アニメ・漫画・ゲーム・コスプレなどの気になるコンテンツ情報が盛りだくさん!

MENU

1

May

【冴えカノ】澤村・スペンサー・英梨々が負け犬でも可愛い理由

豆腐メンタルと鋼メンタル

出典 : Amazon.co.jp

詩羽先輩やファンから散々「負け犬」「ポンコツ」呼ばわりされている英梨々ですが、確かに彼女は負け犬ですしポンコツです。あとヘタレです。
特にアニメ2期ではそれが顕著になり、彼女と同じく倫也の幼馴染である波島出海(はしま いずみ)、更には彼女より倫也との幼い頃の思い出を共有している従姉妹の氷堂美智留(ひょうどう みちる)が現れたことでアイデンティティが揺らぎ、詩羽には「パチモンの幼馴染」呼ばわりされる始末。
正妻候補筆頭の幼馴染ヒロインは、ストーリーが進むにつれ豆腐メンタルかませ犬ヒロインへと変貌していきました。

そして同時に、イラストレーター「柏木エリ」としての掘り下げも行われ、こちらでも大きな変貌と飛躍を遂げます。
倫也から「安定して上手い」と評価される一方、「凄みを感じない」「想像を超えてこない」と言われていましたが、彼の中の「一番」を目指しタッチを劇的に変えるなど四苦八苦した結果、『cherry blessing』の最後7枚のイベント絵で見事それを達成。
しかし倫也にとって一番のイラストレーターになったことで、英梨々は目標を失い、それ以上描けなくなってしまいました。

元々、柏木エリは「売れ線」を最優先にするクリエイターでした。
売れるジャンルを選び、売れるから未成年でもエロを描き、手の早さと安定を優先した技術を身に付けました。

しかしその徹底した売れ線至上主義は、少なくともお金のためではないでしょう。
彼女の家は裕福で、しかも両親がオタクなので、オタクグッズを買う資金には困りません。
売ることに固執するような環境ではないのです。

ここまで「売れっ子同人作家の柏木エリ」に英梨々が固執したのは、やはり小学生の頃の苦い思い出があったからと考えられます。
「オタクはバカにされるもの」というコンプレックスに打ち勝つには、売れるしかなかったのです。

そして同時に、倫也に認められるには売れっ子というステータスはどうしても必要だと考えていたのでしょう。
英梨々の思考の中心には常に倫也がいて、それは疎遠になっていた時期も変わらなかったはず。
だからこそ、「倫也の一番」という頂点に立ったことで停滞してしまったのです。

そんな彼女を蘇らせたのは、倫也ではなく紅坂朱音でした。
英梨々は自分が死にもの狂いで描いた7枚を紅坂朱音から簡単にコピーされてしまったことで、怒り、悲しみ、屈辱、無念、悔しさ……なによりイラストレーターとしてのプライドが刺激され、彼女は再び描けるようになりました。
更にその後、フィールズ・クロニクルの制作に携わることで才能が一気に開花し、更なる高みへと上り詰めます。

澤村・スペンサー・英梨々は紛れもなく豆腐メンタルですが、柏木エリはむしろ打たれることで強くなる鋼メンタルの持ち主。
人格と作家性は必ずしも一致しないようです。

まとめ

近年の「幼馴染=負けヒロイン」の構図を最も如実に表している、そんな星の下に生まれてしまった英梨々ですけど、冴えカノのヒロインズの中にあって最も細かい部分が女の子らしく、最もクリエイター気質なのが彼女です。
テンプレ的な部分だけが英梨々の魅力ではありません!
そして、そこが「負け犬でも可愛い理由」の答えでもあります。

劇場版では「冴えない彼女の育てかた Girls Side 3」や13巻の英梨々パートが映像化されることを願っています!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です