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【呪術廻戦】早くもアニメ化決定! ジャンプのダークファンタジーが大人気の理由とは?
出展 : Amazon.co.jp
※2020/1/22更新
週刊少年ジャンプの連載作品で、わずか2年足らずでアニメ化も決定した『呪術廻戦』をピックアップ!
本作の魅力、そしてダークファンタジーがジャンプで受けている理由についてまとめました!
「呪い」を題材としたダークファンタジー
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『呪術廻戦』は、2018年より芥見下々先生が週刊少年ジャンプで連載しているマンガ作品です。
2020年1月時点で、コミックス9巻までの累計発行部数は250万部を突破しており、大ヒットを記録中。
芥見先生にとっては本作が初連載作品ですが、いきなり人気作家の仲間入りを果たしました。
そんな彗星の如く現われたこの『呪術廻戦』は、「呪い(呪霊)」を題材としたダークファンタジー。
「辛酸」「後悔」「恥辱」といった人間の負の感情が具現化し異形の怪物と化した呪霊を、同じく「呪い」の力をもって祓う呪術師たちの戦いや、彼らの教育機関「呪術高等専門学校」での日々を描いた物語です。
本作の特徴は、ダークファンタジーならではの禍々しさやグロテスクさを、少年誌のマンガでありながら持ち合わせている点です。
呪霊はかなり不気味なデザインが多く、バトルによる肉体損傷、惨殺された死体などの描写もあります。
ただし損傷箇所をリアルに描写している訳ではないので、思わず目を覆うようなグロさではありません。
ストーリーはテンポの良さが目立ち、特に序盤はどんどん話が進みます。
また、主人公が2巻のはじめに死亡(ただしその後蘇生)するなど意外性もあり、物語に引き込む力がかなり強いです。
『NARUTO』や『HUNTER×HUNTER』を思わせる絵柄で、主人公が『BLEACH』の一護を思わせるキャラデザなので、2000年代のジャンプが好きだった人には引きが強い作品だと思われます。
ジャンプらしさを持ったキャラたち
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本作の主人公は、心霊現象(オカルト)研究会に所属している虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)です。
不良少年のようなヤンチャっぽい外見ですが、性格は気さくで素直な好青年。
桁外れの身体能力を持っており、砲丸投げでライナー性の投擲を見せたり、50メートルを3秒で走ると噂されるほどの驚異的なスプリント能力を持っています。
その虎杖、それまでは平穏な人生を歩んでいましたが、特級呪物である両面宿儺(りょうめんすくな)の指をそれと知らず拾ったことで事態が大きく動き出します。
指を所持していたオカ研の先輩が呪物を狙う呪霊に襲われ、特級呪物の回収を行っていた呪術師・伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)が対応するも、悠仁を庇い負傷。
先輩と伏黒を助けるため、虎杖は呪霊に対抗する呪力を得るため両面宿儺の指を体内に取り込み、圧倒的な力で呪霊を撃破します。
しかし特級呪物は猛毒。
通常なら確実に死亡する状況ですが……宿儺の指は虎杖の体に適合し受肉します。
“呪いの王”たる両面宿儺を絶対的な脅威と見なす呪術界の保守派は、宿儺を体内に宿した虎杖の秘匿死刑を望みますが、特級の呪術師で都立呪術高専の教師・五条悟(ごじょう さとる)は宿儺を取り込んでも生きている虎杖の価値を訴えます。
その彼の進言によって、虎杖の処遇は「この世界に全部で20本ある両面宿儺の指を全て取り込んでから死ぬ」となり、一定の猶予を得ることになりました。
ダークファンタジーながら、カラっとした性格の虎杖や、善人が死ぬのを見たくないという私的な理由で虎杖の生存を望む伏黒は少年誌の王道とも言えるキャラ。
そのため、本作はジャンプらしくないジャンルでありながらジャンプらしさを持ったキャラたちによって「ジャンプのダークファンタジー」を成立させています。