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10

Oct

【ごちうさ】チノ(香風智乃)はかわいいだけじゃない! 最強の妹キャラを徹底解剖 #ごちうさ

ココアに重ねたのは「姉」ではなく「母」?

出展 : Amazon.co.jp

早くに母を亡くしたチノは、本来甘えるべき相手がいない状態で成長し、中学生になりました。
喫茶店で仕事をしながら学校に通う彼女は、同世代の女子と比べかなりしっかりしています。
しかしやはり、甘える相手に飢えているところはあったでしょう。

そんな折にココアがラビットハウスにやって来ます。
自分を姉と呼んで欲しい、甘えて欲しいと盛んに訴えるココアに、チノは素っ気ない態度をとってしまいますが、それは突然「甘えられる相手」が現れたことへの戸惑いと照れ隠し、そして意地っ張りな面が出たのでしょう。
可愛いだけではなく、年齢以上に気丈なところと年齢相応に幼いところが入り交じっているのがチノの魅力でもあります。

そういうチノの良い面をたくさん発見したココアは、チノを実の妹のように可愛がりますが、チノは頑なにココアを「お姉ちゃん」と呼ぶのを拒否します。
上記の意地っ張りな性格や恥ずかしさが主な原因ではありますが、それともう一つ、チノにとってココアは姉というだけではない特別な存在になっているから……と思われます。

2期1羽で、チノは以前自分が作った写真立ての飾りをココアから「そのライオンの木彫り細工、すごく可愛くて好きだなー」と言われ、ショックを受けていました。
それはライオンではなくタンポポだったからです。

ですがその後、自室に戻ったチノには落ち込んだ様子はなく、むしろ笑顔さえ浮かんでいました。
昔、同じ褒められ方を母親からされていて、チノはその当時を思い出していたのです。

この場面以外にも、チノがココアの言動に母親を思い出すことが幾つかあり、チノにとってココアは母の面影を感じさせる女性であることが窺えます。
だからこそ、余計に甘えることが難しいのかもしれません。
チノの年代で母親に甘えるのは恥ずかしいことですから。

チノにとって、ココアはドジな仕事仲間であり、けたたましい“自称”姉であり、たくさんの愛情を与えてくれる母のような存在でもあるのでしょう。

リゼとへの信頼と困った先入観

出展 : Amazon.co.jp

メインキャラであるココア、リゼ、千夜、シャロの中で最初にチノと出会ったのはリゼでした。
その出会いの場面はSPアニメ『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』で描かれていましたが、着替え中に突然現れたチノをリゼが警戒し銃口を向け怯えさせる……という最悪なもの。
この瞬間、チノにとってリゼとは恐怖そのものとなったようです。

しかしその後、ラビットハウスで共に働くことになったリゼの人となりがわかるにつれ、チノのリゼへの認識は「恐い人」ではなく「一緒にいると疲れる人」に変化します。
軍人の娘で、自身も様々な訓練を日々行っているリゼは、体育会系的なノリを強要してしまう悪癖があり、チノはしばらくそんなリゼに振り回されていました。

このチノの認識は現在においてもあまり変わらないらしく、1期5羽「ココアと悪意なき殺意」の回では体育の授業でバドミントンの試合をすることになり、練習に付き合ってもらうようリゼに頼みつつも「殺さない程度に(お願いします)」と怯えながら釘を刺していました。
信頼はしているけれど信用はしていない、という感じでしょうか。
やはり初対面時の銃口は強烈なインパクとなってチノの目に焼き付いているのでしょう。

とはいえ、付き合いの長さもあり、この2人の関係は基本的に良好です。
リゼが髪を下ろし大人びた口調で「ロゼ」と別人を装っている際、そのロゼに対しチノは憧れの眼差しを向けており、先入観なしだとリゼはチノにとって理想的な女性であることがわかります。
また、リゼもチノを常に思いやっており、SPアニメ『Dear My Sister』ではココア不在で覇気のないチノが寂しさを紛らわせるようハードスケジュールを組み立てるなど、不器用ながら自分にできることでチノを気遣っていました。

チノにとってリゼはある意味、ココアよりも姉らしい存在かもしれません。
ココアもそれを察しているらしく、事ある毎にリゼをライバル視しています。

ライバル店の看板娘・千夜(ちや)への意識

出展 : Amazon.co.jp

ラビットハウスのオーナーであるチノの祖父と、同じ木組みの家と石畳の街にある和風喫茶「甘兎庵(あまうさあん)」で働く千夜の祖母はライバル関係だったため、チノ祖父が存命の際にはお互いの家族が店を行き来することはなかったようです。
そのため、チノが千夜と知り合ったのはココアが街にやって来た後。
先にココアが千夜と知り合いになり、ラビットハウスへ連れて来た際に初めて面識を持ちました。

初めはココアと共にボケ倒す千夜を一歩引いたところで眺めていたチノですが……1期6羽「お話をするお話」で友達のマヤ&メグがラビットハウスを訪れ、2人がリゼ&ココアと仲良くしている姿に嫉妬から思わずモヤモヤしてしまった際には、真っ先に千夜に相談していました。
同じような境遇ということもあり、親近感も手伝って距離を縮めていたのでしょう。
そして、2期9羽「毛玉は特攻し無慈悲なボタンは放たれる」では単身で甘兎庵に客として赴き、千夜に「先代の因縁は自分たちには無関係なのでお互い跡取りとして頑張りましょう」と友好的にエールを送ります。

その後も、チノが甘兎庵で中学の職業体験を行うことになった際には千夜に対し「千夜さんに色々教えてもらえて嬉しいです」と素直に発言するなど、慕っている様子が窺えます。
千夜の方も、ラビットハウスの跡継ぎであるチノが甘兎庵で働くことに幸せを感じてトリップ気味になるなど、両者の関係は良好そのもの。
祖父母の代とは違って、仕事面でのライバル意識は一切ないようです。

一方、私生活ではどうなのでしょうか?
ココアが大好きな千夜にとって、そのココアが可愛がっているチノは嫉妬の対象になりかねない人物のはずですが……現時点においてそういった描写はなく、両者の関係に摩擦は一切ないようです。

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