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Mar
【トニカクカワイイ】ヒロインの由崎司が『ハヤテ』のヒナギクに似ているか徹底検証
性格も結構似てる?
出展 : Amazon.co.jp
司とヒナギクの性格は、一部被っている面があります。
それは「クール美女のようでいて中身は乙女」というところです。
そして登場直後とその後の印象が大きく変化する点も共通しています。
司は前述したように、謎多き人物です。
出会って間もないナサに対し、告白を受け入れるどころか結婚を要求。
「付き合うとか結婚とか大したことじゃない」と言わんばかりに平然と婚姻届を持ってくるくらい、超然とした態度を見せています。
また、当初は男っぽい喋り方で常に堂々としていたため、可愛さ以上に凛々しさが目立っていました。
しかし、そういったミステリアスで颯爽とした雰囲気は、夫婦として日々を過ごすにつれ少しずつ影を潜めていきます。
愛を囁かれる度に顔を赤くし、ナサに女性の知り合いがいると知ればモヤモヤし、嫉妬らしき感情も見せます。
また、大人っぽい見た目に反し映画やアニメを好んでおり、俗っぽい一面も持ち合わせています。
一方、ヒナギクは登場当初どこか小悪魔っぽい性格で、主人公のハヤテを爽やかにからかい弄んでいました。
彼女は1年生の時から生徒会長を務め、学業も運動能力も極めて優秀。
司とは凛々しさや筋の通ったところが似ています。
料理上手な点、着物が似合う点も同じですね。
そんな完璧女子の彼女ですが……ハヤテと接する機会が増え、彼に惹かれていくにつれ乙女の一面がどんどん表面化していきます。
初登場時は鳴りを潜めていた「可愛さ」が徐々に顕在化するという点は、両者の際立った共通点と言えます。
ただ、大きな相違点も幾つかあります。
例えば、司は照れはするものの好きな人に対して常に素直で積極的。
それに対し、ヒナギクは過去に「両親をはじめ自分の好きな人は必ず自分から離れていく」というトラウマもあり、好きな相手に対しとても臆病です。
この違いはかなり大きなポイントで、それぞれのヒロイン像の違いを象徴した特徴と言えるでしょう。
また、司は明らかに普通の人間ではないと思われ、それも大きな違いとなっています。
司の年齢は16歳ですが、実は子供の頃の千歳と初めて出会った時から変わらず「16歳の司」のまま。
恐らく年を取っていないと思われます。
81歳の時子よりも年上かもしれません。
司の正体は2019年3月の時点では明らかになっていません。
第2話のラストのモノローグに「これは竹取物語の続き――――月へと帰るかぐや姫を取り戻し、めでたく結婚できた夫婦の物語である」とあり、本作は竹取物語をベースとした作品であると示唆されているため、彼女はかぐや姫の関係者である可能性が濃厚です。
かぐや姫本人、子孫、血縁者、かぐや姫の来世……など、様々な憶測がファンの間で飛び交っています。
そのため、普通の人間であるヒナギクとは人生観がかなり違うと予想されます。
本作は基本的には夫婦がイチャイチャするのを眺めるラブコメですが、司の正体を予想しながら読むと、また違った楽しみ方ができます。
まとめ
表紙をパッと見た限りでは、司はヒナギクとかなり似ていますよね。
そのため、『トニカクカワイイ』は『ハヤテ』で人気No.1ヒロインの割に出番が少なかったヒナギクをメインに据えた作品だ……と思って読み始めた人も結構いるんじゃないでしょうか。
実際、この2人には結構共通するところがあるので、ヒナギクが好きだった人なら司も好きになれる可能性はかなりあると思います。
ただ、今後はヒナギクとは違う司のオリジナリティがどんどん掘り下げられていくと思うので、取っかかりはヒナギクでも、司独自の魅力に惹かれる読者が増えていくことになるでしょう。