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【ゴジラ】実は最強!?カルト的な人気を持つヘドラの魅力とは?
ヘドラはどうやって倒されたのか?
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最終的にゴジラでもどうしようもない存在になったヘドラですが、乾燥に弱いことが判明し巨大放電板を使って倒す作戦が立てられます。しかし、トラブルによる断線で放電板が使用不能になってしまいます。
その後、図らずもゴジラが放射火炎を吐いて放電板を使用し、ヘドラを乾燥させるという展開になります。狙い通りヘドラは乾燥して動かなくなってしまいますが、表面だけだったためにヘドラは空を飛んで逃げようとします。
しかし、ゴジラが放射火炎で空を飛んでヘドラを捕まえるという意外な展開になり、再び放電板の攻撃を受けたヘドラは完全に乾燥して動かなくなりました。
こうして倒されたヘドラですが、本当に死亡したのかどうかは不明です。
ゴジラでも自力で倒すことは不可能だったということで、ヘドラは明らかに最強クラスの敵だったと言えます。
『ゴジラ対ヘドラ』は異色作だった
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ヘドラ自体が「ゴジラシリーズ」に登場する怪獣としてはかなり変わった存在ですが、『ゴジラ対ヘドラ』はゴジラ映画の中でも最大の異色作と呼ばれています。
当時はテレビなどの影響で邦画は大変な状態であり、『ゴジラ対ヘドラ』は極めて低予算で制作されることになりました。
そのため、撮影には様々な工夫が行われています。ヘドロだらけの海が延々と映されたシーンや地下ディスコが映された不気味なシーンは、ゴジラ映画の演出としてはかなり異様です。
当時の『ゴジラ』は子供向け映画というイメージが特に強かったとも言われます。しかし、『ゴジラ対ヘドラ』は公害を風刺しただけでなく、男が薬物を使用して幻を見ていることを仄めかすようなシーンもあります。
少なくとも人間が骨になってしまったり、最後にゴジラが怒りを露にするシーンなどを考えるととても子供向けとは言えない内容になっています。
「世界最悪の50本」という世界中の映画から特に評価の低い映画を選んだ書籍の中で、『ゴジラ対ヘドラ』はことさらに悪い評価を受けたこともありました。
しかし、現在では社会を風刺した映画として見直されるようになり、独特の映像表現自体の評価も高まってきているようです。
みんなのトラウマとも言われる『ゴジラ対ヘドラ』の問題のシーンとは
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ヘドラは空を飛んでいるだけで大勢の死者や発病者を出しています。『ゴジラ対ヘドラ』が公開される一年前、光化学スモッグのせいで、高校生の集団が校庭で倒れるという現実の事件がありました。
このことがヘドラという公害怪獣が誕生するヒントになったのですが、この事件を連想させるシーンが映画でも登場します。
ヘドラが空を飛んで硫酸ミストを撒くことで大勢の人間が倒れ、ゴジラまでも倒れています。更に倒れるだけでなく、ヘドラの近くにいた人間は溶かされてしまい人骨がゴロゴロと転がるのです。
いきなり人間が骨になってしまうため現実感がなくどこか滑稽なようでもありますが、かなり恐しくトラウマシーンとして有名です。
『ゴジラ対ヘドラ』の作中の設定では、ヘドラのせいで一万人を超える死者と病人が出たということになっています。
その被害の規模は『GODZILLA 怪獣惑星』のゴジラが登場するまで、全ての「ゴジラシリーズ」の中で最高だったとされています。
『GODZILLA 怪獣惑星』ではゴジラが人類を滅ぼしたため、被害がけた違いになってしまいましたが、それでもヘドラが出した被害は「ゴジラシリーズ」の怪獣でトップクラスであることに変わりありません。
『ゴジラ対ヘドラ』は歌も異色
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『ゴジラ対ヘドラ』には主題歌の「かえせ!太陽を」と「ヘドラをやっつけろ!」というイメージソングがありますが、どちらの歌も相当個性的な内容です。
「かえせ!太陽を」は有害物質を連呼したり、「ヘドラをやっつけろ!」はヘドラのことばかり歌っている上に歌詞が妙に過激でかなり異様な雰囲気になっています。
カラオケでも歌うことができますが、この歌を聞くだけでも『ゴジラ対ヘドラ』の異色ぶりがある程度わかると思います。