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May

【ドラゴンボール】ヤムチャは弱いけど性格がいい? 死亡シーンで一躍ネタキャラに


(画像引用 : Amazon)

『ドラゴンボール』の主要キャラクターの1人で、悟空とは長い付き合いのヤムチャを大特集!
Z戦士の中でも何かとネタにされがちな彼ですが、果たしてどんな人物なのか。本編における全戦績と合わせて紹介します!

ヤムチャ キャラクター概要


(画像引用 : Amazon)

『ドラゴンボール』に登場する男性キャラクター。
主人公の孫悟空と古くからの付き合いの地球人。
ブルマと付き合い、長期にわたってケンカと復縁を繰り返していましたが、最終的には完全に別れてしまい以降は気ままな独り身でいるようです。

自他共に認めるイケメンで、当初はワイルドな長髪でしたが時期によってオカッパ風の短髪にしたり逆立てたりコロコロ髪型を変えています。
第23回天下一武道会が開催される頃に右目と左頬に傷跡が付きました。

相棒の生き物プーアルと共に砂漠を駆け回る「荒野の悪投」として登場。
当初は女性への免疫のなさを克服するため悟空たちの持つドラゴンボールを奪おうと画策していましたが、ブルマに気に入られ付き合う事になり、悟空ともなし崩しの内に和解。
その後は亀仙人に弟子入りし修業に明け暮れ、天下一武道会では3大会連続本戦出場の実績を作っています。

強気で好戦的な面もありますが、基本的には気さくで人の良い性格。
悟空が単身レッドリボン軍の基地に殴り込んだ際には助けに向かうなど仲間思いで、負傷が治りきっていない中でピッコロ大魔王との戦いに出向く勇敢さも持っています。
あがり症で初心な所はブルマとの付き合いを経て克服しましたが、その後はすぐ調子に乗る悪癖もあってか浮気性な一面が発覚しました。

得意技は自身を獣に見立てラッシュをかける「狼牙風風拳」、気弾を指先で自在に操り攻撃する「繰気弾」など。
亀仙流になって以降はかめはめ波も習得しています。

担当声優は古谷徹(ふるや とおる)さん。

青二プロダクションに所属する男性声優。
1958年に子役として芸能活動を開始し、1963年に10歳で声優デビュー。1966年に『海賊王子』キッド役でアニメ初出演を果たし、1968年放送『巨人の星』の主人公・星飛雄馬を演じ大反響を呼びました。
その後、一時休業を経て活動再開し1979年より『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイを演じた事が大きなターニングポイントとなり、以降数多くの人気作品で主演を務め、声優界のトップランナーとして長期にわたって活躍を続けています。

その他の代表作はペガサス星矢(聖闘士星矢)、春日恭介(きまぐれオレンジ☆ロード)、アベル(ドラゴンクエスト)、地場衛/タキシード仮面 (美少女戦士セーラームーン)、安室透(名探偵コナン)、サボ(ONE PIECE)など。

Z戦士最弱? 天下一武道会本戦では全敗


(画像引用 : Amazon)

『ドラゴンボール』のヤムチャと言えば、連載中盤から近年に至るまで一貫してネタキャラとして語られるなど不遇なイメージがあります。
しかし決して最初からそんなキャラではありませんでした。

最古参のキャラで、原作では其之七「ヤムチャとプーアル」、アニメでは第5話「つよくて悪い砂漠のヤムチャ」と序盤から登場。
当時から既に規格外の力を持っていた悟空を狼牙風風拳で吹き飛ばすなど、悟空が初めて出会う強敵という非常に美味しいポジションでした。
勝負こそつきませんでしたが、あの悟空に一目置かれるほどの存在だったのです。

もっとも、その時悟空は腹を空かしていて力が出せていなかったようで、再戦では地力の差を見せつけられました。
その後、第21回天下一武道会に出場し優勝を狙うもジャッキー・チュン(亀仙人)と当たり、手も足も出ず完敗。
早くも暗雲が立ちこめます。

次にヤムチャの見せ場が訪れたのは占いババの館で行われた格闘試合。
そこで透明人間のスケさんと戦い、見えない相手に大苦戦しますが場外でブルマの胸を見た亀仙人の鼻血を浴びせた事で姿が見えるようになり、狼牙風風拳でどうにか勝利を収めます。
ですが次の相手のミイラくんには完全に力負けし、敗北を喫しました。

第22回天下一武道会では2大会連続での本戦出場を果たし、一回戦で天津飯と激突。
試合前からバチバチやり合っていた2人は好試合を見せますが、天津飯の方が一歩も二歩も上回っており次第にヤムチャが劣勢に。
空中戦で競り負け思いっきり蹴りを食らい墜落して意識を失い、天津飯の追撃によって脚を折られ敗れるという衝撃的な結末を迎えました。

過去2大会いずれも一回戦敗退となったヤムチャですが、対戦相手はいずれも優勝者と不運な巡り合わせでした。
それに対し、第23回天下一武道会で対戦する事になったのはシェンという見るからに冴えないオジさん。
ようやく運が向いてきたと楽勝ムードの中始まった戦いでしたが……そのオジさんの正体は下界に降りた神様だったのです。

遥か格上相手に子供扱いされたヤムチャですが、そこで意地を見せます。
新技「繰気弾」で攻撃すると、一度地面に墜落させてから突き上げるトリッキーな戦法で意表をつき、一泡吹かせました。
直後に油断した所を突かれ場外に落とされましたが、過去の大会で最も輝いた瞬間だったと言えるでしょう。

