18
Feb
【ベルセルク】物語の核心を握る!?ゴッドハンドを徹底解説!
「ユービック」
出展 : Amazon.co.jp
もっとも饒舌なゴッドハンド!?
2頭身程度の低い体躯と、眼鏡のように大きな目が印象的なゴッドハンド。
常に周囲を飛び回り、人を小馬鹿にしたような発言を連発します。
人間の深層心理に潜り込み、自在に心象風景を見せる能力を有しており、蝕の際には「グリフィス」に過去を見せたり、「グリフィス」受肉の際には闇を切り裂く光の鷹の姿を多くの人に夢見させたりしていました。
「コンラッド」
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もっとも寡黙なゴッドハンド!?
亀の甲羅のような背中と、どことなく胎児を思わせる不気味な顔が印象的な「コンラッド」。
「ユービック」とは正反対に寡黙で、作中見られる発言は数えるほど。
しかし、その「ユービック」とは正反対同士で逆に気が合うのか、蝕では2人で老婆に変装し、「グリフィス」の決心を後押しするようなことをしています。「聖魔戦記の章」では、ドブネズミの集合体として現世に現れています。
「フェムト」
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かつての光の鷹の成れの果て!?
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「フェムト」の正体は、鷹の団の団長「グリフィス」。
自身の夢が潰えたことを知った「グリフィス」が、「ガッツ」や「キャスカ」など鷹の団の団員と引き換えに転生した姿です。
人間時代に被っていた鷹を模した兜はそのままに、漆黒の身体にマントのような翼が特徴的。
人間時代もずば抜けた強さを持っていた「グリフィス」ですが、ゴッドハンドに転生したことで空間を質量化させる超常の能力をも手に入れ、強さに磨きがかかっています。
「グリフィス」として再び現世に立つ!?
「生誕祭の章」にて、「ガッツ」と「キャスカ」の間にできた「幻魔」を取り込み、「グリフィス」として現世に再誕します。
その後は、人間時代の夢「自分の国を持つ」ことを目指し、人間と使従の混成部隊「新生鷹の団」を結成。
ミッドランド王国の総司令に就任し王女と婚約、クシャーン帝国の打倒などを成し、着々と夢の成就に向かっています。
「ガッツ」との関係は?
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人間時代は、自身の夢を忘れさせられるほど「ガッツ」に強い執着を見せていた「グリフィス」。
しかしゴッドハンドに転生後は気にもかけていない様子で、他のゴッドハンドとは違い「ガッツ」を「取るに足らない」とこき下ろす発言をしています。
一方で、受肉後は「ガッツ」の子を取り込んだ影響か、「ガッツ」に心惹かれる様子も。キレたナイフだった「ガッツ」も最近は丸くなってきているので、今後電撃的な和解があるかもしれません。
【ネタバレ注意】「ゴッドハンド」より上の存在がいる!?
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単行本未収録の話があった!?
『ベルセルク』には、雑誌に掲載されたものの「あまりに物語の核心に近づきすぎている」として、単行本に収録されなかった話が1話あります。その1話こそ、ゴッドハンドの上位者「魔のイデア」が登場する話です。
幻の第83話「神との対話 深淵の神②」
蝕の最中、転生の繭の中で深淵に落ちていく「グリフィス」。
そこで彼は、巨大な心臓に無数の目玉が取りついた奇怪な姿の神「魔のイデア」と邂逅します。
「魔のイデア」は、人間の根底にある共有意識から生まれた存在であること、運命に「理由」を求めた人間の意志が作り出した存在であること、さらには自身にゴッドハンドにすらない「運命を司る力」があることを粛々と語ります。
最後に「魔のイデア」は「あるがままに、あれ」と「グリフィス」に啓示し、彼の望むがまま翼を授けました。
まとめ
使従や蝕など、『ベルセルク』のダークな世界観の根幹に関わるのがゴッドハンド。
連載開始から約30年経った2019年1月現在も、未だ謎が多い存在です。
「キャスカ」を正気に戻すと言うのが「ガッツ」の当面の目的だったが故に、これまであまり掘り下げられてきませんでしたが、目的に目途が立ったいま、彼らが物語の中心に立つことが予想されています。これからの展開に期待したいですね。