18
Feb
【ぼっち・ざ・ろっく】山田リョウは本当にクズなのか? 徹底検証
(画像引用 : Amazon)
話題騒然の大人気アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』より、ベースの山田リョウを大特集!
結束バンドの音楽性を担う柱とも言える存在であり、同時にクズでおバカな彼女。そのクズさの原因を徹底検証します!
山田リョウ(やまだ りょう)キャラクター概要
(画像引用 : Amazon)
『ぼっち・ざ・ろっく!』に登場する女性キャラクター。
下北沢高校に通う高校生で、下北沢を拠点とするガールズバンド「結束バンド」のメンバーでもあります。
ベースおよび作曲・編曲を担当。
髪の色は青(マンガ/アニメ的表現。実際に染めている訳ではない)。
セミボブをベースに、右サイドを少し伸ばして髪留めで纏めるアレンジを施しています。
大の古着好きで、暇さえあれば下北の古着屋を訪れ、気に入った服があったら今持っている服を売り払ってまで購入する、わらしべ長者スタイルを敢行。
ファッションは下北系の中でもモード系に属する服装が多く、中性的な容姿と合わさってユニセックスな印象を与えます。
スカートを履く時は長めの物を愛用しているようです。
喜多郁代(きた いくよ)に一目惚れされるほど美しく凛とした外見で、普段は寡黙かつクール。
しかしその実態はただのおバカで、頭を振るとカラコロと脳の転がる音がするほどの「脳カラ系女子」。
「変人」と呼ばれると喜び、極度のマイペースで勝手に帰ったり眠ったりなどはザラにあります。
ベースの腕前は自他共に認めるほど良く、プロデビュー前の高校生としてはかなりのもの。
またバンド内では実質的なプロデューサーのポジションで、クリエイティブな面ではバンドの音楽性を担う中心人物でもあります。
アニメ版では「カラカラ」でボーカルを担当しています。
同じ高校に通うドラマーの伊地知虹夏(いじち にじか)に誘われて結束バンドを結成。
その後、ボーカルギターの喜多ちゃんとギターの後藤ひとり(ごとう ひとり)が加入し、4ピースバンドとしての活動を行っています。
担当声優は水野朔(みずの さく)さん。
ソニー・ミュージックアーティスツに所属する新人声優で、2018年に『アンチイズム』で舞台デビューし、2020年にアニメ、ゲームで声優活動を本格始動しました。
YouTubeで歌ってみた動画の投稿も行っており、2021年には『SELECTION PROJECT』花野井玲那 役でキャラクターソングを担当しています。
代表作は山田リョウ、花野井玲那、柳寿雪(後宮の烏)など。
ギャップの鬼
(画像引用 : Amazon)
リョウの魅力を一言で表現するならば、「ギャップ」という言葉が最も相応しいでしょう。
それくらい、彼女はいろんなギャップを持っています。
まず「見た目」と「中身」のギャップ。
外見は作中随一の美少女で、モード系ファッションのスマートさもあって、その佇まいはまさにクール系ミステリアス美女。
アニメだとファッションがより可視化され、オシャレな印象が高まっているので、喜多ちゃんのように一目惚れした人はかなりいると思われます。
しかしその中身はクールでもミステリアスでもなく、単なるおバカ。
テストの点数が悪いだけでなく、アシダカグモに毒があると思っているなど世間知らずな所もあります。
次に「自信」と「繊細さ」のギャップ。
自分のベースの腕にかなり自信を持っていて、こと音楽に関しては不遜なくらいです。
ですが、同時にかなりナイーブな性格でもあり、アニメ1期以降の範囲では「自信のある曲を作れず塞ぎ込む」「車の運転に対し過度にビビる」などの描写があり、繊細な心の持ち主である事がわかります。
そういう意味ではぼっちと似た所があり、どちらも芸術家らしい性格と言えるかも知れません。
そして最大のギャップと言えるのが「マイペース」と「執着」でしょう。
リョウは普段から自分のやりたいようにやる事を信条としている所があり、世話焼きの虹夏とは対照的なスタンスで、あまり物事に深く立ち入らないような性格に見えます。
結束バンドに対しても、その寡黙さもあって俯瞰して見ているような距離感のように感じられます。
けれど実際には真逆で、結束バンドに対する執着は虹夏にも引けを取らないほど。
前述した「自信のある曲を作れず塞ぎ込む」というのも、自分の曲が結果を出せなければ結束バンドがなくなってしまうという不安から陥ったスランプが原因でした。
それくらい、結束バンドへの思い入れは強いのです。
その執着は、バンド仲間であり親友の虹夏に対してもあるようで、サバサバしてそうな性格とは裏腹に、やや依存気味。
虹夏の方も同様なので、両者の関係は共依存に近いものがあります。
お金にルーズな理由
(画像引用 : Amazon)
リョウはきらら作品のメインキャラとしては異例の、作者公認のクズキャラです。
そのクズたる最大の所以はお金に汚いところで、後輩のぼっちに金を借りた上にロクに返そうともしない姿勢はまさにクズの一言に尽きます。
ただ、このお金にルーズな点については、一応バックボーンが存在します。
実はリョウの家はかなり裕福で、彼女はお金持ちの家の子。
しかも両親に溺愛されて育った為、金銭感覚や経済観念が相当ガバガバなのです。
本人はその事を快く思っていない為、実家とは距離を置いていて支援を断っており、その結果お金の管理がマトモに出来ない貧乏女子高生になってしまっています。
気に入ったベースや古着があったら見境なく購入し、お金がなくなったら手元にある物を片っ端から売っていくという、その日暮らしのような生き方をしているのも、この事が原因。
要するに世間知らずのお嬢様なのです。
自分の身の回りの事さえもロクに出来ず、虹夏に世話を焼かせているのも、自力で生活した経験が希薄だからに他なりません。
リョウのロック魂は、この生い立ちへの反骨心が原点です。
「ロックバンドのベーシスト」でありつつ「箱入り娘」という彼女の生き様もまた、ギャップの一つと言えるでしょう。
リョウ名言・迷言集
(画像引用 : Amazon)
奇行師ぼっちの陰に隠れているものの、リョウもかなり変わった言動が目立つキャラ。
その一方で、音楽に関しては真摯な姿勢を崩さず、作中最も名言が多いかもしれません。
そんなリョウの名言・迷言を纏めました!
