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Sep
【ベルセルク】ついに元に戻ったヒロインのキャスカ。これまでの歩みをまとめてみた
『ベルセルク』40巻でついに記憶を取り戻し、幼児退行からも回復したヒロインのキャスカ。
鷹の団時代のキャスカはどういったキャラだったのか、精神が崩壊した後のキャスカが元に戻るまでの経歴をまとめてみました!
キャスカのプロフィール
キャスカはファンタジー漫画『ベルセルク』のヒロインです。
初登場は『ベルセルク』本編の黄金時代編で、傭兵団「鷹の団」の女千人長である褐色の美人。
魔の者の殺戮の宴である「蝕」に巻き込まれたことで記憶を喪失し、幼児退行してしまいます。
それだけではなく、人間ではあらざる者である魔の者を引きつけてしまう生贄の烙印が胸元につけられており、主人公のガッツと同じくモンスターに襲われる運命を持っています。
年齢の詳細は本編などを見ても明かされていないのですが、劇場版『ベルセルク』の設定資料によるとガッツが入団したときに13歳。
キャスカを元に戻すときにガッツは推定として20代前半ということを考えると、まだ20歳になったばかりくらいの年齢であることが考えられます。
鷹の団のなかでは女性でありながらも千人長まで上り詰めており、剣の腕前や指揮官としての能力も優秀。
副官という立場でもあり、団長であるグリフィスの補佐をしている姿も見られます。
戦うときには長剣を持って戦っており、アクロバティックな動きから繰り出される攻撃は敵の急所を確実に切り裂いていく戦闘スタイル。
剣の腕前はガッツ入団前は鷹の団でもキャスカに勝てるのはグリフィスだけだと言われていることから、初登場時からキャスカの強さが分かります。
鷹の団紅一点
ガッツは15歳で鷹の団に入団したのですが、その時すでに鷹の団にはキャスカの姿がありました。
キャスカ以外には女性の姿はなく、鷹の団で唯一の女性です。
キャスカが鷹の団に入団したのは12歳のときです。
貧しい村の出身であるキャスカは、村を通りがかった貴族の目に留まり「侍女に欲しい」と言われたことで身請けされました。
しかし、貴族は城へと向かう馬車の中でキャスカの身体を押さえつけてを凌辱しようとします。そこに現れた鷹の団の団長であるグリフィスに救われたことで、鷹の団に入団することとなりました。
グリフィスに関しては憧れや崇拝といった気持ちを抱いており、ガッツが鷹の団に入団する際に「おまえが欲しいんだ」とグリフィスに言わせたガッツを妬ましく思っていました。
そのせいでガッツとはよく喧嘩をしていたのですが、戦での事故によって崖に落ちた際に2人きりとなったことで距離が縮まります。
それによって後にガッツとは恋人関係になることになりました。
後に千人長という地位まで上りつめており、鷹の団の副官としてグリフィスをサポート。
黄金時代編の後半ではグリフィスがいなくなった団長代理として鷹の団をまとめ上げており、指揮能力だけではなくメンバーからの信頼も厚いことが分かります。
キャスカの実力は?
戦では長剣を駆使して戦うキャスカ。
12歳で鷹の団に入団したキャスカですが、ガッツと戦った13歳のときにはすでに「勝てるのはグリフィスだけ」と団員から言われています。
キャスカが初めて剣を使用したのは、自らを凌辱しようとした貴族を殺したときであることから、入団してからの1年間で相当な努力をしたことが窺えます。
千人長になった後のドルドレイ攻略戦では別動隊を率いて砦へと突入しており、守備をしていた隊長を圧倒するほどの実力を見せています。
不意打ちを食らい傷を多少受けてしまいますが、剣を使って相手の後方へとジャンプをして頭を確実に斬るというスピードを生かした戦い方で勝利。そのまま砦を素早く制圧しました。
記憶喪失となり幼児退行してしまったときにも、そのときの身体能力などが残っており、無意識のうちに身軽な動きやごろつきを撃破しています。
精神が崩壊してしまっているにも関わらず、そういった動きができるのはこれまでの鍛錬が体に染みついているからでしょう。
キャスカが記憶喪失、幼児退行をしてしまった原因は?
鷹の団はグリフィスがミッドランド国から爵位をもらえるほど戦功を上げていました。
しかし、グリフィスが自分の国を作るという野心からミッドランド国の姫に手を出したことで捕縛され、鷹の団も国から追われる立場となってしまいます。
そんな中で鷹の団をまとめ上げていたのがキャスカです。
捕縛されてしまったグリフィスを助けるためにガッツと共に城へと侵入し、無事にグリフィスを救出することができました。
しかし、助けた先でグリフィスが起こした殺戮の宴である「蝕」にキャスカやガッツを含めた鷹の団が巻き込まれてしまいます。
他のメンバーが魔の者に殺されて行くなか、キャスカは蝕によって転生したグリフィスに捕まってしまいます。
そして、キャスカはグリフィスから凌辱を受けてしまい、気を失ってしまいました。
どうにかガッツとキャスカは突然現れた髑髏の騎士によって蝕から助けられ、鍛冶屋のゴドーの家へと運ばれます。
キャスカは蝕によって仲間が殺されてしまったことや、グリフィスから酷いことをされたというトラウマからなのか、目を覚ましたときには今までの記憶をなくし、幼児退行していました。
その後は助けられた先であるゴドーの家でかくまわれることとなります。
精神が崩壊してしまった後のキャスカは?
