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Nov

【薬屋のひとりごと】なろうのおもしれー女こと猫猫(マオマオ)を徹底検証! 典型的なろうの主人公とどう違う?


(画像引用 : アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/

大人気アニメ『薬屋のひとりごと』の主人公にして、変態的なまでに毒を愛する「おもしれー女」の猫猫を大特集!
彼女の特徴や魅力、他のなろう系主人公との違い、そして数々の名言・迷言など、猫猫をあらゆる角度から検証します!

猫猫(マオマオ)キャラクター概要


(画像引用 : アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/

主人公。
花街で薬師をしていたものの、17歳時に人攫いによって売り飛ばされ、後宮務めの下級女官として働く事に。
そんな日々の最中に宦官の壬氏から目を付けられ、以降は彼から無理難題を押しつけられる形で、後宮で起こる様々な毒にまつわる事件を解明していく事になります。

薬と毒に関する知識が豊富で、特に毒に対しては愛情すら抱いているほど。
通常は命懸けとされ敬遠される毒味役に対しても嬉々として励んでいます。
それ以外の事に対しては極端に淡白で、後宮随一の色男である壬氏から目をかけられても迷惑としか思わず、辟易しながら日々を送っています。

父親から薬師としての洞察や心構えを叩き込まれた事で、頭の回転が早く常に冷静で理知的
一方で育った環境の影響からやや不遜な言動も目立ち、普段は場の空気に即した態度を心掛けているものの、自分の気に食わない相手には容赦なく牙を剥きます。
基本的には大人びていてドライな性格ですが、小さい子供や弱っている人物に対しては相応の気遣いを見せるなど、優しい一面もあるようです。

担当声優は悠木碧(ゆうき あおい)さん

青二プロダクションに所属している1992年3月27日生まれの女性声優。
子役としての活動を続ける中で、2003年に『キノの旅 -the Beautiful World-』で声優デビューを果たし、2008年頃から本格的に声優の道を歩み始めました。
2011年に『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役で大ブレイク、以降は毎年様々な作品で主役やヒロインを演じつつラジオのパーソナリティやナレーションなども務めるなど、人気声優として業界を牽引しています。

代表作は猫猫、鹿目まどか、立花響(立花響戦姫絶唱シンフォギア)、ユウキ(SAO)、ターニャ(幼女戦記)、花寺のどか/キュアグレース(ヒーリングっど♥プリキュア)など。

なろう系主人公らしい点は?


(画像引用 : アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/

満を持して『薬屋のひとりごと』がアニメ化された事で、その主人公である猫猫にも大きな注目が集まっています。
そんな中、彼女に対して「如何にもなろう系の主人公だ」という声があがるようになりました。

果たして猫猫は本当に典型的な「なろう系主人公」なのでしょうか?
その検証をする為、まずはなろう系主人公の特徴について幾つか挙げていきます。

なろう系の主人公と言えば、その出自の多くは現代人の異世界転生
その際に転生特典でチート能力を貰い、その能力や前世の知識・経験を活かして無双するのがお約束です。
あまり大した事もしてないのに周囲が異常に驚き、感激し、褒め称え、畏怖するのもセットですね。

……というのが、いわゆる「なろうテンプレ」です。
ただこれは殆どレッテル貼りに近いもので、実のところこのテンプレを完全に網羅した主人公はそこまで言われるほど多くはありません。
厳密には、アニメ化されるほどの人気作に絞ると、必ずしもこのテンプレ通りの主人公ばかりではないという事です。

実際、猫猫もその例に漏れず、なろうテンプレとは異なる人物像です。
異世界転生などしていない現地主人公ですし、薬や毒に関する豊富な知識や毒への耐性はあるものの、それはチートではなく出自に関連する特徴に過ぎません。
彼女に対する周囲の反応はそれなりに大袈裟や誇張こそあるものの、それは能力への評価ではなく同情心や心配によるところが多く、これも典型的と言えるほどではありません。

つまり、猫猫はネット上で頻繁に揶揄されている「なろうテンプレ主人公」とは違います

では全くなろう系の主人公っぽくないのかというと……そうとも言えません。
寧ろ、なろう系らしいと見なされやすいタイプの主人公です。
その理由は主に二つあります。

一つは「動じない性格」
相手がお偉い方でも、恫喝してくるような輩でも、猫猫は滅多な事では怯みません。
問題に直面しても取り乱す事はあまりなく飄々とした態度で対応し、卓越した洞察力と思考力によって解決に導いています。

これは非常になろう主人公らしいと言えます。
なろう系の作品は、大きな問題や強敵に対して淡々とした対応をする事で主人公の凄味を際立たせるという手法がよく用いられていますが、本作もその点においては同種の描かれ方をしています。

そしてもう一つは「無双シーンがある」という点です。
作品全体を通して猫猫が無双している訳ではありませんが、自分にしつこく悪意を向けてくる相手や、毒やそれに準ずる物を用いて害を成そうとする人物に対しては、普段のクールさとは全く違う激情をもって脅したり折檻したりします。
本来、下級女官の彼女がそんな行動に出れば周囲が黙っていませんが、そのような邪魔は入らず猫猫が相手を無双する、水戸黄門の成敗シーンのようなくだりが展開されます。

この二つの要素がある事で、猫猫はなろう系のテンプレとは言えないものの、なろう系主人公らしいとまでは言えます。

イケメンに靡かない所が人気?