ひとり…ぼっち ぼっちちゃんは?
「ぼっち」という愛称を命名したのは他ならぬリョウ。
初対面の相手に、普通なら蔑称と受け取られる渾名を付けてしまうところがマイペースな彼女らしいですね。
そして、ぼっちを「ちゃん」付けで呼ぶという、初対面時ならではの激レアな台詞でもあります。
死んだかと思って最近は毎日お線香あげてた…南無
ギターが弾けると嘘をついてしまい、ライブから逃げ出した喜多ちゃんに対しての台詞。
これも、普通なら嫌味と受け取られても不思議ではないですが、リョウ先輩なら本当にやってたんだろうなと確信してしまいますね。
これで私は所持金が底をついたので草を食べて生きていきます
喜多ちゃんがギターと思って買ってしまった多弦ベースを買い取った際の台詞。
ベースコレクターとは言え、困窮覚悟で買い取ってあげるところは優しいですね。
この後、本当に草を食べていたと判明するワイルドなシーンで第3話は幕を閉じました。
「バンドマンのお手本たる存在」こと私の表情をマネしてみて
アー写の撮影場所を探している最中、いまいち良い写真が撮れずにいる虹夏達へ向かって言い放った一言。
ベースの腕前についても「私はうまい」と断言できるほどの自信家で、実際に実力はかなりのものなので、サマになりますね。
個性捨てたら死んでるのと一緒だよ
自分を殺し、売れ線の歌詞を書いてきたぼっちに対しての台詞。
リョウの音楽に対する姿勢を表した、作中随一の名言です。
その後に続く「バラバラな個性が集まって一つの音楽になって それが結束バンドの色になるんだから」も、この作品と結束バンドを象徴しています。
ごめん。今お金ないから奢って
お金もないのにおしゃれなカフェに入り、「歌詞を見て欲しい」と声をかけてきたぼっちを呼び出して店を出る際の台詞。
リョウの生き様を表した、彼女を象徴する一言です。
後輩にたかっておきながら、全く返そうともしないその姿勢はまさしくクズそのものです。
いっ今お金がなくて…ベース!私いいやつ結構持ってるんですけど…1本差し上げますから!
江の島神社の階段地獄に苦しんだ末、有料の江の島エスカーを利用する為に発した台詞。
しかもこの後2本、3本とカウントアップしていきます。
一時の楽の為にベースの犠牲をもろともしない姿勢はまさにロックです。
正直お通夜状態だったライブたまに夢に見る…
ぼっちが文化祭ライブに申し込むかどうか悩んでいた際、以前参加した文化祭ライブで「マイナーな曲弾いて会場お通夜にしてやった」と豪語した後の台詞。
オチであるのと同時に、彼女の繊細さが表現された名シーンです。
東大受験するから ベースなんかやってる場合じゃない!
アニメではカットされた勉強会での一幕。
追試に向けて虹夏たちの協力を得て勉強しまくった結果、学習意識が高くなり過ぎて変なモードに入ってしまった時の台詞です。
一つの事に集中するとなんでも出来る分、他がスポーンと抜け落ちるリョウの特徴が現れた回でした。
音を聴け音を
廣井きくり(ひろい きくり)率いるバンド「SICK HACK」のライブを観に来た際、上級客の佇まいで発した一言。
虹夏いわく「ライブハウスによく居る『手前で盛り上がってるお前らとは違うんだぜ』感を出す通ぶりたい客」とのこと。
楽器屋の試奏で本気出してドヤるなど、意外と自分アピール好きな所もぼっちとちょっと似てますね。
お前は伝説のロックスターだ!
文化祭ライブの途中、客席へダイブをかまし墜落してしまったぼっちへの容赦ない一言。
金絡み以外で鬼畜発言する事は少ないリョウですが、さすがにあのダイブはツボだったようです。
ぼっち早くギター弾きたいでしょ
ぼっちが新たなギター(パシフィカ)を購入した帰り道での一言。
ぼっちとは歌詞の事で話をして以降、音楽面では良き理解者になっていますが、それを象徴するアニメオリジナルの台詞です。
まとめ
アニメ1期の範囲だと、初期は「ほんわかマイペースな先輩」、その後は「音楽面では優秀なクズ先輩」という印象を持たれていると思いますが、それ以降のストーリーでもまた大きく印象が様変わりします。
リョウの本領を発揮するのは、寧ろこれからですね。
近い将来、彼女の可愛い面や繊細な面がアニメファンに伝わる日が来る事を信じています!