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【このすば】カズマは本当にクズマなのか?検証まとめ【ネタバレ】 #このすば
現状に妥協しない意識の高さ
出典 : (c) 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会 : 映画「この素晴らしい世界に祝福を!」公式サイト
日本で生きていた頃、カズマは引きこもり兼ニートでした(本人は否定)。
その頃の彼は、お世辞にも立派な人間とは言えなかったのかもしれません。
しかし異世界に転生し冒険者となったカズマは、文字通り生まれ変わりました。
通常、引きこもりの人間は他人との接触を極端に拒みます。
他人が恐いから、そして自分に自信がないからです。
元々コミュ障ではない人間であっても、引きこもり期間が長くなると自然と人との関わりが難しくなってしまうものです。
しかしカズマは決して引きこもりという現状に染まらず自分らしさを保ち続け、新たな世界、新たな環境へと馴染んでいきました。
そして、戦闘など縁のない人生を送ってきたにもかかわらず、仲間だけに頼ることなく自らモンスターとの戦いに身を投じます。
更には自分の能力に見合ったスキルを次々と獲得していきます。
それはクズとは対極にある、極めて健全な向上心の現れではないでしょうか?
女子供にも分け隔てなく接する優しさ
出典 : (c) 2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会 : アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト
街の人たちから、またファンからも“クズマ”呼ばわりされているカズマですが、彼は決して悪人ではありません。
むしろ心根は優しい少年と言えます。
カズマは異世界転生後、成り行きから男1・女3のパーティを組むことになります。
ハーレムだの羨ましいだの言われがちですが、女が3人集まると姦しいと言われるように、事はそう簡単ではありません。
一歩間違うと、とんでもない修羅場になってしまう……そんな危ういバランスで成り立っているパーティ構成です。
そんな環境において、カズマは「誰にも分け隔てなく接する」という姿勢を貫いています。
相手が女神でも、まだ10代半ばの女の子でも、貴族の娘であっても、暴言を吐く時は吐きますし折檻する時はします。
女性だからという理由で遠慮することもありません。
その姿は一場面だけを切り取れば、確かにクズ行為に見えるでしょう。
しかし全体を通して見れば、カズマの姿勢は男1・女3のパーティを長く維持するためには最適と言えます。
それは紛れもなく「この仲間たちと一緒にいたい」という全員の願いを叶えるための、彼の優しさによるものです。
妖艶なお姉さん相手に日和らない主人公の理想像
出典 : (c) 2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会 : アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト
『このすば』はライトノベルを原作とした作品であり、カズマはラノベの主人公です。
メタ視点になってしまいますが、ラノベ主人公というと、あまり女性慣れしていないのに妙に女の子が寄ってきて、エッチなトラブルに巻き込まれておいて「不幸だ……」とか「俺はそんなつもりじゃ……!」とか言ってるイメージですよね。
特にエロい年上キャラが相手の場合は、狼狽しつつも良い思いをするのが定番になっています。
しかしカズマは相手が妖艶なお姉さんであっても、決して日和ったりはしません。
まるでダンディズムの極地と言わんばかりの堂々とした顔で、照れなど一切見せずにおっぱいをガン見します。
エッチなシーンから一切逃げず、己の本能をありのまま見せつけてくれます。
その潔さはまさに主人公の理想像。
決してクズなだけという訳ではありません。