(画像引用 : アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/

なろう系主人公のエッセンスを含んでいる猫猫ですが、彼女はそれ以上に少女漫画の主人公のような印象を持つ人も多いかと思います。
その最大の要因が、本作のもう一人の中心人物である壬氏との関係性です。

壬氏は後宮の管理を担当する宦官なので、後宮務めの下級女官である猫猫にとっては雲の上の存在と言っても過言ではありません。
しかも彼は相当なイケメンで、後宮でも男女問わず大人気。
本来ならまともに目を合わせる事すら出来ないくらいの人物です。

しかし猫猫は初対面時から実に冷めたもので、周囲の女官が色めき立つのを余所に「何だ? この偉そうな女官は」と心の中で悪態をつく始末。
触れられれば本気で拒否反応を示すほど嫌がり、毛虫でも見るような目でウザがるなど本気で煙たがっています。

猫猫のこの「普通の女子が遥か格上のイケメンに対し素っ気ない態度で接する」は、少女漫画の王道の一つ。
そしてそんな女子に対し、イケメンが「おもしれー女」と興味を示すのもまたお約束。
壬氏もその例に漏れず猫猫に強い関心を示し、やがて好意を持つに至る為、尚一層猫猫が少女漫画の主人公のように見えます。

この「強者男子に靡かない、権力者に屈さない女性」は、昔から女性に絶大な支持を集める主人公像で、少女漫画のみならず女性主人公のドラマや映画においても王道中の王道。
天海祐希さん、篠原涼子さん、米倉涼子さんといった女優が主演を務めた数多くの人気ドラマも、その大半がこのタイプの主人公です。

その為、猫猫は「なろう系主人公」のイメージ以上に「女性から人気の主人公像」という印象を強く持ちます。

悪役令嬢ブームとその作品群のアニメ化もあって、女性がなろう作品に触れる機会が増えてきた近年、本作をアニメで知った女性もかなり多くいると推察されます。
猫猫はこれから更に多くのファンを増やしていき、新たな女性主人公の理想像として支持される事になるでしょう。

猫猫の名言・迷言集


(画像引用 : アニメ『薬屋のひとりごと』公式サイト https://kusuriyanohitorigoto.jp/

言いたい事をキッパリ言う性格のため、過激な発言も多い猫猫。
そんな彼女の名言・迷言をまとめました!

この役職はある意味幸運だったな

玉葉妃付きの侍女となった猫猫が、毒味役として食事を口にしながら、笑顔を浮かべ心の中で呟いた言葉。
とにかく毒と薬にさえ関われれば幸せな彼女の本質がありありと出たシーンです。
なお、それを見ていた壬氏ら周囲の面々はドン引きしていた模様。

飴の使い方がうまいことで

人攫いへの送金を増やしたくない一心で無能を装い高給取りになる事を拒んでいた猫猫の事情を知った侍女頭の紅娘が、敢えて猫猫に高級な茶器を割らせて仕送り額を減らし、且つ毒味の危険手当によって猫猫の取り分は減らないよう配慮してくれた事に対する心の声。
感謝はしつつも素直には好意だと受け取らないところに、彼女の性格と頭の良さ、今までの苦労が滲み出ています。

へっ 気のせいではないですか?

本来なら内侍省にいるべき壬氏がどこにも所属せずブラブラしているのを見て、彼が帝の愛人をやっていると予想。
その邪推をなんとなく察して「何かものすごく失礼なこと考えていないか?」と問われた際の返事がコレです。
格上の相手に対して媚びない姿勢は如何にも猫猫ですが、割と普通に失礼です。

恋が女を美しくするのであれば それは一体どんな薬になるだろう

幽霊騒動の正体だった芙蓉妃の夢遊病の真相に気付き、その純愛に触れ黄昏れながら呟いた言葉。
まだ恋を知らない猫猫ですが、それを「薬」と表現するところはある意味純心と言えるのかもしれません。

よかったなぁ これで綺麗になれるぞ

梨花妃が侍女の「化粧」によって衰弱していた事を知り、侍女が使用していた毒おしろいを彼女に振りかけながら発した台詞。
決して正義感のある人物とは言えない猫猫ですが、禍々しい悪意に対しては例え他人事であっても本気で怒りを露わにします。
尚、その折檻の模様を見た壬氏の「女とは本当に恐ろしい」は色んな意味が含まれている台詞だと思われます。

残りの羹(スープ)をいただけませんか?

園遊会の席で毒味したスープが本当に毒入りだった事を受け、恍惚の表情で壬氏に行ったおねだり。
一応スープは吐き出したものの、のちに後悔していた模様。
なお、壬氏からの返答はガチのドン引き顔による「お前莫迦だろ」でした。

一夜の夢に喜んでおりました 大変ご満足いただけたようでこちらとしても頑張ったかいがあります

園遊会で簪を渡してきた李白を利用し3日間里帰りした後、苛立ちを隠せずその件を問い詰めてくる壬氏に対し言い放った返答。
猫猫的には代価として高級楼閣の緑青館を紹介しただけですが、壬氏はその代価を猫猫自身だと想像し、脳を破壊された模様。
この辺りからラブコメディ的な要素が強くなります。

まとめ

飄々とした対応で悪を挫く猫猫はまさになろう主人公といった印象を持ちますが、なら似たようなキャラは誰かと問われると意外とあまりいなかったりもします。
そういう意味でも、いわゆる量産型の主人公とは明らかに一線を画した存在です。
アニメ化によってファンアートも一気に増えてきましたし、ここから更に人気者になっていきそうです!

 

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