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Apr

【世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する】2期の可能性を徹底検証! 国内外で人気のなろうアニメ


(画像引用 : Amazon)

2021年秋に放送され、日本だけでなく海外でも高い注目を集めた『暗殺貴族』の2期があるかどうかを大検証!
1期の円盤売上、配信実績、国内外のアニメファンからの評価、制作会社の現状などから続編の可能性を徹底的に分析・予想します!

『回復術士のやり直し』の作者が手掛けた異世界サスペンス


(画像引用 : Amazon)

次々となろうアニメの2期が決まっていく「なろうバブル」のアニメ業界ですが、次に2期が決まる作品として最も名前が挙がっているタイトルと言えば『暗殺貴族』でしょう。
正式タイトルは『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』で、その本作が放送されたのは2021年秋。
このクールは実に5作品(無職転生の第2クールを含めると6作品)ものなろうアニメが放送される大激戦区でしたが、その中でもこの『暗殺貴族』は非常に高い評価を得ました。

本作は、地球上で「世界一」と称された初老の暗殺者が、異世界の「暗殺貴族」トウアハーデ家の長男に転生し、生前の技術や経験と転生時に得たスキルを用いて第二の人生を歩むお話。
ジャンルは異世界サスペンスですが、可愛いヒロインが複数登場し、色っぽいシーンも多々あります。
設定やビジュアルで殺伐としたアニメのように思われがちですが、割と気楽に楽しめるタイプの作品です。

そんな暗殺貴族の2期検証を行う前に、本作がアニメ化に至るまで辿ってきた足跡を振り返ります。

暗殺貴族は2018年7月、小説家になろうにて連載を開始しました。
投稿者は月夜涙先生
当時既に『回復術士のやり直し』をはじめ7作品もの書籍化を果たしている売れっ子だった事を考えると、この新連載も当初から書籍化前提で進められていた企画だと思われ、連載開始から半年後の2019年2月に角川スニーカー文庫から書籍版(イラスト:れい亜先生)がリリースされました。

同時期には皇ハマオ先生によるコミカライズもスタート。
小説3巻、漫画1巻が発売されていた2019年11月にはシリーズ累計15万部を突破し、ドラマCDの制作も決まりました(小説4巻特装版に付属)。

ヒット作となった後も順調に部数を伸ばし続け、40万部を突破した2021年2月にTVアニメ化を発表
当時ちょうど回復術士のアニメが放送されていたタイミングだった事もあり、その放送中のCMで暗殺貴族の紹介がされるというプチコラボも実現しています。

キャストはドラマCDで演じた面々がそのまま継続となり、ファンを喜ばせました。

・『暗殺貴族』シリーズ累計発行部数推移

2019年11月 015万部(小説③巻、漫画①巻発売)
2020年08月 030万部(小説④巻、漫画②巻)
2020年11月 040万部(小説⑤巻、漫画③巻)
2022年01月 100万部(小説⑥巻、漫画④巻、アニメ放送終了)

国内配信&ビリビリ動画で絶好調!


(画像引用 : Amazon)

暗殺貴族のBlu-ray・DVD(円盤)売上は1000枚弱で、決して大きな数字ではありません。
その為、3000枚以上を売り上げた回復術士の方が人気という印象を持たれるかもしれませんが……実際にはそうではなく、視聴者層の差と言う事が出来ます。

近年、若年層のアニメファンは円盤よりも配信を利用してアニメを見返す習慣が定着しています。
よって近年のなろう作品は円盤売上が高いケースは少なく、回復術士の方が異例。
回復術士はエロ描写が多い作品なので、同じ作者でも暗殺貴族や他のなろう作品とは根本的に視聴者層が異なる為と思われます。

その証拠に、配信実績は暗殺貴族の方が好調です。
各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」によると、本作は2021年春アニメ内でクール2位を記録(1位は『鬼滅の刃 無限列車編』)。
ABEMAアニメチャンネルが発表した同クール累計視聴数部門でも鬼滅に続いて2位と、無職転生(第2クール)を上回る結果を残しており、多くの視聴者が配信を利用して本作を観ていた事がわかります。

この好調の要因は、離脱者の少なさです。
ABEMAの各話再生数を見てもそれは明らかで、常時無料の1話を除いた2~12話の再生数が非常に安定している事がわかります。

・『暗殺貴族』各話のABEMA視聴数(2023年4月6日現在)

第01話 141万視聴(常時無料)
第02話 44.1万視聴
第03話 40.9万視聴
第04話 40.6万視聴
第05話 38.4万視聴
第06話 38.2万視聴
第07話 37.5万視聴
第08話 36.0万視聴
第09話 34.2万視聴
第10話 35.6万視聴
第11話 33.8万視聴
第12話 37.8万視聴

2~12話の最低と最高の差が10万以下で、しかも最終回に上げている作品はそれほど多くはなく、如何に本作が飽きられなかったかを示すデータと言えます。
これは2期を占う上で非常に重要な事で、製作委員会に「この作品なら2期をやっても一定の利益を確保できる」と思って貰える材料になり得ます。

また、本作の好調さを示すもう一つの指標として、海外における人気の高さが挙げられます。

『オバロ』や『リゼロ』の影響もあって、中国を中心としたアジア圏ではなろうアニメの人気が高く、なろうアニメの2期が多い理由の一つになっています。
一方、近年はその人気の高さから供給過多の傾向が強く、なろうアニメが多過ぎて各タイトルの再生数が伸び悩む状況になっています。

