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【テイルズオブシリーズ】新作『テイルズ オブ アライズ』発売決定で再燃! テイルズ最高傑作は結局どれ? 検証まとめ
キャラクター人気は『デスティニー』『ヴェスペリア』
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ストーリーと並び、テイルズオブシリーズの人気の柱となっているのがキャラクターです。
このシリーズはキャラに対するファンの思い入れが深く、公式で何度もキャラクター人気投票が行われるほど。
人気マンガ家・イラストレーターを起用し、ビジュアル面にも力を入れていることも一因と思われますが、最大の要因は「チャット」及び「スキット」と呼ばれるシステムです。
原型となったのは、デスティニーで採用された「APW(アクティブパーティウィンドウ)」というシステム。
フィールド画面で操作せずにしばらく放置していると、画面下のウインドウ内に表示されているパーティメンバーたちが会話を始める……というものです。
以降の作品ではそれを進化させ、キャラクターの顔のアップもしくは全身像が画面上に表示され、アドベンチャーゲームのようにキャラ同士が会話するシーンを閲覧できるシステムが定着しました。
会話のバリエーションは非常に豊富で、それによって各キャラの性格やキャラ同士の関係性が掘り下げられ、メインストーリーだけではわからない意外な一面をユーザーは知ることができます。
当時画期的だったこのシステムは好評を博し、熱狂的なファンを生み出す大きな原動力となりました。
このような背景もあり、キャラ人気が非常に高いテイルズオブシリーズですが、特に男性キャラの支持が厚いことが特徴です。
公式人気投票はこれまで8回行われていますが、その全てでTOP3が男性キャラ。
特にデスティニーのリオン(ジューダス)、ヴェスペリアのユーリは殿堂入りするほど絶大な人気を誇っており、多くの女性ファンを虜にしました。
彼等の人気もあってか、両作品を最高傑作に推すファンはかなりいるようです。
近年の作品では『エクシリア2』のルドガーや『ゼスティリア』のミクリオが支持を得ていますね。
一方、女性キャラに人気がない訳ではなく、ゼスティリアで起きたあの有名な炎上騒動(ヒロインと思われたキャラが途中退場するなど杜撰に扱われ、特定のキャラが作品内で持ち上げられ過ぎたことに起因)も、裏を返せばファンの女性キャラへの関心が高いからこそ起きたとも言えます。
また、近年の作品の中では評価の高かったベルセリアは女性主人公のベルベットが牽引しており、魅力的な女性キャラが多いタイトルを最高傑作とするファンもいるようです。
バトルシステムは『PS2版デスティニー』『グレイセスf』が好評
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ストーリーやキャラクターが人気のバロメータになっているテイルズオブシリーズですが、本分はやはりゲームでありRPG。
戦闘における爽快感、やり込み要素も人気の要因であり、特に男性ファンはここを重視している印象です。
テイルズオブシリーズの戦闘はドラクエ、FF、ペルソナといった他の有名RPGとは違い、コマンド入力タイプではなくアクション性の高いシステムになっています。
リアルタイムで進行する「リニアモーションバトルシステム」という点は全作品で共通していますが、新作が出るたびにマイナーチェンジを行い、それぞれ異なるシステム名が採用されています。
基本的には常に進化しているものの、作品によっては操作が難解だったり爽快感に欠けていたりして、前作より評価を落としているケースもあり、必ずしも最新作がベストという訳ではありません。
その中で特に戦闘システムが高い評価を得ている作品は『デスティニー2』『PS2版デスティニー』『リバース』『グレイセス エフ』です。
デスティニー2は「トラスト&タクティカル・リニアモーションバトルシステム (TT-LMBS) 」というシステム名で、SP(スピリッツポイント)という値の登場で強化の幅が広がり、やり込みという点では最も評価されています。
PS2版デスティニーのシステム名は「エアーリアル・リニアモーションバトルシステム(AR-LMBS)」。
空中戦が最大の目玉で、2D戦闘ならではのテンポの良さと空中コンボの爽快感が人気です。
リバースの「3ライン・リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS) 」はクセが強く、また回復魔法が存在しないため、当初は戸惑うユーザーが多かったようです。
しかし操作に慣れれば、攻撃術技を使いながら回復できるテンポの良さ、手前・中央・奥の3ラインを移動できる自由度の高さが他にはない魅力となり、本作をベストに挙げるユーザーも少なくありません。
グレイセスfは、Wii版グレイセスの「スタイルシフト・リニアモーションバトルシステム(S S-LMBS)」を進化させたもの。
元々評価の高かったPS2版デスティニーのCC(チェインキャパ)を引き継ぎ、キャラ毎に専用の追加攻撃や効果を発揮する「アクセルモード」が追加されました。
通常攻撃がなく攻撃力特化の「A技」、術攻撃力特化の「B技」を切り替える2スタイルの戦闘、素早く前後左右に動く「アラウンドステップ」などが好評で、総合的に最も高評価を得ている戦闘システムです。
総じて戦闘システムの評価が高い作品は難易度が高く、シリーズの熟練者から支持されています。
ネット上で大人気の『エターニア』
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「テイルズの最高傑作は?」という話題はネット上で定期的に出ていますが、年々その回答に『エターニア』を挙げる人が増えているように思えます。
エターニアはシリーズ3作目で、セールス面でも上位に入っている人気作。
一方で、熱狂的なファンはそれほど多くない印象で、00年代においては前後の作品と比べやや地味な印象を持たれているように感じました。
実際、エターニアは決して派手な作品ではありません。
ストーリーやキャラはあまりクセがなく、普通に良いというイメージを持っている人が多いように見受けられます。
戦闘システムも前作のデスティニーから画期的な追加があった訳ではなく、可もなく不可もなくといった感じですし、PSPに移植された際もグラフィックのリファイン以外は大きな変更点はありませんでした。
では何故、そのエターニアが年々評価を上げているのかというと、後年になるほど顕著になってきた「テイルズらしさ」があまりないからではないでしょうか。
ストーリーが重めでギスギス展開が多く、良くも悪くもドラマティックなのがテイルズの特徴ですが、エターニアはそういった要素が控えめ。
ヒロインのファラも、過去にトラウマを抱えているものの、彼女の(表面上の)性格が明るくカラッとした感じなので、全体を通してだとそこまで重さを感じることはありません。
また、主人公のリッドは平穏が一番という事なかれ主義のキャラで、リリース当時は「RPGの主人公らしくない」と言われていましたが、近年はむしろ主流で熱血漢の方がレアになっているため、「実はエターニアが好きだった」と言いやすい風潮になっているように思われます。
そんな他者との干渉を良しとしない彼が旅の中で少しずつ成長し、人の持つ弱い部分や悪意と向き合っていくようになる王道のストーリーは、テイルズでは逆に新鮮。
そのため、新作が出るたびにエターニアの特異性がより顕著になり、叩かれる要素もほとんどないため、この作品を最高傑作に挙げる人が増えていると考えられます。
まとめ
テイルズは開発ラインによってカラーが異なり、戦闘システムが凝っているデスティニーチームはストーリーは比較的薄味で、ストーリーが濃いシンフォニアチームは戦闘システムはシンプルという印象で、全ての部門でトップという作品はないように思います。
その中でも総合的に評価が高いタイトルは、デスティニー、エターニア、ヴェスペリアあたりで、最も話題にあがるのがジ アビスという印象です。
個人的には、ストーリー、キャラ、戦闘システムが高水準でまとまっていて、テイルズらしさも多分にあるヴェスペリアを最高傑作に推します。