作画や演出の違い【新旧HUNTER×HUNTER】

出展 : Amazon.co.jp

旧ハンターはセル画アニメ(GI編からはデジタルアニメ)、新ハンターはデジタルかつハイビジョン製作ということもあり、作画に関しては一目見ただけでかなりの違いがあります。

原作に忠実なのは旧【新旧HUNTER×HUNTER】

原作漫画の作者である富樫義弘さんの絵が再現されているのは旧ハンターです。

新ハンターは旧から12年後に製作されたため時代に合った柔らかい作画になっており、旧ハンターを見ていた人からは「子供っぽい絵になった」と言われることもあるようです。

画面の色使いも、旧ハンターは原作の雰囲気に寄せた暗い色、新ハンターは現代風の明るい色という違いがあります。

旧は荒い部分もある【新旧HUNTER×HUNTER】

旧ハンターを製作していた日本アニメ―ションの当時のスタッフはベテランと若手が入り乱れていた状況で、放送回によっては作画が荒い部分もあります。

一方、デジタルアニメとなった新ハンターの方は全体的に安定しており、いわゆる「作画崩壊」のように絵が乱れることはほぼありません。

ヨークシン編は必見【新旧HUNTER×HUNTER】

上記のとおり序盤から中盤にかけては粗削りな部分もある旧ハンターですが、「ヨークシン編」の終盤や幻影旅団とクラピカのその後が描かれたOVAは当時トップクラスの作画・演出でした。
特に有名なのはテレビシリーズ最終話の「クラピカ×仲間×クモの最期」。
クロロ対ゾルディック家戦の臨場感と迫力は今も色褪せない名シーンとしてファンの記憶に残っています。
その影響もあって、2017年にNHKで放送された「ニッポンアニメ100」という特別番組内で、旧ハンターは視聴者の投票により選出された「ベスト・アニメ100」の総合84位を記録しています。

深夜枠に移動したキメラアント編は好評【新旧HUNTER×HUNTER】

新ハンターのほうで人気の高いエピソードは「キメラアント編」です。
新ハンターは元々日曜の午前に放送されていましたが、2013年に深夜枠へと移動したあたりから原作の過激な表現をある程度再現するようになりました。
『ハンターハンター』の中でも特に残酷な描写が多いキメラアント編ですが、そういった表現はストーリー展開やキャラクターの心理に直接関わる重要な部分なので、できる限りカットせずストーリーに活かしたことが高評価に繋がっています。
デジタルならではの美麗な演出で念能力バトルが見られることも新ハンターの長所と言えるでしょう。

ハンターアニメのこれまでとこれから【新旧HUNTER×HUNTER】

出展 : Amazon.co.jp

結局どっちを見ればいいの？【新旧HUNTER×HUNTER】

それぞれに良い部分と悪い部分がある新旧ハンターアニメ。
製作された時期もかなり違うため、現代のアニメを見慣れている人は旧ハンターを古臭く感じるかもしれませんし、原作の雰囲気をそのまま味わいたい人は新ハンターを物足りなく感じるかもしれません。
しかし逆に言えば、「原作の雰囲気を重視したい人は旧ハンター」、「今風のハンターアニメを見てみたい人は新ハンター」がオススメということになります。
どちらも見たことがある人の中には「グリードアイランドまでは旧ハンター、キメラアント以降は新ハンター」という見方をオススメする声もあります。

「暗黒大陸編」以降のアニメはどうなる？【新旧HUNTER×HUNTER】

新ハンターでは「会長選挙編＋アルカ編」までがアニメ化され、2014年に一旦最終回を迎えています。
その続きとなる「暗黒大陸編」は長期休載を挟んだ連載中で、ある程度話の区切りがついたらこちらもアニメ化すると思われますが、なかなか話が先に進まないのでいつになるのかは全く予想がつきません。
アニメ化するとしたら、「引き続き新ハンターのスタッフ・キャストで製作される」という可能性が高いですが、あまりにも期間が開いた場合は、またしても「スタッフ・キャストを一新して最初からアニメ化」という可能性もあります。

まとめ【新旧HUNTER×HUNTER】

以上、新旧ハンターアニメについてのまとめでした。
今回紹介した他にも、「旧ハンターは劇伴のクオリティが高い」という声や、「新ハンターは複雑な設定の説明を視覚的に分かりやすく描いているので原作を読んでない人にも親切」といった声もあります。
どちらか一方だけ見るのはもったいないところもあるので、ぜひ新旧2つの『ハンターハンター』を見比べてみてください。