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【リコリス・リコイル】錦木千束徹底検証!心臓は今後も動き続ける事が出来るのか?
(画像引用 : Amazon)
2022年を代表する大ヒット作となり、続編の制作も発表された『リコリス・リコイル』より、主人公の1人・錦木千束を大特集!
彼女の胸に埋め込まれている人工心臓の秘密、そして続編でもその心臓がちゃんと動き続けるのかを検証しました!
錦木千束(にしきぎ ちさと)キャラクター概要
(画像引用 : Amazon)
『リコリス・リコイル』に登場する女性キャラクター、本作の主人公の1人。
犯罪やテロ行為を防ぐ為に暗躍する政府公認の秘密組織「Direct Attack」、通称“DA”に所属する実働部隊員「リコリス」の一員で、階級はファーストリコリス。
DA支部の表向きの顔として錦糸町に構える和風喫茶店「喫茶リコリコ」の従業員でもあります。
年齢は17歳で、相棒の井ノ上たきな(いのうえ たきな)の1つ上。
身長162cm、誕生日は9月23日、血液型はAB型。
胸はかなり大きめ。
髪の色は光輝く美しい金色寄りの白。
ショートボブの左サイドに赤いリボンを付けています。
リコリスとして行動する際にはファースト専用の赤をベースとした制服、喫茶リコリコで働く際には赤い着物ベースの制服を着用しています。
私服は赤に限らず、様々なバリエーションを所有しているようです。
表情豊かで喜怒哀楽を素直に表現し、明るく快活で自由奔放な性格。
人見知りは全くせず、初対面のたきなに対してもフレンドリーに接し、その性格もあってリコリコでは看板娘として振る舞い、多くの客に親しまれています。
座右の銘は「やりたいこと最・優・先」で、後述する己の運命を受け入れているかのように刹那主義です。
リコリスとしての能力はDA内でも最強格で、特に卓越した洞察力に起因する回避力は神がかっており、至近距離からの銃撃すら平然と回避します。
一方で、「命を大事に」を信条としているため非殺傷弾を用いており、自らに不殺の制約を課している影響で攻撃面では隙が生じる事も。
それでも銃と格闘技を織り交ぜ遠近両面での対応が可能で、総合力はズバ抜けています。
リコリコの店長、ミカは父親的な存在で、中原ミズキ(なかはら みずき)とは軽口を叩き合う仲。
物語途中に加入するクルミとの仲も良好です。
DA本部の春川フキ(はるかわ ふき)は元ルームメイトで、犬猿の仲ではあるもののお互いを認め合っている様子が見受けられます。
担当声優は安済知佳(あんざい ちか)さん。
エイベックス・ピクチャーズに所属する声優で、2009年に放送されたテレビアニメ『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』のメインキャラクター、御子神ナギサ役で声優デビュー。
2014年放送『棺姫のチャイカ』のチャイカ・トラバント役で初主演を果たし、2015年に『響け!ユーフォニアム』の高坂麗奈役で大きな注目を集め、以降は様々な作品でメインキャラを演じる人気声優となっています。
代表作は錦木千束、高坂麗奈、安楽岡花火(クズの本懐)、飛鳥川ちせ(SSSS.DYNAZENON)、古手川千紗(ぐらんぶる)など。
続編発表も千束の心臓問題は未解決?