鍛冶屋のゴドーのところにいるときは、娘であるエリカに面倒を見てもらっていました。しかし、エリカと2人で木の実を摘みに行った際、精神が幼いこともあり小さい子供のようにどこかへ行ってしまいます。
キャスカが行きついたのは異端審問官のモズグスがいる法王教の搭でした。
そこで娼婦のルカに拾われたのですが、生贄の烙印によって呼び寄せられた魔の者に襲われてしまいます。
魔の者が暴れ助けもない中、駆けつけたガッツによってキャスカは事なきを得ます。
しかし、状況が分かっていないキャスカはふらふらとしていたため、目を離したすきに法王教の兵士たちに捕まってしまいます。
搭へと連れて来られたキャスカは生贄の烙印があることに気付かれ、殺されそうになってしまいますが、そこに魔の者が現れたことで周囲が混乱し、死なずに済みました。
しかし、モズグスによって連れ去られたため、ガッツと合流することはできず、火あぶりの刑として再び殺されそうになってしまいます。
そのとき、「完璧な世界の卵」という魔の者によって擬似的な蝕が発生します。
その後ガッツはモズグスとの死闘の上勝利し、キャスカを助けることに成功。
そして、妖精郷であればキャスカを元に戻せるかもしれないという話を聞き、ガッツとキャスカは妖精郷へと向けて旅に出ることになりました。
当初は2人で旅をしていたのですが、搭で一緒に戦ったイシドロや元法王教のファルネーゼとその従者であるセルピコなどが仲間となります。
その後も様々な魔の者や使徒から襲われ続け、激しい戦いをどうにか潜り抜け妖精郷へとたどり着つきます。
ついに記憶を取り戻し、幼児退行から戻ったキャスカ
妖精郷へとたどり着いたガッツ一行。そして、妖精の女王である「花吹雪く王」のダナンと会うことができました。
そして、キャスカを元に戻すためにファルネーゼ、旅の途中で出会った魔女のシールケがキャスカの精神世界へと入り込むことに。
キャスカの深層世界は荒野のようになっており、不気味であり殺伐とした場所でした。
そこで2人は槍の刺さった黒い犬が、棺を引っ張っている姿を発見します。
その犬は攻撃をしてくる敵から棺を助けるようにしながら戦い続けていました。そして、その犬は左前脚がなくなっていることから、キャスカの深層世界におけるガッツだということにファルネーゼとシールケは気付きます。
棺の中には壊れた人形が入っており、キャスカを小さくした小人が入っていました。
そして、2人と1匹は壊れた人形の欠片を探すためにキャスカの精神世界を戦いながら探すことになります。
最後の欠片がある場所には黒い太陽と茨によって包まれている卵のようなものがありました。
しかし、そこでも激しい戦いとなり、簡単に取り戻せません。
それでも犬となっているガッツが必死に戦っている最中にファルネーゼとシールケは欠片へ向かって進み続けて手に入れることに成功します。
2人が元の世界に戻るとキャスカは記憶を取り戻しており、幼児退行から戻っていました。
キャスカはこれまでのことを覚えており、「初めまして」とファルネーゼとシールケに対して挨拶をするのでした。
ちなみにキャスカが喋ったことに『ベルセルク』の作者である三浦健太郎さんが「22年ぶりにヒロインが喋った」というコメントを残しています。
キャスカを演じていた声優は?
仕事打ち上げで目の前に座ってた後輩から送られてきた写真がこちら
すごいな…全く気づかなかった… pic.twitter.com/Nu7JEPEg9j
— 行成とあ (@toa_ailurofilia) December 13, 2018
『ベルセルク』のテレビアニメは1997年から1998年まで放映されていた黄金時代編を描く『剣風伝奇ベルセルク』とモズグスとの戦いから描かれている2016年と2017年に放映されたものもあります。
黄金時代編は劇場版にもなっており、旧アニメや新アニメではそれぞれキャスカを演じた声優も変更されています。
『剣風伝奇ベルセルク』でキャスカを担当した声優は宮村優子さんです。
宮村優子さんといえばエヴァンゲリオンの「惣流・アスカ・ラングレー」役でも有名です。
現在ではバセドウ病になってしまったため、あまり活動はしていませんが『名探偵コナン』の遠山和葉役では現在でも演じていますので、ぜひチェックしてみてください。
そして、劇場版の『ベルセルク』からキャスカを演じているのが行成とあさんです。
行成とあさんはキャスカだけではなく『はたらく細胞』のNK細胞や、『ぐらんぶる』の浜岡梓役など多くの作品に出演しています。
行成とあさん本人でTwitterもやっているので、気になった人はぜひそちらも見てみるとよいでしょう。
まとめ
作者の三浦健太郎さんが「22年ぶりにヒロインが喋った」と言ったように、40巻でようやく元に戻ったキャスカ。
ただ、元に戻ってもまだトラウマを克服したわけではなく、ガッツと会っただけで発狂してしまっています。
キャスカはトラウマをしっかりと克服し、ガッツと前の様に過ごせるようになるのでしょうか。
今後キャスカがどうなっていくのかチェックしていきましょう!