とはいえ、3大会連続での一回戦敗退は同じ地球人のクリリン(2度準決勝進出)と比べても見劣りしてしまいます。
餃子(チャオズ)よりは上なのでZ戦士最弱ではありませんが、なまじ戦闘回数が多い事もあって負け試合も嵩み、すっかりかませ犬のイメージが定着したのは間違いありません。

サイバイマン戦の最期が代名詞に


(画像引用 : Amazon)

第23回天下一武道会から5年後、地球にサイヤ人が来襲しヤムチャも他のZ戦士と共にベジータ・ナッパを迎え撃つべく戦場へ赴きます。
そこで彼を待っていたのは、その後数十年にわたって語り継がれる最悪の結果でした。

余興でベジータらが生み出したサイバイマンと戦う事になったZ戦士たちは、まず天津飯が出陣。
神様のもとで修行し圧倒的にパワーアップした天津飯はサイバイマンを寄せ付けず圧倒し、続いてヤムチャが名乗り出ます。

同じく神様やミスターポポに指導を受けたヤムチャも大幅に力を増しており、多少苦戦するもかめはめ波を直撃させ、勝利……したかに思われました。
しかし次の瞬間、死んだと思われたサイバイマンが突然動き出し、ヤムチャの体に貼り付いて自爆を決行。
憐れヤムチャは爆死という形で最初の犠牲者となりました。

この際の死に様が読者の心に残り、ヤムチャといえばこのシーンと言われるくらい有名になりました。
どれくらい浸透しているかというと、この爆死シーンがフィギュアとして発売されるほど。
当然のようにパロディも多く、連載時から30年以上経った2020年代においても『ぼっち・ざ・ろっく!』などでパロディシーンが作られています。

また、このシーンから「ヤムチャしやがって…」というネットミームまで誕生。
『ドッカンバトル』や『ドラゴンボール超』でファンになった若い世代にまで「ヤムチャ=自爆されたキャラ」という印象が定着してしまう事態になってしまいました。

実際、これ以降のヤムチャは見せ場らしい見せ場が全くと言って良いほどありません。
フリーザ編ではほぼ出番がなく、人造人間・セル編では20号にあっさり殺されかけ、ブウ編では既に武道家としては引退状態。
多少目立つ場面はあるもののいずれも戦闘ではなく、皮肉にもサイバイマン戦のアレが突出した知名度になってしまいました。

愛ゆえのスピンオフが話題に


(画像引用 : Amazon)

サイバイマン戦のアレばかりが話題になるヤムチャですが、そればかりがファンに長らく愛されている理由ではありません。
彼の足跡を追っていくと、かなりの人格者である事がわかります。

悟空と実際に一緒にいた時間は決して長くはなく、何かをして貰った訳でもないにもかかわらず、悟空の危機には駆けつけ助けようとします。
天津飯に脚を折られた際には、試合後に謝罪を受け入れ「気にするな」と笑顔で返しました。
またセル編のラスト、ベジータがトランクスの死に逆上してセルに向かっていった事をトランクスに教え、わだかまりをなくす役目も果たしています。

そして何よりサイバイマン戦のアレも、先に戦おうとしていたクリリンを制して名乗り出た結果。
既に一度死にドラゴンボールでは生き返れないクリリンを心配しての事だったのです。

盗賊をやっていただけあって決して聖人君子ではなく、軽い性格なのは否めません。
相手を外見で判断して油断する悪癖や、遥か格上の相手には尻込みする弱い部分も持っています。
ですがヤムチャの言動の多くは仲間への思いやりに溢れており、そこが愛されている最たる理由と言えるでしょう。

そんなヤムチャへのファンの愛が炸裂したのが、外伝作品『ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件』です。

ドラゴンボールの二次創作で有名だったドラゴン画廊・リー先生を公式が起用し、ヤムチャを主人公に据えたのが本作。
ただし厳密にはヤムチャ本人が主役ではなく、ヤムチャに転生した別人のお話です。

本作はドラゴンボール好きの男子高校生がヤムチャに転生し、ドラゴンワールドを満喫するもいずれ来る死の瞬間をどう回避するかで頭を悩ませる……という作品。
当時既に流行していた転生ものをドラゴンボール、しかもヤムチャでやるという斬新さが大いに受け、しかも絵が連載当時の鳥山先生にかなり似ていた事もあって、多くのファンから好意的に受け入れられました。
こういった作品は一つ間違えば批判の的になりかねませんが「ヤムチャなら良いか」という空気を生み出せるのも、彼ならではの魅力と言えます。

また、ヤムチャはアニメスタッフからも愛されているようで、『超』の第70話では主役回まで用意されました。
更にシリーズ初の試みとして副音声放送が行われ、ヤムチャ役の古谷徹さん、悟空役の野沢雅子さん、ウイス役の森田成一さんをゲストに迎え「ヤムチャ祭り」と題したフリートークまで実施。
如何にヤムチャが『ドラゴンボール』という作品にとって大事なキャラかがよくわかる回となりました。

まとめ

バトルにおいては殆ど活躍はしていないヤムチャですが、2回目の公式人気投票では8位とクリリンをも上回っています。
こういうキャラがいるのも『ドラゴンボール』の魅力ですよね!

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