(画像引用 : Amazon)
千束というキャラを語る上で欠かせないのが、彼女の心臓です。
1期「So far, so good」でサラッと明らかにされましたが、彼女の心臓は「丸ごと機械」の人工心臓。
よって鼓動はなく、胸に耳を当てても音は聞こえません。
現実における人工心臓は、大きく「完全置換型人工心臓」と「補助人工心臓」の2つに分けられます。
完全置換型人工心臓とは、患者の心臓を摘出して埋め込まれる人工心臓。
一方、補助人工心臓は患者の心臓を残しつつ心機能の一部を代替し、心臓を補助する人工臓器です。
千束の人工心臓は、完全置換型人工心臓に該当します。
ただ、現実ではこの完全置換型人工心臓は実用には至っていません。
数十年前から研究・開発は行われていますが、実際に全置換型人工心臓を埋め込まれて2年以上生きた実例はなく、完全な成功を収めたケースはゼロです。
一方、アラン機関の支援によって生み出されたという千束の人工心臓は「現在知られている技術の数世代先を行く最も実用に足る代物」と吉松シンジ(よしまつ しんじ)は言っており、現実の物より遥かに優れた性能である事がわかります。
それでも人間を一生、つまり80年以上支えていけるような耐久性はなく、ミカ曰く「もって彼女が成人するまで」。
千束が手術を受けたのは「10年前の話」としてミカが語っていたので、当時の千束は7歳前後(恐らく電波塔事件の前)だったと推察されるので、人工心臓の寿命は13年前後という事になります。
千束の心臓は吉松の部下、姫蒲(ひめがま)によって過充電を起こされ、それ以上の充電が出来ない状態、つまり事実上の故障状態にされてしまいます。
この心臓は、アランチルドレンならではの特異な才能を持った人物が開発したオーバーテクノロジーで、他の人間が修理する事は出来ません。
よってバッテリー切れ=死であり、この時点で千束の余命は2ヶ月となってしまいます。
それに伴い、千束はリコリコを閉店する決断を下しました。
DAの支部が存続するには1人以上のファーストリコリスが在籍している事が条件なので、千束がいなくなればリコリコは自然消滅せざるを得ず、そうなる前に自分の意志で店を畳むというのが彼女の出した結論でした。
リコリコは千束が最も大事にしていた居場所であり、それを自分から終わりにすると決めた無念は計り知れないくらい大きかった筈ですが、千束はそんな感情を一切表に出しませんでした。
その後、千束達と別れ国外に移動する事になったクルミが、飛行機の遅れで出来た時間を使って最後の足掻きと言わんばかりに「千束の人工心臓に一番近い心臓」の検索を行います。
すると、川辺楓という名前の博士が書いた論文がヒット。
彼女の目に映る画像から居場所を追跡した結果、この女性が10年前に吉松と接触して千束の心臓を渡している事、そしてその9年後に再び吉松と接触して別の人工心臓を渡している場面を見つけ出しました。
クルミ曰く、この時に吉松が受け取ったのは「改良した心臓」であり、千束の人工心臓よりも性能が上がっていると考えられます。
そして1期の最終話、この心臓は紆余曲折の末に千束の胸に埋め込まれました。
この時点で千束の心臓には少なくとも13年以上の耐久性があると推察されます。
それ以上の事は視聴者にはわからないので、ここで物語が終わっていればファンの脳内で「千束は新たな心臓でたきな達と共に一生仲良く暮らしました」といったハッピーエンドが描かれていた事でしょう。
しかし2023年2月、『リコリス・リコイル』の続編が発表された事で、千束の心臓問題は「ファンの想像にお任せする」から「未解決の問題」へと変貌しました。
「千束の寿命が不明」という状態をたきなが放置しているとは考え難く、彼女達が共に生きて行く以上は必ず直面していく問題だからです。
よって続編で「心臓の制作者である川辺楓との接触」など、千束の心臓を巡る新たなストーリーが展開される事になると思われます。
千束の心臓は吉松の胸から取り出した物?
(画像引用 : Amazon)
そしてもう一つ、続編で千束が直面するであろう問題があります。
吉松の生死、そして心臓の在処についてです。
「改良型人工心臓」を所持していた吉松は、その心臓を自分の胸の中に移植したと宣言します。
そして、千束に自分を殺させて心臓を奪わせる事で彼女が暗殺者としての才能を開花させる事を望んでいましたが……千束は不殺を全うし、吉松の目論見は崩れ去りました。
その後、第13話「Recoil of Lycoris」でミカが吉松と対峙し、心臓はミカが回収しました。
ただ、その心臓は吉松の「胸の中」にあったのか、彼が持っていた「アタッシュケースの中」にあったのかは描写されていません。
吉松が嘘をついていたとしたら後者、そうでないのなら前者という事になります。
同時に、前者であればミカは吉松、すなわち愛する者を殺した事になります。
この事をもし千束が知る事になったら、彼女の罪悪感は計り知れないものになるでしょう。
逆に後者の場合、吉松は生存している可能性が高くなります。
13話で描写されたのは「シンジは嘘を言わない」というミカの言葉と銃声、そしてアタッシュケースに入っていたメッセージのみ。
どれも吉松の真偽、生死を決定付けるものではなく、この時点では「視聴者の想像にお任せします」という演出だったと思われます。
しかし続編が決まった事で、この件にも決着が付く可能性が出て来ました。
現状、どちらの可能性が高いと言えるような材料もないので、ミもフタもない言い方ですが「制作スタッフにとって都合の良い方」が選ばれると推察されます。
つまりストーリーが作りやすい方ですね。
もしミカが吉松を殺して心臓を回収していたとしたら、この件を千束に伝える事はないでしょう。
一方、吉松が生存している場合は「川辺楓との接点」という存在意義がある為、ストーリーに組み込みやすくなります。
この事から、どちらかというと吉松生存の可能性が高いと思われます。
とはいえ、吉松死亡ルートでも「姫蒲が復讐しに来る」などのストーリーを作れるので、こちらも十分あり得ます。
千束の名言・迷言集
(画像引用 : Amazon)
常に明るく、場の雰囲気をパアッと輝かせる千束ですが、彼女の言葉にはどこか重みを感じさせるものも少なくありません。
ここでは、そんな千束の名言・迷言を纏めました!
