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【呪術廻戦】両面宿儺はどうして虎杖悠仁を執拗に嫌うのか? 徹底検証【ネタバレ】
(画像引用 : Amazon)
『呪術廻戦』におけるラスボス最有力の敵キャラで、様々な顔を持つ両面宿儺を大特集!
その名前の由来や強さと能力、そして主人公・虎杖悠仁に対して何度も「お前はつまらんな」と発言する真意について徹底検証します!
両面宿儺(りょうめんすくな)キャラクター概要
(画像引用 : Amazon)
『呪術廻戦』に登場するキャラクター。
「呪いの王」とも称される史上最強の術師。
その正体は1000年以上前に実在した人間で、「両面宿儺」は同名の仮想の鬼神と外見や禍々しさが似ている事から呼ばれた通称であり、本名は不明となっています。
生前の外見は人でありながら腕を4本、目を4つ、腹に顔とは別の口を持っており、顔の右半分が仮面のように変形した異形。
現在において他者の肉体を乗っ取った際には全身に紋様が浮かび、目の下にもう一対の目が開いた状態になります。
呪術全盛の平安時代にあって当時の術士が総力を挙げて挑むも誰一人敵わず敗北したとされる無敵の存在でした。
あまりに強大な呪力を持つため死後も手の指20本の屍蝋が特級呪物となり、1000年もの間誰も消し去る事ができず残っていました。
その指を主人公・虎杖悠仁が飲み込んだ事で受肉する形で現代に蘇り、その身体を制御できていない時も彼の中に生得領域を展開して生き続けています。
性格はどこまでも力至上主義で、弱い者は人間・呪霊問わず全て見下し取るに足らない存在と切り捨てます。
その為、この世の大半の生物に関しては残虐で不遜な態度を取り、命を尊ぶ事も決してありません。
反面、実力者や才能豊かな者に対しては一目置き、称賛する事もあります。
自身の指を取り込んだ数だけ本来の実力に近付いていき、その戦闘能力はまさに最強。
呪力量は人間側で最も多いとされる乙骨憂太をして「自分の倍以上ある」と評され、呪力効率や術式運用に関する全ての挙動も神懸かっているレベルに達しています。
身体能力も圧倒的で、人間側トップクラスのフィジカルを持つ虎杖悠仁や覚醒後の禪院真希が二人がかりでも余裕で対応されるほど。
戦術・戦略面にも長けており、対戦相手の性能や性質を見抜く洞察力、それを冷静に見極め対応できる分析力・応用力も備えています。
また一度見た他者の技を再現する事にも長けています。
術式は主に斬撃を使用。
通常斬撃の「解(カイ)」と相手の呪力量や強度に応じて自動で刃を調整する「捌(ハチ)」を使い分けています。
また高火力の炎を顕現させ矢の形にして放つ「開(フーガ)」や肉体を治癒する反転術式、術式を付与しない領域を纏い相手の術式を中和する領域展延なども使用可能です。
領域展開は「伏魔御廚子」。
結界を閉じずに生得領域を具現化し、「相手に逃げ道を与える」という縛りによって圧倒的な射程範囲を得る事が可能となっており、その領域内で必中効果を付与した「解」と「捌」を絶え間なく浴びせる事が出来ます。
担当声優は諏訪部順一(すわべ じゅんいち)さん。
東京俳優生活協同組合に所属している男性声優。
様々な職業を経験した後、1996年に声優デビュー。2002年に『テニスの王子様』跡部景吾役でブレイクを果たし、以降数多くのアニメやゲームで主要キャラを演じています。
また2007年からは音楽活動も開始し、舞台やラジオなど様々な分野で精力的に活躍を続けています。
その他の代表作は両面宿儺、アーチャー(Fate)、神宮寺レン(うたプリ)、相澤消太(ヒロアカ)、アバッキオ(ジョジョ)、グリムジョー(BLEACH)、青峰大輝(黒バス)、馬狼照英(ブルーロック)など。
現在はどれほどの強さ?
