17
Apr
女子高生が南極を目指すアニメ『宇宙よりも遠い場所』は笑いと感動の宝庫
練りに練った脚本、巧みな演出
メインの4人の魅力に加え、脚本と演出も神がかっているのが『宇宙よりも遠い場所』の名作たる所以です。
この“よりもい”の脚本は本当に素晴らしく、随所に伏線が散りばめられていて、後から「これはこういう事だったんだ」とわかるシーンもたくさんあり、何度も観直したくなるアニメです。
何より素晴らしいのは、4人が距離を縮めていく描写の巧みさ。
それぞれが自分の想いをぶつけて、それぞれが思いやって、お互いを理解していく過程が本当に丁寧に描かれていて、ありがちなご都合主義にはなっていない上、ストレスが溜まるような展開もほぼありません。
挿入歌のタイミングも秀逸。
エモい場面でしっかりと掛かる為、ストーリーの盛り上がりと視聴者の高揚がキレイにマッチし、最高の気分にさせてくれます。
そして何よりスゴかったのが第12話のラスト。
これに関してはぜひ、ご自身の目で確かめて貰いたいと切に願います。
誇張抜きで、アニメ史上に残る名シーンではないでしょうか。
まとめ
いつの時代でも変わらないテーマを、今の時代だからこその表現で生み出した名作『宇宙よりも遠い場所』。
このアニメはもしかしたら、2010年代を代表する一作と呼ばれるようになるかもしれません。
まだ観ていない人、特に「南極に行く話なんてファンタジー過ぎて無理」と思っている人にこそ観て欲しい、そう願っています。
公式PV