最高のカタルシスがここに

出展 : Amazon.co.jp

本作が部活モノの王道である理由は、成功だけが描かれている訳ではないからです。
経験者と初心者の明確な実力差、極端な苦手分野のある部員、噛み合わない演奏……時瀬高校箏曲部の部員たちは何度も挫折を経験し、苦労を強いられます。

そしてその苦労は、作中において「演奏」という形で報われます。

みんなで1つの曲を演奏する喜び。
少しずつ上達し、曲が完成していく喜び。
演奏が多くの人達に認められ、評価される喜び。

これらが優れた画力、構成と構図、そして演出によって描かれ、本作の演奏シーンは最高のカタルシスを読者にも与えてくれます。

アニメではここに「本物の音」が加わることで、より強烈なインパクトを与えてくれることでしょう。

アニメスタッフ

原作：アミュー（ジャンプスクエア「この音とまれ!」）
シリーズディレクター：水野竜馬
シリーズ構成・脚本：久尾歩
キャラクターデザイン・総作画監督：山中純子
サブキャラクターデザイン・総作画監督：小林利充
アドバイザー：庭秀昭
アニメーション制作：プラチナビジョン

まとめ

各キャラクターの背景や抱えている悩みを、回想シーンを多めに使ってかなりしっかり掘り下げているので、かなりエモーショナルな作品です。
掲載誌はジャンプスクエアですけど、少女マンガ的な作風でもあり、その一方で少年マンガならではの熱さもあるので、かなり幅広い人に楽しめると思います！

何よりヒロインの2人が恋に落ちた後、乙女モードへと突入したその姿が可愛すぎ！
あとアニメでは登場しないかもしれませんが、晶先生も登場時とその後のギャップが凄まじいことになっています。

青春モノとしては今最もノッているマンガの1つなので、アニメ化を機に多くの人に届いて欲しい作品ですね。