26
Sep
【徹底考察】ONE PIECEがつまらない理由9選!!「みんな仲良く」がよくない!?
世界累計発行部数5億1000万部を突破したONE PIECE。ストーリーがクライマックスに近づいていることもあり、話題を席巻し続ける怪物作品ですが、読んだ人の中には「面白くない」という感想の方もいます。
ONE PIECEは今となっては世界的といっていいほどの人気ですし、「宇宙一面白い漫画だ!」と豪語する方もいます。
しかし「つまらない」という方の意見を聞くと、納得できる部分があるのも確かです。
この記事では『ONE PIECE』がつまらないと言われる理由を徹底的に網羅しています。
ぜひ最後まで読んでください!
①みんな仲良くという風潮(ONE PIECE つまらない)
ONE PIECEの世界は、基本的に『みんな仲良く』というルールで回っています。
ルフィやゾロは仲間を奴隷扱いする敵に怒り、叩きのめしますが、命までは奪いません。
それは尾田先生のONE PIECEという作品に対するスタンスだと思いますし、わるいことではないと思います。
しかしそれが行きすぎてしまうことも…。
代表的なものは『ナミとハチ』、そして『サンジと家族』です。
ONE PIECEには『はっちゃん』(ハチ)というタコの魚人がいます。
ナミの故郷を植民地支配支配していた海賊団の幹部であり幼い頃ナミを拉致した張本人でして、十分すぎる罪人です。
しかし大人になったナミがルフィたちと旅しているときに、人攫いに捕まった状態でナミたちと再会します。
ナミの元には、ハチの友人がいて、その娘から「はっちゃんを助けて」と懇願されます。
その時ナミは「いいわ!! ハチも解放しましょ。ハチは大丈夫!! 実は無害な奴だから!!」
と言って、麦わらの一味はハチを助けます……無害な奴って…。
まあハチの友人のためを思ったのかもしれませんし、ここで助けなかったらONE PIECEじゃなくなります。
しかしそもそもハチを再登場させなきゃよかったのでは? と思ってしまいますね…。
もうひとつがサンジの家族のエピソードです。
サンジは凄絶な虐待をされてきたのですが、政略結婚のため実家に呼び戻されました。
その際もサンジは家族から理不尽な暴力を受け、「抵抗するならお前(サンジ)の恩師を殺す」と脅されます。
しかし、大人になったサンジが本気を出せば、全員返り討ちにできるくらいの相手に思えました。
「恩師を殺す」という脅しも、いや、お前らが全員死んだら無理だろと思ってしまいました……。
結局サンジは毒親に仕返しをせず、サンジの家族はサンジの言い分に納得し、サンジの船出を支援して、『いい人風』になって物語からフェードアウトします。
作風、といってしまうとそれまでかもしれませんが、『みんな仲良く』というバイアスは強く反映されているように思えます。
②リアルさがない(ONE PIECE つまらない)
ここでいう『リアルさがない』とは、『戦いのリアル』と『人間関係のリアル』がないことです。
まず戦いのリアルがないことについてですが、ルフィはゴムゴムの実を食べたゴム人間なので、リアルじゃなくていいんです。
伸びたり縮んだり、現実では見られない動きをしてくれるから楽しいんです。
問題は他のキャラクター、特にゾロです。
ロロノア・ゾロは悪魔の実を食べていない通常の人間で、剣術を極めようとする剣士です。
しかしその割にリアルな剣術、武術の描写が少ないんですよね。
三刀流がわるいわけではありません。
ゾロという常識人キャラに三刀流という、突飛ともとれる剣術を使わせることは非常に面白いと思います。
しかし武術特有の間合いの盗み合い、呼吸の読み合いといった描写はなく、格闘技経験者からするとチープに見えてしまうのも確かです。
青年誌ではもっとリアルな格闘漫画、武術漫画はたくさんありますしね。
人間関係のリアルがないことは先述の通りですね。
自分を拉致した相手でも解放しちゃいます。
嫉妬や憎悪といった負の感情と、基本的に無縁なのがONE PIECEのキャラクター。
しかし現実世界の我々は、そのような暗い気持ちを感じつつも、あまり表に出さないように努めて生きています。
なので『リアルな人間関係のドラマ』が見たい人には向かないのかなと。
『ウォーターセブン編』でウソップとルフィが大喧嘩しましたが、あれはいい意味でONE PIECEらしくないエピソードだと思います。
今のところ全編通して唯一、主人公サイドの醜い感情が爆発した部分ですね。
③長い(ONE PIECE つまらない)
ONE PIECEは週刊少年ジャンプにおいて『こち亀』に次ぐ長期連載作品で、単行本も100巻以上出ています。
