（画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/）

人気爆発中の『葬送のフリーレン』より、フリーレンの旅の仲間で愛すべきヘタレ戦士シュタルクを大特集！
声優情報や作中で発した名言の数々を紹介。更には多くのファンから「かわいい」との声が寄せられる理由を検証します！

シュタルク　キャラクター概要

（画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/）

『葬送のフリーレン』に登場する男性キャラクター。
人間の男性で、魂の眠る地（オレオール）を目指すフリーレンの新たな旅にフェルンと共に同行している斧使い。
初登場時は17歳、一級魔法使い試験の時点では18歳です。

基本は赤髪で、頭頂部のみ黒く若干ボサボサ気味。
左目周辺から額にかけて師匠のアイゼンから受けた大きな傷跡がありますが、普段は髪でほぼ隠れています。
身長はパーティの三人の中で最も高いものの、フェルンとは頭一つ分くらいの差で、特別巨躯という訳ではありません。

中央諸国クレ地方にある戦士の村出身で、高名な戦士を輩出する一族の中にあって最強の戦士だった兄シュトルツとは対照的に、父親からは期待されず冷遇されていました。
その故郷を魔族に滅ぼされ、シュトルツに逃がして貰い命からがら脱出したものの寄る辺を失い途方に暮れていたところ、元勇者一行でドワーフの戦士アイゼンに拾われ、彼の弟子として育てられる事に。
その後アイゼンと喧嘩別れし、リーゲル峡谷沿いにある村に住み着いていましたが、アイゼンから彼の事を聞いていたフリーレン達と出会い、彼女達の旅に同行するようになりました。

アイゼンすらも恐怖心を抱くほどの潜在能力を持ちながら、臆病で気弱な性格のため長い間実力を発揮できずにいました。
しかしフリーレン達と共闘する形で紅鏡竜と対峙し、単身での撃破に成功。
以降は相変わらずヘタレではあるものの、戦士としての役割を全うすべく率先して身体を張り前衛で戦い続けています。

斧による攻撃の威力も売りの一つですが、最大の特徴はその身体の頑強さ。
魔族の斧による攻撃を脇腹に受けても軽傷程度で済み、どれだけボロボロにされても数日でほぼ回復するなど耐久力・生命力はズバ抜けています。
その並外れた身体の強さから、相手の攻撃に対しては他者が引くほど物怖じしません。

使用する技は振り下ろしの「閃天撃」と、振り上げる「光天斬」。
どちらも特別なエフェクトなどはありませんが威力は絶大です。

担当声優は小林千晃（こばやし ちあき）さん。

大沢事務所に所属する男性声優。
2017年より声優活動を開始し、2019年配信のWebアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』クガ・ヒロト役でアニメ初主演を果たし、2021年には「第15回声優アワード」で新人男優賞を受賞。
2022年には4作のテレビアニメで主役を演じ、以降も数多くの作品で主人公を担当するなど活躍を続けています。
その他の代表作はシュタルク、マッシュ（マッシュル-MASHLE-）、画眉丸（地獄楽）、デュース・スペード（ツイステ）、ルイス（憂国のモリアーティ）など。

幼少期の声は清都ありさ（きよと ありさ）さんが担当しています。

母性本能を擽るタイプ

（画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/）

『葬送のフリーレン』はアニメ化の前から人気が高い作品で、各キャラに対して思い入れを持っている人は相当数に上ります。
シュタルクも人気投票で6位に入る人気キャラなので当然ファンは沢山いますが、そのファンのシュタルク評は「かわいい派」と「かっこいい派」に二分されているようです。
ただ、アニメ化されて以降は「かわいい派」がかなり増えたようで、GoogleやX（旧Twitter）の検索結果を見てもかわいい派が明らかに圧倒しています。

三白眼気味で作中では悪人顔とすら言われているシュタルクが何故「かっこいい」より「かわいい」と評されるのか。
その最大の理由は「母性本能を擽るタイプだから」に尽きます。

母性本能を擽る男性の特徴としては、主に以下の通りです。

①素直で実直
②無邪気で世間知らずな所がある
③心配で放っておけない危うさがある
④不意に弱い部分を見せる
⑤すぐ泣いたり笑ったりする
⑥自己肯定感が低い
⑦甘え上手
⑧ヘタレ

シュタルクは、この特徴をほぼ全て備えていると言っても過言ではありません。
①は彼の性格そのものですし、②③⑤⑧も初登場時から備えている特徴です。

そして、特に注目すべきは④⑥⑦の3つです。
これらは彼が過去に体験した事に強い関連があります。

シュタルクの生まれ育った戦士の村は弱い者には居場所がない、「強さ」を価値基準とするような村でした。
彼の父も例外ではなく、息子達に強さばかりを求め、その強さを完璧な形で体現するシュトルツを讃え、逆に魔物と戦えずにいるシュタルクに対しては「失敗作」と断じるほどでした。

その為、シュタルクは誕生日に親からプレゼントを貰った事すらなかったようです。
恐らく「おめでとう」の言葉すらなかったのでしょう。

そんな彼が捻くれずに育ったのは、兄であるシュトルツが優しく、そして要領よく接してくれたからでしょう。
シュトルツは親の前ではシュタルクを「愚弟」と言い、厳しく接しているように見せていましたが、シュタルクの2人の時は「強さの象徴」とされる純白の外套が汚れるのも構わず目線を合わせ、優しい言葉をかけていました。
もしシュトルツが父親の前でもその優しさを見せていたら、父は「お前の所為でシュトルツが村や自分と違う価値観を芽生えさせた」と激昂し、よりシュタルクに辛く当たった事でしょう。

