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Jul
【ぽんこつポン子】ポンコツかわいいメイドロボの楽しくて少し切ないスローライフコメディ
出典 : Amazon.co.jp
週刊スピリッツで連載中のマンガ『ぽんこつポン子』についてまとめました!
ドジでポンコツで旧式ですぐに頭がぽろっと落ちてしまうダメダメなメイドロボだけど、とっても可愛くてちょっぴり切ないポン子の魅力を中心にお届けします!
ポンコツメイドロボ×頑固ジジイのほっこりコメディ
今日発売のスピリッツ。ぽんこつポン子は巻頭カラー! pic.twitter.com/ckF8C0wzEV
— 矢寺圭太:ポン子①発売中 (@yaterakeita) July 22, 2019
『ぽんこつポン子』は、矢寺圭太が2019年3月より週刊スピリッツで連載をスタートしたマンガ作品です。
本作の舞台となるのは、ちょっとだけ未来の田舎町。
文明が発達した都会とは対照的に、この海辺の街は古き時代の名残そのままに寂れており、妻に先立たれてしまった吉岡(よしおか)の爺さんは「自分の所に来い」という息子の誘いを断り、その街で静かに余生を過ごしていました。
そんな頑固な爺さんの所に、子供たちの計らいによって1人のメイドロボットが派遣されます。
つぶらな瞳の子供のようなあどけない顔立ちで、昔ながらのメイド服を着たポニーテールの女の子の姿をしたロボです。
当初は「家政婦なんて雇うつもりはない」「独り身のほうが性に合ってる」と難色を示した吉岡の爺さんですが、後述する彼女のとある事情を知り、「1週間の試用期間をいただきたいのです」という彼女の言葉を承諾します。
愛らしい外見とは裏腹に、その道30年のベテランメイドロボ。
この試用期間で爺さんの役に立とうと奮闘を試みますが……実は彼女、かなりのポンコツさんでした。
30年のキャリアと言えば聞こえはいいものの、実際にはかなり旧式のため、接合が甘いのか首がすぐもげてしまい、得意技はマイナスイオンの噴射くらい。(なお本人は自信たっぷり)
ロボット3原則の1つ「ロボットは人間に危害を加えてはならない」に抵触するため、刃渡り13cm以上の刃物を持つと震えが出るようになっており、ロクに料理もできません。
将棋のデータをインストールすると頭がショートしてしまうなど、スペック的にも決して優秀とは言えないメイドロボです。
一方で、メイドロボなのに何故か腕から炎を噴射したり空を飛んだりできる無駄にハイスペックなところもある謎仕様。
また、体内に映像データを保存し、それをテレビなどに外部出力できるという機械ならではの能力があり、それによって爺さんの思い出のアルバムを取り込んだりもしました。
そして何より、彼女にはまるで人間のような心があります。
爺さんが認知症じゃないかと心配し、ミスしたり怒られたりするとしょんぼりして、爺さんや他の誰かの役に立てるとドヤ顔で喜びを表現する。
そんなロボらしくないメイドロボのいる生活に少しずつ居心地の良さを感じていった吉岡の爺さんは、試用期間後も彼女を置いておくことに決め、ポンコツな彼女に親しみと皮肉を込めて「ポン子」という名前をプレゼントしました。
ポン子は旧式のメイドロボなので、残された寿命は決して長くはなく、吉岡の爺さんの家が最後の職場です。
定年後はスクラップ工場で500円玉になる予定で、そんな彼女の身の上を案じ、爺さんは彼女を家に置くことにしたのです。
普段はとっても可愛く、ポンコツな言動や挙動で笑わせてくれるポン子ですが、一摘みの切なさも背負っています。
そして老い先短いのは吉岡の爺さんも同じ。
頑固で他人の言うことを中々聞かない偏屈な爺さんですが、ポン子との生活によってそんな彼も少しずつ変わっていきます。
この物語は、そんな2人の温かくて楽しくて、ちょっぴりシュールな日常を描いたスローライフコメディです。