アニメ・漫画・ゲーム・コスプレなどの気になるコンテンツ情報が盛りだくさん!

MENU

12

Sep

【熱帯魚は雪に焦がれる】友達以上百合未満の関係を繊細に描く注目の一作 #はにがれ #熱帯魚は雪に焦がれる

描写の繊細さに注目!

2人は一緒に過ごす時間の中でお互いへの理解を深めて行きますが、同時に仲が進展するからこそ生まれる悩みにも直面します。

小夏は「どうして先輩は自分に話しかけてくれたんだろう」と出会った際の小雪の心情を慮って悩み、3巻収録の第9槽「天野小夏はわからない。」で一緒に夏祭りに出かけた時、ついにそのことを本人に問いかけました。
すると、返ってきた答えは「勢いで」という素っ気ないもの。
小雪に話しかけられたことに“特別”を感じ、小雪にもそれを求めていた小夏は「聞かない方が良かったかも……」と凹んでしまい、答えた小雪の方も戸惑いから本意の返答ができなかったことで落ち込んでしまいます。

その2人の心情を表現したシーンが同じ回の後半に登場します。
「花火を見る小雪の横顔を眺める小夏」「花火に目を移す小夏」「再度小雪に目を向ける小夏」「視線に気付き目を向ける小雪から目を逸らす小夏」というセリフなしの4コマで1ページまるまる使い、両者のすれ違いを表現。
隣にいるのに遠くに感じているような2人の心情が、読者にもヒシヒシと伝わってきます。

こういった繊細な描写が、本作最大の特徴であり魅力ですね。

まとめ

百合というジャンルも近年かなり多様化して、いろんなタイプのマンガが世に出ていますが、この『熱帯魚は雪に焦がれる』は両者の関係の深まりをじっくりと描くタイプのお話だと思います。
重さはあまりなく、かといってサクッと読めるほど軽くもなく、それこそ水族館のような「落ち着いた場所だけど味わい深くワクワク感もある」という感じのマンガだと思うので、幅広い百合ファンにオススメできる作品です!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です