呪文の特徴

『金色のガッシュ！！』に登場する呪文の多くが濁点を含んでいます。
濁点が多い言葉は口に出しにくく、最後まで言い切る前に噛んでしまうことがありますよね。
しかし、登場する呪文は濁点が多いにもかかわらず、口に出した時に噛むことがありません。
作者がどのような意図で呪文を名付けているかは分かりませんが、かなり工夫して名付けたことは間違いないでしょう。覚えやすく口に出しやすいのが呪文の特徴です。

ガッシュベルの呪文

出典 : Amazon.co.jp

ザケル

ガッシュベルが初めて繰り出した第1の術です。
口から雷撃を放つ呪文で、威力は高くないものの、物語の序盤から終盤まで常に活躍していた呪文ではないでしょうか。
3文字なので唱えやすく、何気なく口に出してしまいそうです。言葉の始まりが濁点なのでカッコよさがアップしているのではないでしょうか。

バオウ・ザケルガ

ガッシュベルの呪文の中で最大級の威力を誇る第4の術です。
口から龍のような形をした雷撃を放ち、相手や相手の呪文を噛み砕きます。
第4の呪文ということで比較的早い段階で登場しましたが、強敵と張り合うほどの絶大な威力があり、終盤まで切り札的存在として活躍しました。
バオウ・ザケルガが唱えられた時の安心感と打ち破られた時の絶望感は作中随一でしょう。
アニメ版でガッシュベルのパートナーである「高嶺清麿」が、叫びながら全力でこの呪文を唱えるシーンが幾度となくあるので、印象に残っている人もいるはず。
等間隔で濁点が含まれているため、叫んだ時に唱えやすい呪文なのではないでしょうか。

シン・ベルワン・バオウ・ザケルガ

ガッシュベル最後の術であり、物語で最後に登場した呪文です。
その名の通りバオウ・ザケルガを強化したような見た目で、頭部・胸部・両手の4ヵ所に顔があります。
巨大な体で相手を取り巻き、4つの口で全てを噛み砕く強力な呪文で、これに打ち勝つ呪文はありません。
あのバオウ・ザケルガが強化されたということで心が踊った人もいるはず。その大きさと威力は圧巻です。