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【呪術廻戦】ナナミンの勇姿を忘れるな! 七海建人のかっこいい名言・名場面集
(画像引用 : Amazon)
『呪術廻戦』の中でも屈指の人気を誇る“ナナミン”こと七海建人を大特集!
彼が本編で残した名言や名シーンを振り返りつつ、主人公・虎杖悠仁に与えた影響の大きさについて徹底検証します!
七海建人(ななみ けんと)キャラクター概要
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
『呪術廻戦』に登場する男性キャラクター。
呪術高専東京校に所属する1級呪術師。
母方の祖父はデンマーク人で、 非術師の家系出身でありながら1級になった叩き上げの呪術師です。
普段から白いスーツに身を包み七三分けの髪型でサラリーマンのような外見。
ツルがないゴーグルのような形のサングラスを掛けています。
本編における年齢は27~28歳、身長は184cm位。
五条悟の一年後輩で、学生時代は2級呪術師として活動。
主に同級生の灰原雄と組んで2級呪霊の討伐や五条・夏油傑のバックアップを行っていましたが、とある任務で2級呪霊の討伐任務に向かったところ、産土神信仰という土地神にまつわる1級案件だった事で任務に失敗し灰原は死亡。
他人のために命を投げ出す覚悟を時に仲間に強要しなければならない呪術師という存在を見限り、サラリーマンとしての人生を歩む事にしました。
しかし金の事ばかり考える生活に嫌気が差し、生き甲斐を得る為に脱サラし出戻り。
呪術高専所属の呪術師として活動する事になり、五条の紹介で虎杖悠仁の実地訓練として彼を任務に同行させる事になりました。
沈着冷静な性格で、会社勤めを経験した事もあって呪術師の中では異例とも言える常識人。
一方で「そこそこで済むならそこそこで」という考えを持ち、学生時代やサラリーマン時代の苦い経験から無駄に気張らず省エネを心掛けています。
ただし冷めている訳ではなく、無愛想に見える心の奧には強い感情を秘めており、理不尽な行為や外道な敵に対しては無慈悲なまでに怒りをぶつける事もあります。
スーツの下には鍛え上げた肉体を持ち、戦闘もパワーを駆使した肉弾戦が主軸。
武器は大鉈を用い、通常は布で覆ったままブン回しています。
生得術式は対象の長さを線分し7:3比率の分割点を強制的に弱点へと変える「十劃呪法」。
領域展開は使用できないものの、京都で「百鬼夜行」に参戦した際に黒閃の連続発生記録(4回)を達成しました。
担当声優は津田健次郎(つだ けんじろう)さん。
ANDSTIRに所属している男性声優・俳優。
1995年にテレビアニメ『H2』の野田敦役で声優デビュー。俳優と並行しながら活動を続け、2000年より放送を開始した『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』で海馬瀬人を担当したのをきっかけに知名度が向上。
以降はアニメ、ゲームへの出演に加え吹き替え、舞台、ドラマ、映画など多方面で活躍を続けています。
その他の代表作は、乾貞治(テニスの王子様)、尾形百之助(ゴールデンカムイ)、岸辺(チェンソーマン)、酒井戸(ID:INVADED)…等。
「呪術師はクソということです」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
七海が本作に登場したのは原作3巻、テレビアニメ1期8話からです。
五条の引率代理という形で虎杖に紹介された彼は、五条の後輩とは思えないほどしっかりした人物に思えましたが……虎杖へ言い放ったこの「高専で学び気付いたこと」で早々に一筋縄ではいかない男と判明。
更に追い打ちをかけるように「そして一般企業で働き気付いたことは”労働はクソ”ということです」と言い放ち、世の中に対して鬱屈した感情を抱いているヤバい奴という印象を虎杖と読者・視聴者に与えました。
