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Jan
ジブリランキング! 本当に人気の高いジブリアニメはどれ!?
2位:となりのトトロ
出展 : Amazon.co.jp
1988年4月16日に公開された、宮崎監督による長編アニメ映画です。
この作品もラピュタ同様、公開当初は然程話題になっていませんでした。
『火垂るの墓』と同時上映という、今にして思えばとてつもなく豪華なラインナップだったにもかかわらず、興行収入11.7億円、観客動員数80万人とラピュタと同程度の結果に終わっています。
しかもラピュタより製作費がかかっていたため、かなりの赤字になってしまい、当時ジブリ作品の配給を行っていた東映が手を引く原因になったと言われています。
一方で、本作はアニメファンというより映画ファンや評論家からの支持を得ており、100年の歴史を持つ映画雑誌・キネマ旬報が毎年発表している「日本映画ベスト・テン」で堂々の1位を獲得。(火垂るの墓も6位にランクイン)
翌年のテレビ放送では21.4%を記録し、以降はお茶の間のファミリー層に絶大な人気を誇るお化けコンテンツとなりました。
16回の放送で平均視聴率19.9%、最新の視聴率でも14%(2018年)を記録。
ソフトの出荷は350万以上、2001年に発売されたDVDは常にオリコンチャートにランクインし続け、なんと656週もの間ランクインを果たし続けました。
現在もBlu-ray、デジタルリマスター版DVDがランクインし続けており、公開から30年以上が経過してもなお毎週数百人の人たちが『トトロ』の円盤を購入しています。
1位:千と千尋の神隠し
出展 : Amazon.co.jp
2001年7月20日に公開された、宮崎監督による長編アニメ映画です。
興行収入は308億円、観客動員数は2350万人を記録。
いずれも2019年現在ジブリ作品史上最高の数字であり、日本で公開された映画の歴代1位でもあります。
つまり、日本で最も多くの人に観られた映画です。
VHS・DVD・Blu-rayの出荷総数は550万以上で、実売でも400万以上をセールス。
間違いなく「日本で最も大きな経済効果を生んだアニメ」と言えるでしょう。
視聴率も、2003年に放送された1回目は脅威の46.9%を記録。
その後も高い値で安定し、平均視聴率は23.4%、最新の放送となる2017年でも18.5%(8回目)をマークするなど、データ上では全てにおいて他作品を圧倒しています。
内容に関しては宮崎監督の前作『もののけ姫』以上に難解で、観客や視聴者に委ねるような曖昧な表現も多く、それ故に様々な噂や諸説が流れた作品でもあります。
特に「この物語は全て死後の世界だった」という説は現在でも一定の支持を得ていますね。
こういった想像の余地もあって、公開から20年近くが経過しても消費し尽くされることなく愛され続けています。
ラピュタやトトロとは違った意味での“長生きアニメ”と言えるでしょう。
主張の強さとエンターテイメント性のバランスという意味でも、本作がベストではないでしょうか。
まとめ
このランキングはあくまで独断と偏見であり、より広く長く愛されている作品であることにプライオリティを置いています。
例えば『崖の上のポニョ』は興行収入4位、平均視聴率7位、ソフト売上4位といずれも上位ですが、最新の視聴率が4回目の放送ながら10%ちょっとまで落ちてしまったことを考慮し、今回は圏外としました。
『火垂るの墓』も知名度や評価は非常に高い作品で、一作品としての価値は上位陣にも見劣りしませんが、近年の視聴率の苦戦を重視し、圏外としています。
興味深いのは、発表当時から長らくジブリ作品の中では比較的地味なポジションだった『紅の豚』や『猫の恩返し』が、現在では他の作品と視聴率面で渡り合えている点です。
これらの作品は、視聴者が年齢を重ねることであらためて良さに気付くタイプのお話なのかもしれませんね。
火垂るの墓をはじめとした高畑監督の作品も、今後視聴率を上げる可能性は十分にあると思います。