17
Feb
【新米姉妹のふたりごはん】義理で百合な姉妹が可愛いグルメマンガ
百合は……意外とある?
出展 : Amazon.co.jp
メインキャラが同い年の女性2人ということで、百合展開に期待して本作に関心を持つ人はいると思います。
しかしこの『新米姉妹のふたりごはん』は、義理とはいえ姉妹の物語。
百合要素は皆無……と思いきや、実は意外にもあります!
顕著なのは2巻の最終エピソード、10品目(第10話)の「お弁当」。
あやりがサチのお弁当を作るお話です。
料理については常に全力のあやりらしく、見た目も味もかなり凝ったものになったこのお弁当……しかしそれだけではありません。
サチの好物ばかりが詰め込まれていました。
「あやりが自分のことをこんなにも知ってくれている」と感動したサチは、今度は自分があやりのお弁当を作りたいと訴えます。
自分もこれだけあやりのことを知っているんだぞ、と伝えたかったのでしょう。
そんな姉の発言に対し、あやりはこみ上げてくる嬉しさを抑えきれず、恋する乙女のような顔になるのでした。
サチは同い年ではあるものの自分がお姉さんという自覚もあり、あやりにとって良き姉でありたい、良い姉妹でありたいという思いが強いようです。
一方、あやりの方もそんなサチの想いを酌んで良き妹であろうという姿勢を見せていますが、それ以上の感情をサチに抱いているようなシーンがたまに見られます。
また、サチの幼なじみで親友の絵梨(えり)も、サチに対して仄かに百合の香りがする想いを抱いているように見えます。
4巻収録のバレンタインデー回、21品目「オランジェット」では、幼少期に手作りのチョコをサチに褒められた上、「これからもずーっとサチにちょうだい」と頼まれ、満更でもない表情を浮かべ赤面する絵梨のエピソードが描かれていました。
ただし、これらの表現はあくまでも百合風味。
そういうエッセンスもあるよ、くらいの表現です。
その繊細さも本作の魅力ですね。
まとめ
グルメマンガというと、取り扱った料理のレシピを公開してくれることが多く、それが楽しみの1つなんですが、この『新米姉妹のふたりごはん』も単行本にレシピが掲載されています!
一部の料理については公式ホームページでも作り方を見ることができますが、そこでは実物とマンガ内の絵を見比べられるので、料理の絵の上手さがよくわかります。
キャラの可愛さとグルメマンガとしての実用性、その両方をハイレベルに備えていて、「アニメ化してほしいランキング」ノミネートも納得の良質なマンガです!