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【とある魔術の禁書目録】御坂美琴はなぜ人気があるのか?徹底検証【ネタバレ】 #とある
暴力ヒロイン受難の時代でも根強い人気
出典 : Amazon.co.jp
『とある魔術の禁書目録』のヒロインの1人で、スピンオフ作品『とある科学の超電磁砲』の主人公でもある御坂美琴(みさか みこと)。
彼女はいわゆる“ツンデレ”属性のキャラで、『禁書目録』の主人公・上条当麻(かみじょう とうま)を当初は目の敵にしていましたが、やがて好意を抱くようになります。
しかし照れ隠しもあってか、好きになってからも素直になれず、ハプニングの際には容赦なく手を出しています。
時代の変遷と共にアニメのキャラクターの人気傾向も変わってきて、2010年代になると主人公を罵倒したり殴ったりする「暴力ヒロイン」は嫌われるようになってきました。
美琴も上条に対し攻撃的な行動に出ることがあるため、暴力ヒロインの範疇に含まれることがあるキャラです。
しかし、彼女の場合は一貫して『とある』シリーズでトップの人気をひた走っています。
それは、美琴が単に「暴力ヒロイン」という括りでは収まりきれないキャラクターだからに他なりません。
彼女には他に幾つもの性質があり、たくさんの魅力を内包しています。
そしてその魅力の描写は、『禁書』と『超電磁砲』のそれぞれにおいて微妙に異なっています。
『禁書』における美琴の魅力
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とあるシリーズの本編である『禁書』において、美琴はヒロインの1人というポジションです。
メインヒロインのインデックスの次にクレジットされる存在であり、物語においてもある程度深く関わってくるキャラですが、あくまで『禁書』は上条の視点を中心とした物語のため、その出番は必然的に上条絡みが多くなります。
上条と接する時の美琴は、当初こそ自分の能力「超電磁砲(レールガン)」を打ち消されたことでプライドが傷付き、目の敵にしていました。
しかしその後は上条の信念と行動力に惹かれ、「恋する乙女」の一面が強く打ち出されていきます。
そのため『禁書』の美琴はヒロイン力が高く、「かわいい」と評価するファンが多いようです。
『超電磁砲』における美琴の魅力
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『超電磁砲』の美琴は主人公であり、彼女の視点で物語が進行します。
そのため、自然と『禁書』とは違う環境下の彼女が描かれています。
美琴は普段、白井黒子(しらい くろこ)、初春飾利(ういはる かざり)、佐天涙子(さてん るいこ)という3人の後輩と行動を共にすることが多いため、先輩としての一面が強く表に出ています。
美琴自身、学園都市第3位の超能力者(レベル5)としてのプライドがあり、正義感や責任感が強いため、先輩キャラはかなりサマになっています。
その一方で、食蜂操祈(しょくほう みさき)のような自分と同格の存在と接する時は、すぐムキになったり苛立ったりする等身大の女の子としても描写されています。
また、『超電磁砲』では美琴の生い立ちやパーソナリティを掘り下げているので、より彼女の本質が見えやすくなっているのも特徴です。
ただし主人公補正も入るためか、ヒロインとしての魅力にも繋がる「弱さ」や「健気さ」は控えめになっています。