冗談は顔だけにしろよ酔っ払い
食べモグの「リコリコのホールスタッフが可愛い」という投稿に対し、ミズキが自分だと主張した事への辛辣な反論。
まだ第1話の前半で、千束がどういうキャラなのか視聴者に伝わっていない状況で発した一言なので、一瞬毒舌キャラと思った人もいたかもしれませんね。
勿論、実際にはただの軽口に過ぎず、二人の距離感がよくわかる一言です。
千束が来ましたー!
初出は第2話で、リコリコに出勤した時の挨拶。
7話では、たきな達に落ち込んでいると思われていた中、明るくこのフレーズを言いながら入店して来ました。
リコリコの雰囲気を明るくする為にあえて発している言葉でもあるのでしょう。
基本的に一人称は「私」の千束ですが、たまに「千束が○○」という表現を用います。
彼女の境遇を考えると、千束という名前と自分という存在を一人でも多くの人に覚えていて欲しい、という心の現れだったのかもしれません。
あの人達も今回は敵だっただけだよ。誰も死ななかったのはよかったよかった
非殺傷弾で戦う是非について、たきなに疑問を呈された際の台詞。
恐らく千束は「罪を憎んで人を憎まず」というポリシーを持っていると思われます。
そんな彼女の生き様がわかる言葉です。
私は君と会えて嬉しい!
楠木(くすのき)司令官にDA本部への復帰を懇願したものの、にべもなく断られ情緒不安定になるたきなを抱きかかえながら、満面の笑みで告げた台詞。
たきなに新たな存在意義を与えた希望の言葉ですね。
たきなが千束に心を許したのは、この言葉があったからでしょう。
なんだとてめぇどこ中だコラァ~!
フキが売ってきたケンカを買う形で受けた模擬戦の直前、フキとの言い争いの際に発した台詞。
彼女との仲が決して悪い訳ではなく、寧ろじゃれ合いのようなものだとわかるおフザけの言葉ですね。
不良マンガの定番の台詞ですが、なぜ千束がこんなフレーズを知っていたのかは謎です。
誰かの時間を奪うのは気分がよくない。そんだけだよ
千束が不殺を貫く理由として、たきなに明かした自身の心情です。
たきなはもっと博愛主義的な理由を想定していたようで、意外に思うのと同時に、あくまで利己的なこだわりだった事に好感を抱いたようです。
実際、変に高尚ぶるよりもずっと千束らしい理由ですね。
公衆の面前で乳を触るな!
千束の心臓が人工心臓だと知り、それが本当か確かめる為にたきなが直接胸に触れてきた際のツッコミ。
しかし視聴者からは「だったら公衆の面前じゃなきゃ良いの?」と逆にツッコまれていました。
実際その通りだったようで、この後誰もいない所では大人しく触れさせていました。
ありがとう先生。私に決めさせてくれてありがとう
自分の救世主だと吉松の事を認識してた千束に対し、ずっと吉松の真意を隠してきたミカがついに真相を語った際、その罪悪感と逡巡で嘆くミカに対して言った言葉です。
吉松の希望を伏せる事で、「吉松の願い通り最強の殺し屋を目指すのではなく、自分の信じた道を進む」という選択肢を与えてくれた……という大人の解釈ですね。
長くは生きられないと自覚して生きて来た千束は、借り物の脆い心臓とは対照的に、17歳とは思えないほど大きくて強い心を持っています。
誰かを殺して生きても!それはもう私じゃない!
吉松を殺して心臓を奪おうとするたきなに対し言い放った、毅然とした言葉。
自分の命よりも自分の信念を大事にしている千束ならではの台詞です。
千束に感化され、考え方や生き方を大分軌道修正しているたきなですが、この件については今後も相容れないかも知れません。
まとめ
自分の人生が長くない事を察して生きて来たからこそ、底抜けに明るく、同時に達観した人生を歩んでいる千束。
1期ではその千束がたきなを変貌させた描写が目立ちましたが、千束もまた、たきなに生き甲斐を貰った事で変わって行く気がします。
続編では、そんな千束も見てみたいですね!