人気もグイグイ来てる

「#事情を知らない転校生がグイグイくる。」第１巻、早くも重版決定しました！
無知で、素直は、最強だ。 仲間はずれの女の子と、事情を知らない転校生のハートフルストーリー。特典がもらえるフェアも開催しています。ぜひお買い求めください★ pic.twitter.com/bQVUxavAIm

— ガンガンJOKER編集部【公式】 (@gangan_joker) October 30, 2018

『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は元々、川村先生が自身のTwitterで投稿を始めたWebマンガ。
2018年2月に1話目を公開するや否や凄まじい勢いで拡散され、瞬く間に話題作となり、「次にくるマンガ大賞 2018」Webマンガ部門にもノミネートされました。

そして、投稿開始から僅か3ヶ月後の同年5月22日、月刊ガンガンJOKER誌上で連載開始。
同年10月には単行本の第1巻が発売され、即売切→重版のヒット作となりました。
Web投稿にしろ書籍化にしろ、即座に好結果が出ているのです。

その最たる理由はもちろん「本作の内容が面白く多くの人に受け入れられているから」に尽きますが、ただ面白いだけではなく一目で気に入られる確率が高いからこそ、驚異的なスピードで結果が出ていると考えられます。
それはつまり、読者が最初に目にするエピソード……すなわち1話目の評価が高いからでしょう。

pixivなどで見ることができる第1話は4ページで構成され、「西村さんが死神と呼ばれイジメに遭っている」「それを西村さん本人は達観している」「転校生の高田君はその事情をよく知らない」「高田君は純粋無垢な小学生で死神という単語をかっこいいと思っている」「周囲の扱いなど関係なく西村さんと仲良くしたいと思っている」「それに対し西村さんが照れつつも嬉しそうにしている」といった内容が描かれています。

実はこれ、『事情を知らない転校生がグイグイくる。』という作品のほぼ全ての内容だったりします。
つまり、本作は1話目の時点でその作品性と魅力を惜しみなく出し切っているのです。

この1話目の完成度の高さが、本作を一気に人気作に押し上げた要因ではないでしょうか。

まとめ

イジメというのはとても根深く難しい問題で、だからこそそのテーマを扱うと、どうしても「イジメに対する作者所見」が作品の大半を占めてしまい、見方によっては「意見の押しつけ」になってしまうことも少なくありません。
この『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は、そういった押しつけが一切ない作品です。

本作を読んだことがイジメについて色々と考えるきっかけになる人もいれば、単に「西村さんが可愛い」「ピュアショタ最高！」と思うだけの人もいるでしょう。
それがいいんです。
そういう所がこの作品の最大の美点だと思います。