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Mar
【治癒魔法の間違った使い方】回復職の概念を覆される異世界ファンタジー
コミカライズも好調
出展 : Amazon.co.jp
コンプエースで連載されているマンガ版は、九我山レキ先生が作画を務めています。
すっきりした見やすい絵柄ですが、城をはじめとした異世界の建築物や自然などの背景はとても丁寧に描かれているため、密度もしっかりとあり読み応え十分。
テンポも良く、戦闘シーンも迫力があり、ローズの凄みやウサトのオラつきもしっかり再現されていて、本作の世界観に没入しやすい良質なコミカライズです。
コンプエースだけでなく、ウェブコミックサービス「コミックウォーカー」でも掲載中。
第2話までは常に無料で読むことができ、最新話は期間限定での配信となっています。
2017年9月には第1巻を発売。
発売直後から品薄状態になり複数回の重版がかかるなど、好評を博しています。
その後も順調に連載が進み、2019年3月には最新巻となる4巻が発売され、こちらも発売直後に重版がかかるなどヒットを記録しています。
アニメ化の可能性は?
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ライトノベル作品のアニメ化は「原作売上」だけでなく「コミック版売上」も重要です。
特に近年のなろう系ラノベはマンガ版の重要性が増しています。
というのも、なろう系ラノベのコミカライズは成功した時の爆発力が凄まじく、各出版社が注力する一大コンテンツになっているからです。
最も顕著な例が『転生したらスライムだった件』です。
この作品は元々なろうで非常に高い人気を誇っていて、書籍化後も着実にファンを増やしていましたが、コミカライズの大成功を機に別次元のヒット作へと変貌。
2018年にはアニメ化され、今や日本を代表する人気作品の1つとなりました。
この転スラに代表されるように、近年はコミカライズの成功によって原作の人気と知名度が飛躍的に伸び、アニメ化まで行き着く作品が増えています。
『治癒魔法の間違った使い方』と同じMFブックスのラノベ作品『盾の勇者の成り上がり』も、その一例となりました。
特にMFブックスは大判なので文庫本よりも価格が高く、比較的安価で購入できるマンガ版が読者層を広げるきっかけになりやすいと思われます。
『治癒魔法の間違った使い方』のコミカライズは1巻から好調な売上を記録していて、4巻までの累計発行部数は45万部に達しています。
このまま順調にファンの数を増やしていけば、いずれアニメ化する可能性は十分にあるでしょう。
まとめ
ジョジョの東方仗助&クレイジー・ダイヤモンドもそうですけど、治癒能力を持った武闘派のキャラってロマンがありますよね。
特に治癒能力を応用したバトルは普通のキャラとは違ったアイディアが詰まった面白い戦いになるので、かなり新鮮です。
本作もその「一風変わった治癒魔法の使い方」が見所になっているのは間違いありません。
ただ、それだけでなく王道の異世界召還モノとしても楽しめる作品で、テンポの良さと主人公の変貌ぶりが特に素晴らしいですね。
設定の妙とサクサク読める爽快感が魅力です!