肉親としての愛情は勿論、親からの蔑みが最小限に留まるよう配慮してくれたシュトルツのお陰で、シュタルクは素直に兄を慕い、精神的に甘える事が出来ました。
一方で、村と父親から植え付けられた自己肯定感に低さは性格の一部として根を下ろしたままになっています。
師匠であるアイゼンとの喧嘩別れもシュタルクの心に影を落とす事になり、それらの体験が弱い部分として時折顔を覗かせています。

このように、シュタルクは良い意味でも悪い意味でも女性、それも年上の女性にかわいげのあるキャラだと思わせる要素が満載です。
そんな彼が「かっこいい」より「かわいい」と評されるのは、当然の事と言えるでしょう。

フェルンとの関係は？

（画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/）

シュタルクの「かわいい」が最も前面に出るのは、フェルンと接している時です。
特に喧嘩のシーンではそれが顕著に表れます。

フェルンは同世代の知人がいなかった事もあって、人との距離感に若干問題があるようで、シュタルクに対しても「ちっさ。」をはじめ初対面時から結構キツい事を言っています。
そんなフェルンに対し、シュタルクはツッコミこそしますが怒る事は全くと言って良いほどありません。
喧嘩ですら例外ではなく、例えフェルンの言動がどれだけ理不尽でも決して怒鳴ったり苛立ったりはせず、オロオロしたり沈んだりして時が経つのを待っています。

この対応についても、彼の生い立ちが関係しているのは想像に難くありません。

兄シュトルツの配慮もあって、父親はシュタルクを蔑ろにしつつも直接怒鳴るような場面は回想を見る限りなさそうですし、師匠のアイゼンも怒りを露わにするタイプではありません。
当然シュトルツも同様で、シュタルクは周囲の人々から怒りを向けられる経験が余りなかった為、「酷い事をされて怒る」という状況を見聞きする機会がなく、そういった情動を身に付ける事がなかったのでしょう。
そして当然、自己肯定感の低さやヘタレな性格、そして優しさも重なって、怒るフェルンに対して自分も怒るという選択肢が一切ないものと思われます。

男性の視点で見ると情けない、弱々しいと映ってしまうかもしれません。
しかし女性の視点では「フェルン（女性）の怒りを正面から受け止め、しっかり利いて凹んでいる」というふうに映ると推察され、決して悪い印象は持たれないでしょう。
もしシュタルクがよくある男女の喧嘩のシーンのように強い口調で言い返したり、感情的になっているフェルンを理詰めで言い負かそうとしたりすれば、男性視点では見直す人も出てくるかもしれませんが、女性視点では幻滅される恐れさえあります。

そういう意味で、ファン視点におけるシュタルクとフェルンの関係は「かわいいの相乗効果」と言えるかもしれません。

シュタルクがいるからこそ、普段あまり感情を表に出さないフェルンが怒ったり拗ねたりして、よりかわいく見える。
フェルンがいるからこそ、シュタルクのヘタレで素直な部分が更に引き出され、よりかわいく見える。
この相乗効果によって、2人の魅力が引き出されているのです。

そんな関係性を読者・視聴者が尊いと思うのは当然で、この2人のカップリングを描いたファンアートは国内外を問わず猛烈な勢いで増えています。
特に海外勢の熱は凄まじく、「Fern Stark」で検索するとその熱量を直に味わう事ができます。

シュタルクの名言・迷言集

（画像引用 : アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト https://frieren-anime.jp/）

強いのに気が弱い所為で主にフェルンから辛辣な言葉をぶつけられる事が多く、泣き言が後を絶たないシュタルク。
そんな彼の名言・迷言をまとめました！
なお、一級魔法使い選抜試験編（60話）までの範囲からの選出です。

見捨てないでくれよ!!

初対面時にヘタレな所を露呈し、フェルンにゴミを見る目で「こいつは駄目です」と罵られ返した言葉がこれ。
ナチュラルに甘え上手な所が出ていますね。

この村の英雄シュタルクなんだ。俺が守らなきゃならないんだよ。

フェルンに紅鏡竜と戦う理由を問われた際の返答。
偶然とはいえ村を救う形になり英雄視され、そんな村人の期待に応える為に戦おうとする彼は、何処までも優しい戦士です。

ちっさくねーよ!!

服が透けて見える魔法を使ったフェルンから「ちっさ。」と言われた際のツッコミ。
残念ながら、この主張を信じるファンはあまり多くはないようです。

あの雲おっぱいみたいだ。

おっぱいみたいな雲を見た時に言った独り言。
おっぱいみたいな雲を見た時に真似してみましょう。お前の頭シュタルク～と言われます。

たぶん人には心の支えが必要なんだ。支えて貰って悪い気分になる奴はいねぇよ。

フェルンの看病をどうすれば良かったのか問うフリーレンに「やりたいようにやるしかない」と答え、それに続けてのセリフ。
兄シュトルツや師アイゼンの顔を思い浮かべながら言ったのでしょう。

まとめ

シュタルクの場合、カッコ良い場面も決して少なくないですが、やっぱり「かわいい」の方がしっくり来ますね。
恐らく年上の女性から好かれるタイプだと思われるので、将来フェルンは苦労するかもしれません。
でも、そういうシチュエーションも見てみたいですね！