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Jan
ジブリランキング! 本当に人気の高いジブリアニメはどれ!?
5位:風の谷のナウシカ
出展 : Amazon.co.jp
1984年3月11日に公開された、宮崎監督による長編アニメ映画です。
興行収入は約14.8億円で、観客動員数は約91万人。
配給収入は約7.4億円で、年間TOP10にはランクインしていません。
当時はまだジブリが国民的な人気を博す前だったので、現在のような華やかな数字ではないですが、決して人気が低かった訳ではありません。
アニメファンの間では非常に評判が良く、漫画版『風の谷のナウシカ』を連載していたアニメージュをはじめ、アニメディア、月刊OUTなど当時のアニメ雑誌がこぞって特集を組んでいました。
主人公・ナウシカは長年にわたり人気ヒロインとして愛されるキャラクターとなり、アニメージュではキャラクター人気投票で実に74回も1位を獲得しています。
VHS・DVD・Blu-rayの出荷総数は約200万。
現在も尚売れ続けている超ロングセラー商品です。
テレビ放送は公開翌年の1985年から行われ、その時点で16.5%と高視聴率を獲得。
その後も長年にわたり高い視聴率をキープし続け、特に1996年~2004年はジブリ黄金期ということもあって常に20%前後で推移しています。
一方で、ジブリ最多となる18回も放送したせいか、近年では他のジブリ作品に上回られているようです。
トトロやラピュタと比べると、子供が観るには少々怖いシーンもある作品なので、その点が影響しているのかもしれません。
ちなみに、ナウシカのアニメは全7巻の原作のうち序盤の2巻までを映像化したもので、原作の後半はよりディープなストーリーとキャラが描かれています。
4位:もののけ姫
出展 : Amazon.co.jp
1997年7月12日に公開された、宮崎監督による長編アニメ映画です。
ジブリにおける、いわゆるブレイクスルーを果たした作品ですね。
それまで興行収入30~50億円だったジブリが、この『もののけ姫』では193億円を記録。
当時の日本映画における興行収入歴代1位、2019年現在においても歴代4位というとてつもない数字を叩き出し、観客動員数は1420万人に達しました。
数字上の飛躍という点では、この作品が最も大きいと言えるでしょう。
一方、内容についてはこれまでの娯楽性が薄れ、「人間と自然との関わり」をはじめとした社会性を伴うテーマが数多く内包されており、一気に難解な作品となりました。
新海誠監督が娯楽性を急激に高めた『君の名は。』でブレイクしたのとは対照的ですが、「大きく舵を切った作品」という点では共通しています。
それまでとは違う未知の世界の扉を開いた時、そこには途方もない魅力が生まれるのかもしれません。
VHS・DVD・Blu-rayの出荷総数は450万を超え、2019年現在『千と千尋の神隠し』に次ぐ数字を記録しています。
視聴率も非常に高く、1999年に放送された1回目には35.1%、2回目および3回目も27%をマーク。
その後も高視聴率をキープしていましたが、2018年放送の10回目では12.8%に留まっています。
ナウシカ同様、子供受けという点で不利な作品であることが主な理由と考えられます。
3位:天空の城ラピュタ
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1986年8月2日に公開された、宮崎監督による長編アニメ映画です。
スタジオジブリ初制作作品であり、ジブリの看板作品の1つとして認知されている人気作で、誰もが知るアニメ映画の1つ。
日本を代表する冒険活劇と言っても過言ではないでしょう。
しかし、実はジブリのオリジナル長編映画の中では最も映画館で観た人の数が少ない作品でもあります。
興行収入11.6億円、観客動員数77万人はいずれもジブリにおけるワースト記録。
1988年に初めてテレビで放送されましたが、その時の視聴率も12.2%とさほど高くありませんでした。
ただ、その翌年に放送された2回目では一転して10%以上も上げ、22.6%という高視聴率をマーク。
以降も常に20%前後を記録し続け、2010年代にも安定した人気を確保しており、平均視聴率は18.5%。
16回目(2017年)となる最新の放送でも14.4%を記録しています。
この作品はネットとの相性が非常によく、主人公のパズーとヒロインのシータが一緒に唱える呪文「バルス」を放送と同時にTwitterなどに投稿するのが流行りになっており、瞬間ツイート数の世界記録まで樹立しました。
「バルス祭り」とも呼ばれているこの現象もあって、若い世代に最も浸透したジブリ作品となっています。