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May
『宇宙よりも遠い場所』の“ポンコツ美少女”小淵沢報瀬を紹介!【ネタバレ有】 #yorimoi #よりもい
「ざまあみろ」のその先へ
上記の通りポンコツキャラとして定着している報瀬ですが、同時に作中で最もシリアスな過去を背負った人物でもあります。
報瀬が南極に行こうと決めた理由は、そこで行方不明となった母親の存在なしには語れません。
しかし実際に南極へ足を踏み入れた際、彼女が最初に発した言葉は「お母さん、来たよ」ではなく「ざまあみろ」でした。
「南極になんて行けるわけない」と言う周囲に対し、到着したらそう罵ってやる――――その一心でやってきたのだから、無理もありません。
けれどそれは決して、報瀬が母親のことを割り切っていたからではありません。
報瀬が南極を目指す理由は、南極で行方不明になった母親の安否を確認するため……ではありませんでした。
南極で行方不明になった時点で既にその生存は絶望的であり、報瀬も当然それを理解しています。
それでも彼女が南極へ向かうのは、母親が南極という地で何を見て、何を感じて、何を得たのかを確かめるため。
しかしその一方で、「母親が亡くなった」ことを心の中で未だに受け入れられていない自分もいて、報瀬の心はずっと宙ぶらりんな状態が続いていました。
南極に到着した時点で、報瀬は母親にかける言葉を持っていなかったんです。
それから間もなく、彼女には母親の死を受け入れる時が来ます。
第12話「宇宙よりも遠い場所」に登場するそのシーンは、過去に数多あるアニメの中でも指折りの名場面となりました。
どういったシーンだったのかは、ぜひ自身の目と耳で確認してみてください。
名場面playback
作中における報瀬最大の名シーンは満場一致で上記の「母親の死を受け入れる時」だと思われます。
あえてそれ以外から選出する場合に候補となるのは、第6話と第11話ですね。
ここでは第6話「ようこそドリアンショーへ」の一場面を取り上げます。
6話では、南極へ向かう途中の乗り換えのためにシンガポールに降り立った際、日向がパスポートを紛失してしまうというエピソードが描かれています。
パスポートの再発行には時間が掛かり、それを待っていると現在持っている格安チケットでは乗れなくなってしまい、しかも格安チケットには1ヶ月以上後じゃないと空きがないという状況。
「日向だけシンガポールに残り、キャンセル待ちを狙う」というのが現実的な最善策ですが、その場合かなりの確率で南極観測船の出発に間に合いません。
そこで報瀬のとった行動は、必死の思いで貯めた100万円を使い、空きのあるビジネスクラスのチケットを購入することでした。
「4人で行くの!この4人で!それが最優先だから!」
まだそれほど出会って月日が経っていないにもかかわらず、「うんうん、そうだよね。4人じゃないとね」と視聴者にも思わせるところがこの作品の凄いところです。
なお、この後に更なる急展開が待っていますが、それはぜひご自身で確認してみてください。