しかしその直後、五条を信用しているし信頼しているものの尊敬はしていないと断言した事で、取り敢えずまともな人間という評価に落ち着きました。
初登場時は中々ブッ飛んだ発言が目立った七海ですが、性格そのものは生真面目で常識人。
だからこそ、五条の一存で宿儺という爆弾を抱えながらも生かされている虎杖に対しても無条件で信じようとは思わず、「術師として認めていない」と断言した上で「己は有用であると示して下さい」と厳しくも優しく指針を示します。
この瞬間から、七海は虎杖にとってもう一人の先生とも言えるポジションになりました。
「そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
五条が虎杖にとって呪術の先生であるならば、七海は人としての生き方を学ばせてくれる人生の先生といったところでしょう。
実際、虎杖と行動を共にするようになって以降、七海は彼に対して様々な人生観を説いています。
その最初の言葉がこれです。
七海は教員ではないものの「大人は子供を守るもの」という認識を強く打ち出しています。
それは社会的な使命感や責任感と言うよりは、子供から大人になる過程の中で得て来た理知に基づく純然たる事実であり、それをもって自分を律しているに過ぎないのでしょう。
この台詞の前に語った「枕元の抜け毛が増えていたり お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり」という言葉も、彼自身の経験した事だと思われます。
虎杖に人生観を説く一方で、七海はこの後人生の宿敵になる真人と接触。
肉弾戦主体の七海にとって、触れたものの形を変える「無為転変」を使用する真人は相性が悪く苦戦を強いられますが、破壊した対象に呪力を籠める拡張術式「瓦落瓦落」を用いて壁を破壊し、呪力を帯びた瓦礫に気を取られた真人の隙を突いて脱出に成功。
第一ラウンドは痛み分けとなりました。
「子供であるということは決して罪ではない」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
無為転変は標的の肉体を強制的に変形・改造し無力化、更には死亡させる恐ろしい術式。
しかもそれだけではなく、人間を改造し敵を襲撃させるという悪趣味極まりない戦略も用いるとあって、人を殺した経験がない虎杖は参戦すべきでないと七海は判断。
子供という理由で置いて行かれたくない、自分も連れて行ってくれと懇願する虎杖に対し、この台詞で諭し彼には吉野順平の監視を依頼しました。
このシーンからもわかるように、七海は真面目なだけでなく優しい性格です。
真人のように一度の接触が致命的になりかねない相手は、盾となる存在がある方が断然有利。
立場上、虎杖がどうなろうと七海には直接的な痛手はなく、使い捨てのパートナーとして同行させるという選択肢もあり得た筈ですが、彼はそれより虎杖の安全を優先しました。
その後、真人に誑かされた順平は暴走し、虎杖と一戦交えた後に真人の無為転変によって死亡。
真人と単身で戦っていた虎杖は、健闘も虚しくピンチに陥ります。
そこに颯爽と登場したのが我等がナナミン。
虎杖との共闘という形で真人との第二ラウンドが幕を開けました。
「虎杖君はもう呪術師なんですから」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
虎杖の成長は目覚ましく、真人のいやらしい戦術にも屈せずジワジワと追い詰め、ついには彼に死を予感させます。
しかしそこからインスピレーションを得た事で、真人は生得領域である「自閉円頓裹」を開花させ領域展開し、七海は領域内に取り込まれてしまいました。
領域展開は術式に必中効果を付属させる効果があり、無為転変が必ず当たるという詰みの状態に。
七海は己の死を覚悟し、自分の半生を振り返りながら「悔いはない」と呟きます。
明確な目的を持って呪術師になった訳ではない七海にとって、やり甲斐や生き甲斐とは他者から貰うごくありふれた感謝の言葉でした。
それは既に多くの人達に貰っていた為、自分は既に満たされていたという結論だったようです。