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宿儺がラスボスかどうかは作品が完結するまでわかりませんが、少なくとも作中で一貫してラスボス格として描かれているのは間違いありません。
ただし強さは常に流動的で、指を何本取り込んだかによって大きく変動します。
虎杖が最初に指一本を飲み込んだ第1話~第2話の段階では、2級呪霊を一瞬で葬り去る力を発揮した一方、五条悟には軽くあしらわれていました。
この時点で特級呪霊クラスの力があるかは不明ですが、少なくとも1級呪霊以上の力は確実にあると思われます。
二本目を飲み込んだ直後は、英集少年院に発生した特級呪霊と戦い圧倒していました。
この呪霊は宿儺の指を一本取り込んでいる為、宿儺の指二本分の強さvs一本分の強さと単純に思いがちですが、宿儺の指を一本取り込んだ呪霊の強さ=宿儺の指を一本取り込んだ虎杖の強さとは限りません。
とはいえ、指を一本取り込むだけで強さが大幅に増すのは間違いないでしょう。
この後も順調に虎杖は宿儺の指を取り入れ続け、次に宿儺の強さが発揮されたのは渋谷事変において15本の指を取り込んだ時でした。
その時点の宿儺は桁違いの強さになっており、宿儺の指8~9本分の強さと評された漏瑚を圧倒。
更に歴代十種影法術師の中で誰も調伏できなかった最強の式神・八握剣異戒神将魔虚羅にも圧勝しています。
この段階で宿儺は封印が解けた五条に対し、指一本の時の借りを返すべく「殺す」と宣戦布告しています。
宿儺は戦闘狂の一面を持つ一方、自分自身はもちろん他者に対しても冷静な分析が出来るタイプ。
つまり指15本の時点で五条に対し十分な勝算があると判断した上でケンカを売った事になります。
その判断が正しいか否かはわかりません。
とはいえ、この時点で五条との力の差はそれほどなかったか、若しくは復活直後の五条が本調子ではなかったかのどちらかなのは確実だと思われます。
そして五条との戦いを1ヶ月後に控え宿儺は新たに4本、合計19本の指を取り込みました。
よって最終決戦前の宿儺は指19本分の強さ……と思われがちですが、実際には少し違います。
その19本に加え、羂索が手土産として渡した身仏を取り込みました。
この際に宿儺は「一本分程度ならコレで補完できる」と言っているので、実質的には指20本分の力まで戻したと言えます。
ちなみにこの身仏、目の部分が四つあり顔の右半分が変形していて宿儺と特徴が一致しています。
第1話の扉絵に描かれている即身仏と同じものと思われ、芥見下々先生がこの絵を「宿儺の即身仏(?)みたいなの」と解説しているので、宿儺の即身仏でほぼ間違いないと思われます。
虎杖悠仁が嫌い? 期待の表れ?
