打ち切り→連載再開の奇跡を起こしたマンガ

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『女子高生の無駄づかい』は今でこそアニメ化も果たし華々しいオーラを放っていますが、実は打ち切りの憂き目にあった過去があります。

このマンガは元々商業作品だった訳ではなく、ビーノ先生がニコニコ静画に投稿していた作品で、持ち込みを行ったところ担当編集が付き、第2回「ComicWalker」新人大賞にて「読者が選ぶ新人大賞」を受賞。
2016年には待望のコミックスも発売されました。

その後も順調に連載を続け、3巻まで刊行されましたが……2017年7月にビーノ先生のTwitterで打ち切りが発表され、約2年半の連載に幕を閉じることになりました。

しかし2018年4月1日、ビーノ先生が突然『女子高生の無駄づかい』の連載再開を発表。
その後正式にコミックNewtypeより再開が告知され、同時に表紙を一新した1巻の新装版が発売されることも決定しました。

新装版のリリースは相応のコストがかかると思われ、ただの重版ではなく大きな期待を寄せられている証。
かなり劇的な復活劇です。

通常、一度打ち切られたマンガが再開することはまずあり得ません。
打ち切りは、何作ものマンガの人気の推移を見てきた編集部や出版社が「この作品は売上的にこれ以上伸びしろがない」と判断した結果行われるもので、ほとんどの場合その判断は正解だからです。
プロが設けたボーダーラインには、それ相応の積み重ねに裏打ちされた根拠があるのでしょう。

にもかかわらず本作が連載再開に至った理由は、コミックNewtypeの発表によると「涙の連載打ち切りから9ヶ月。みなさんから復活を望む声を多数いただきました。その間もコミックスがジワジワと売れ続け、またまた重版決定！」とのこと。
プロが伸びしろを読み間違えた希有な例であり、まさにファンが支えた復活劇だったと言えます。
そして勿論、ファンの心を掴んで離さなかったこの作品の持つ問答無用のパワーがミラクルを起こしたのは言うまでもありません。

斯くして、奇跡の復活劇を遂げた『女子高生の無駄づかい』ですが……奇跡はそれだけでは終わりませんでした。
再開後も勢いそのままにファンを増やし、2018年11月1日になんとアニメ化が発表されるというまさかの事態に！
打ち切りから1年4ヶ月でアニメ化を果たすという奇妙奇天烈な作品がここに誕生しました。

声優の無駄づかい！？ 豪華キャスト陣

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ビーノ先生ご自身も「“声優の無駄づかい”と事あるごとに書き込まれる」とネタにしているように、本作のキャストはとても豪華です！

バカ（田中望）を演じるのは赤﨑千夏（あかさき ちなつ）さん。
『中二病でも恋がしたい！』丹生谷森夏、『キルミーベイベー』折部やすな、『アイドルマスター シンデレラガールズ』日野茜など、数多くの人気キャラを演じている声優さんです。

ヲタ（菊池茜）役は戸松遥（とまつ はるか）さん。
『ソードアート・オンライン』アスナ、『To LOVEる』ララ、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』ゼロツーなど、有名ヒロインを多数演じている声優さんですね。

ロボ（鷺宮しおり）を演じるのは豊崎愛生（とよさき あき）さん。
『けいおん！』平沢唯をはじめ様々な作品で主演を経験している方で、2018年に演じた『ゆるキャン△』の犬山あおいもおっとり声が可愛いと話題になりました。

やまい（山本美波）は、『メイドインアビス』リコなどの演技で注目を集める新鋭・富田美憂（とみた みゆ）さんが担当。
ロリ（百井咲久）は、『はたらく細胞』血小板などロリキャラのスペシャリストとしての地位を確立している長縄まりあ（ながなわ まりあ）さん。
マジメ（一奏）は、『Fate/Grand Order』マシュなど真面目キャラの声にも定評のある人気声優の高橋李依（たかはし りえ）さんが演じることが決まっています。

まとめ

打ち切り寸前……とかじゃなく実際に一度打ち切られてからの復活、そしてアニメ化ですから、とてつもないサクセスストーリーですよね！
こういう夢みたいな話が本当にあるから、終わっちゃったけど好きだったマンガの復活や、絶望的とわかっていても好きなアニメの2期をつい期待してしまうのかも。
『女子高生の無駄づかい』は、そんな淡い期待を抱いているみんなにとっての希望の星です！