けれど、そこは七海の死に場所ではありませんでした。
虎杖が領域内に飛び込んで来た事で、彼の中にいる宿儺の魂に真人が心ならずも触れ、怒りを買って切り刻まれたのです。
領域展開で呪力も尽きかけていた真人は逃走を選択。
結局この第二ラウンドも決着付かずとなりました。
虎杖に命を救われた事、共闘した際に彼の確かな成長を感じた事、そして自分よりも他者を優先させる精神性に呪術師としての素質を感じた事で、七海は虎杖の存在を有用だと認識しました。
この台詞は、彼が虎杖を呪術師として認めただけでなく、人間として認めた証とも言えるでしょう。
「仲間の数と配置は?」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
偽夏油(羂索)とその一派によって渋谷が襲撃され、その混乱に乗じて五条の封印が実行された「渋谷事変」。
現代最強の術師が不在になるという緊急事態を受け、七海は一旦虎杖達とは別行動を取る事に。
その最中、何者かによって刺された伊地知潔高を発見しました。
自分本意、捻くれ者、或いは変わり者が多い呪術師の中にあって、七海のようなまともな人種は稀。
そのため七海は仲間からの信頼が厚く、彼の助手を務める2級呪術師の猪野琢真に至っては「七海さんに認められない限り1級呪術師にはなれない」と断言するほど。
そして七海もまた、自分を慕う相手には信頼を寄せています。
伊地知も恐らくはその一人。
彼を刺した人物を呪詛師の重面春太と特定した七海は、その重面と釘崎野薔薇の戦闘に凄まじい形相で乱入します。
当初は余裕ぶっていた重面ですが、自分の攻撃が全く通用しない事から次第に焦り始めます。
そんな彼に対し七海はこの問いを告げ、「知らない」という答えを言い切る前に十劃呪法による強烈な一撃をお見舞いしました。
その後も、瀕死の重面に仏頂面で同じ質問を繰り返し、答える前に攻撃。
どうやら情報を得る為ではなく、伊地知や他の補助監督が彼に刺された事に対する制裁が目的だったようです。
ただ、この問いをわざわざ繰り返す理由はないに等しく、沈着冷静な七海が怒りを露わにしていた事も含め、かなりらしくない行動でした。
あのナナミンがこんな過激な一面を見せたと驚く一方、仲間の死や理不尽な殺戮に対して怒るその姿に惚れ惚れとした読者・視聴者が大勢いたとか。
尚、伊地知は無事でした。
「後は頼みます」
(画像引用 : アニメ『呪術廻戦』公式サイト https://jujutsukaisen.jp/)
五条を封印した獄門疆を回収すべく、禪院真希および直毘人(禪院家当主)と同行していた七海ですが、途中に特級呪霊の陀艮と遭遇し戦闘。
苦戦するも乱入して来た禪院甚爾によって陀艮が倒された事で無事生還します。
しかし安堵したのも束の間。
直後に現れた漏瑚の凄まじい速度で繰り出される攻撃に、七海は為す術なく燃やされてしまいます。
左半身は原形を留めず、誰が見ても致命傷。
それでも彼は一人、目的地である地下5階にある副都心線のホームへと向かいます。
いつ朽ち果ててもおかしくないその体で、待ち構える呪霊を蹴散らしていた七海ですが……その集団の中にいた真人に触れられてしまい、その命は最早風前の灯火。
真人に「ちょっとお話するかい?」と問われるも、彼が最後に問いかけた相手はここにはいない灰原でした。
「私は結局何がしたかったんだろうな」
それに対し、灰原は指を差して回答を示します。
彼が指し示す先にいたのは虎杖でした。
七海が最後に選択したのは、真人の領域内で行ったような過去の回想ではなく、虎杖へ未来を託す事。
それこそが、呪術師に戻ってまで彼がしたかった事だったのでしょう。
七海の「呪い」は虎杖へと引き継がれ、今も彼を生かしています。
まとめ
アニメでも渋谷事変で儚く散ってしまったナナミンですが、その後実施された第3回人気投票でも7位に入る健闘を見せていました。
ファンの心の中でしっかりナナミンが息づいている証拠ですね。
彼の想いを託された虎杖がやってくれると信じましょう!