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宿儺は基本「自分以外はどうでも良い」と思っている事が公式ファンブック等で明言されていますが、作中の宿儺はそうは思えないくらい他者に対して感情を動かしています。
その中で特に目立つのが、虎杖への辛辣な言動です。
宿儺は第11話、第215話、第247話の3度にわたって虎杖に対し「オマエはつまらんな」と吐き捨てています。
247話ではそれに続けて「興が湧かんのだ」とも言っていました。
これを素直に受け止めると、宿儺は虎杖に関心がないように見えます。
宿儺の価値基準は「強いか否か」に集約される為、虎杖が弱くて見るべき所もなく、それでもしつこく食い下がってくる事に呆れていると解釈するのが自然です。
実際、虎杖から伏黒恵に肉体を替えた後に「小僧はもう用済みだ。どうでもいい」とも話しており、器としての役目を終えた虎杖には何も興味がないと言わんばかりの態度が目に付きます。
しかし、どうも無関心という訳ではなさそうです。
吉野順平が真人に殺された時や渋谷事変で宿儺が虎杖の身体で大量殺人を行った直後には、虎杖が見せる負の感情に対し少なからず興味を抱いていました。
また、虎杖が想像以上の力を見せた時には彼の出自にまで言及するなど、虎杖個人に対する興味も持っているように見えました。
これらを総合的に判断すると、宿儺は虎杖が何処まで化けるかを予期しており、しかしいつまで経ってもその想像に達しない彼に失望していると思われます。
宿儺が虎杖に「オマエはつまらん」と言い放った場面は、いずれも虎杖が策を巡らして攻撃を仕掛けた時。
一度目はフェイント、二度目は柵を使った拘束、そして三度目は不意打ち。
いずれも正面からの攻撃ではなく、それに対し宿儺は失望しているように見えました。
宿儺は全ての策に対して不快感を示す人物ではありません。
寧ろ自分も策を張り巡らすタイプです。
宿儺が不満を抱いているのは、「虎杖悠仁」が「両面宿儺」に対して策を巡らしている事に対してだと推察されます。
これは単に「弱者が足掻くな」という不快感ではなく、「オマエはそのやり方だといつまで経っても覚醒できない」という意味だと思われます。
伏黒と戦った際、宿儺は命を燃やす彼に感心していました。
恐らく虎杖に対してもそれを望み、そういう戦い方で覚醒するタイプだと感じているのでしょう。
宿儺は長い間虎杖と同化していた為、彼の潜在的な力を把握しているのかもしれません。
或いは五条が予見していたように虎杖に術式が刻まれているのをわかっていて、それが発現するのを待っているという解釈もできます。
いずれにせよ、宿儺は弱者と自分の思い通りに動かない者を忌み嫌っています。
そういう意味では現在の虎杖の事も嫌っているのは間違いありません。
そして同時に、面白い戦いが出来る相手になり得るという期待も持っていると思われます。
でなければ、ここまで執拗に塩対応する事も、生かしておく事もしないでしょう。
宿儺様の名言・迷言集
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邪悪な存在でありながら、ストーリーが進むにつれて意外とまともな人格も持ち合わせている事が判明してきた宿儺。
そんな彼の名言・迷言をまとめました!
なお、アニメ2期で放送される「渋谷事変」までの範囲からの選出です。
女も子供も蛆のように湧いている 素晴らしい 鏖殺だ
受肉した直後、ハイテンションで叫んだセリフ。
この後はこういった下品な言葉は殆ど使っていない為、蘇った事で相当ハイテンションになっていたのでしょう。
ほら頑張れ頑張れ
少年院の特級呪霊、漏瑚、日車寛見に対して嘲るように言い放ったセリフ。
ドSの宿儺らしい言葉ですね。
「オマエはつまらんな」と同様、口癖のようになっていると思われます。
許可なく見上げるな 不愉快だ
生得領域内で見上げてくる虎杖に対して言い放ったセリフ。
見下すどころか見上げる事すら許さない、まさに傲岸不遜を極めた言葉です。
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ
興が乗った時の嘲笑。
自分以外はどうでもいいという割には、割と感情を出しますよね。
月明かりが通っているな おかげでオマエの痴態もよく見える
漏瑚との戦闘中、高層ビルに叩きつけダメージを負わせた上でのセリフ。
美しさ、荘厳さの象徴たる月明かりと血を流し悶える漏瑚の対比を表現した、さり気なく詩的な言葉です。
誇れ オマエは強い
フーガで漏瑚を滅ぼした際、彼の生得領域内と思しき場所で告げた餞の言葉。
これは気まぐれではなく、ある程度強い相手に対し敬意を示す宿儺らしい賛辞です。
まとめ
今や漫画・アニメの悪役の中でもトップクラスの有名人になった宿儺ですが、その底力は未だ明らかになっていません。
本気になった時に何処まで強いのか、恐らく最終回近辺になって描かれるであろうその凄さが今から楽しみです!