第504統合戦闘航空団「スクトゥム」 ～アルダーウィッチーズ～

4番目に発足した統合戦闘航空団「第504統合戦闘航空団」、通称“アルダーウィッチーズ”は地中海方面統合軍総司令部に所属する部隊です。
ロマーニャやヴェネツィアなど、アルプス以南の防衛を主任務とし、その役割から現地ではスクトゥム（盾）の異名でも呼ばれています。

ただし、発足当時は防衛が目的だった訳ではないようです。
この504が防衛するエリアは元々、地元以外の軍が駐留しており多国籍軍として連携を深めていたこと、アルプスの地形が防衛戦に向いていたことで、防衛を目的とした統合戦闘航空団の結成には消極的でした。
しかし防衛には優れていても攻勢には向いていない陣容だったため、連合軍最高指令部からの命を受け504が設立される運びとなりました。

ロマーニャ空軍の精鋭部隊「赤ズボン隊」の一員として活躍したトップエースのフェデリカをはじめ、赤ズボン隊所属の人員を中心に構成されています。
また、坂本美緒（さかもと みお）の親友・竹井醇子（たけい じゅんこ）、天然ドジっ子の諏訪天姫（すわ あまき）、生真面目で姉御肌の中島錦（なかじま にしき）といった扶桑出身のウィッチが多いのも特徴です。

『ストライクウィッチーズ』2期1話および12話に複数の隊員が登場するなど、脇役ながらその姿を目にする機会が多い部隊です。

第505統合戦闘航空団 ～ミラージュウィッチーズ～

太平洋方面総司令部に所属する第505統合戦闘航空団は、黒海周辺を襲撃したネウロイに対抗していた東欧出身のウィッチを軸に結成した部隊です。
この隊を率いるのは、厳格かつ冷酷な人物として多くの部下から恐れられるゴロプ隊長。
彼女の存在そのものが、この505を象徴すると言っても過言ではない傑物です。

ゴロプ隊長と505を語る上で欠かせないのが「最も長い撤退戦」です。
戦況が悪化する中、多くの難民を抱えながら奮闘するも補給無き状況での防衛はこれ以上困難と判断し、部隊は撤退を決断。
その際、ゴロプ隊長の判断で敵本拠地である黒海方面へ敢えて撤退することを選びます。

そして撤退戦の最中にも他部隊を半ばゲリラ的に支援するなどの大車輪の活躍を見せ、「どこからともなく現れ助けてくれる部隊」として名を馳せた彼女たちはいつしか「ミラージュウィッチーズ」と呼ばれるようになります。
誰よりも厳しく傲慢、しかし誰よりも部下や民の命を守ることに心を砕くゴロプ隊長のもと、数多の死線を潜り抜けた猛者たちが集う「生き抜く力に長けた部隊」です。

『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲 Contrail of Witches』など、一部の作品で505の活躍をチェックすることができます。