その中にあって暗殺貴族の再生数はかなり高く、1.5億再生を記録。
これはなろうアニメに限らず、2021年以降に配信された日本の全アニメの中でも上位に入る数字です。

既に2期が決まっているなろうアニメと比較しても『暗殺貴族』の中国人気はかなり高く、国内での配信の強さもあって、2期を十分に狙える位置にいると言って良いでしょう。

・2期決定済なろうアニメのビリビリ動画再生数(2020年~)

2.70億再生 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
1.10億再生 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
0.50億再生 くま クマ 熊 ベアー
0.48億再生 神達に拾われた男
0.94億再生 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
0.36億再生 聖女の魔力は万能です
0.82億再生 精霊幻想記
0.80億再生 月が導く異世界道中
0.55億再生 進化の実

評価は上々! フォロワー数も2期ライン上


(画像引用 : Amazon)

配信実績が非常に高い暗殺貴族ですが、dアニメが実施した2021秋アニメのアンケート「今期で燃えたアニメは?」で2位「今期で萌えたアニメは?」で4位を獲得するなど評価も高め。
世界観の良さ、女性キャラの可愛さ、主人公の強さなどが好評を博した理由になっています。

また、公式Twitterのフォロワー数に関しても良好な数字を記録しています。

2023年4月現在、暗殺貴族の公式アカウントのフォロワー数は3.3万人。
これは、既に2期が決定または放送されている『異世界スマホ』『くまクマ熊ベアー』『神拾』『ツキミチ』とほぼ同じ数字です。

・2期決定済なろうアニメの公式フォロワー数(2023年4月現在)

61.8万 Re:ゼロから始める異世界生活
37.5万 この素晴らしい世界に祝福を!
33.4万 転生したらスライムだった件
23.9万 魔法科高校の劣等生
22.1万 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
21.5万 無職転生
19.2万 オーバーロード
12.4万 魔王学院の不適合者
11.6万 陰の実力者になりたくて
11.2万 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
10.4万 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
*9.8万 盾の勇者の成り上がり
*8.9万 ありふれた職業で世界最強
*6.1万 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
*5.1万 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
*4.2万 精霊幻想記
*3.8万 転生したら剣でした
*3.5万 異世界はスマートフォンとともに。
*3.4万 くま クマ 熊 ベアー
*3.3万 神達に拾われた男
*3.2万 月が導く異世界道中
*2.6万 進化の実
*2.6万 異世界食堂
*2.5万 聖女の魔力は万能です
*1.6万 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

一定数のファンが付いているのは、2期を企画する上での判断材料になる筈。
その点においても暗殺貴族は条件をクリアしていると言えます。

ストックはそろそろOK! 制作会社は大ピンチ!?


(画像引用 : Amazon)

暗殺貴族の1期は、1クール全12話で原作小説の1巻、漫画版の3巻途中(第9話)まで消化しました。
原作のストックに関しては問題ありません。

ただ、なろうアニメの場合は原作小説より寧ろ漫画版の進行具合の方が重要です。
というのも、近年のなろう関連作品の場合、コミカライズの売上がシリーズ累計発行部数の多くを占めるケースが圧倒的に多いからです。
なろうアニメはコミカライズの部数を増やす為の宣伝、と言う事も出来ます。

その点で言うと、2023年4月時点で漫画版は5巻までリリースされているので、ストックとしてはギリギリです。
6巻が発売されれば、間違いなく2期までのストックが溜まったと言う事が出来るでしょう。

5巻の発売が2022年9月で、漫画版は大体8ヶ月前後の間隔でリリースされている為、6巻の発売は2023年の初夏頃と予想されます。
よってストックについては「ほぼ溜まっている」と言う事が出来るでしょう。

問題は制作会社です。

暗殺貴族はSILVER LINK.とstudioぱれっとの共同制作という形で作られています。
この内、SILVER LINK.はかなりマズい状況です。

近年なろう作品のアニメ化に力を入れているSILVER LINK.は、2023年冬に魔王学院と防振りの2期(+あやかしトライアングル)を手掛けましたが、その全てで万策尽きてしまい放送延期……という、かなりしょっぱい状況になっています。
恐らく海外のスタジオに頑張って貰って作る予定だったのが、コロナの影響で稼働できなくなった為、収拾がつかず制作が困難になったものと思われます。

studioぱれっとも決して大きい会社ではなく、既に2024年までの予定が入っているので、現状の両スタジオの生産力では2期実現は困難かもしれません。
アニメ制作は常に先々の予定を入れながら行っているので、コロナの影響がなくなれば問題ない、という訳にもいきません。
一旦状況が悪化した場合、その皺寄せで一気にスケジュールがガタガタになってしまい、新しい予定を入れる余裕がなくなってしまうのです。

はっきり申し上げて、暗殺貴族2期の最大のネックはこの点です。

もし2期が実現するなら、制作会社が変わる可能性もあります。
ただ、「作る会社を変えてでも2期をやる!」となると、出版社であるKADOKAWAは他にも沢山のアニメ化待ち作品を抱えているだけに、ハードルは高くなってしまいます。

暗殺貴族は2期をやれるだけの実績は残しました。
しかし、上記の理由で必ず2期が実現するとまでは言えないのが現状です。

まとめ

シルバーリンクもかなり予定を詰め込んでいるみたいで、まだ放送時期すら決まっていない作品が多々あります。
その為、このスケジュールの中に暗殺貴族の2期を入れるのは容易じゃなさそうです。

ちょっと思わしくない点もありますが、2期を出来るだけのポテンシャルを示した作品なので、なんとか実現して欲しいですね!

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