なので「長いから」という理由でONE PIECEを読むことをためらっている方もいます。
しかし問題はストーリーが長いことではなく、近年のONE PIECEは戦い始めてから終戦するまでが長いのです。
この”近年の”というところがポイント。
ONE PIECEは海賊王を目指す物語であり、同時にルフィが仲間集めをする物語でもあります。
新世界という物語の後半に突入してからは、メインとなる麦わらの一味だけでなく、その傘下の海賊団まで存在しています。
なので麦わらの一味だけでなく、現在は『麦わらの一味の傘下の戦い』まで描写されるので、戦闘シーンが非常に長いです。
そもそもONE PIECEが画期的だったのは、『仲間全員に見せ場を用意する』という点。
連載当初はルフィと同じ船に乗るメインキャラも4、5人でしたが、現在は倍に増えているため、単純に考えて倍のページ数がかかります。
そして尾田先生も100%楽しんでいますが、ONE PIECEは戦いにギャグを絡めます。
命がけのはずなのに、戦闘中にノリツッコミをしますし、悪者である敵もふざけるし、必殺技の名前はダジャレです。
なのでさらに長引くという(笑)
もちろん、これがONE PIECEの面白いところでもあるのですが。
④絵がゴチャゴチャして見づらい(ONE PIECE つまらない)
これは特に、今の40代以上の方の意見として多く挙げられます。
ONE PIECEは登場人物が多いので、戦闘シーンがゴチャゴチャゴチャしています。
先述の通り、近年のONE PIECEの戦闘は『麦わらの一味以外の人物』も登場するため、多人数が入り乱れます。
日本の漫画史において、これほどまでに大勢が、個々に違う能力をもって進軍する作品はなかったといっていいでしょう。
なので今の40代以上の方で特に「見づらい」、「絵を見ていて疲れる」とおっしゃる方が多い印象です。
しかし今の30代以下の方にとっては、『ONE PIECEこそが少年漫画のスタンダード』といっても過言ではありません。
小学生ぐらいのころから尾田先生の作風を見てきたわけですから、慣れている方も多いです。
なので、比較的若い世代からはこのような意見は出にくくなっています。
⑤アニメのクオリティが低い(ONE PIECE つまらない)
悪口でいうわけではありませんが、ONE PIECEはアニメを毎週途切れさせず放送させるため、内容の引き延ばしがあります。
前回の回想を長くやったり、ひとつのシーンをゆっくりやったり…同様のことは過去、同じジャンプの超ヒット漫画、『DRAGON BALL』でも見られましたね。
なので、『TVアニメから入ると退屈で飽きてしまう』ということもあるようです。
放送時間帯を深夜にしてまでクオリティを保つ『鬼滅の刃』とは真逆といえるでしょう。
しかしその分、ONE PIECEは映画のクオリティに注力しています。
なにせ原作者が映画の総合プロデューサーを務めているわけですから、それは完成度の高いものができあがりますよね。
⑥ルフィのパワーインフレ(ONE PIECE つまらない)
最近のルフィは強くなりすぎです!!(笑)
物語の中盤までは素晴らしかったと思います。
自らが非力なことに気づき、2年の歳月を修行に費やし、もう一度海に出る。
『短期間では決して強くならない』というのはリアリティあふれる設定だと思います。
しかし最近のルフィはとんとん拍子に出世しています。
新世界にてドフラミンゴを倒しますが、これは2年間の修行の成果でした。
その後ビッグ・マム海賊団のNo.2、カタクリと激突しますが、明らかに格上のカタクリとの戦闘中に、カタクリと同じ戦い方を身につけます。
そしてカタクリを倒しました…!
その後は四皇の一角、カイドウと激突しますが一撃で敗北。
しかし数週間ほどの修行のあとの再戦で、結局カイドウに勝ちます。
これによりルフィが四皇の地位につくわけですが、「ちょっと強くなるスピードが速すぎるのでは…?」 といえます。
⑦主人公が幼稚(ONE PIECE つまらない)
モンキー・D・ルフィは誇張ではなく、太陽のような存在です。
根っからの明るく正直な彼の性格は、多くの少年少女たちを笑顔にしてきました。
しかし大人の視点からすると、「ルフィってどうなんだ…」と思うこともあります。
代表的なのが『天竜人暴行事件』と『囚人解放事件』です。
ルフィは「ムカついたから」という理由で絶大な権力を持つ天竜人を殴っています。
もちろん友人が人身売買にかけられていたという非常事態だったのはわかりますが、後先考えずに殴ったせいで海軍本部最高戦力である大将が出動。
結果として麦わらの一味は離散することになりました。
その後、兄を助けるために海底監獄の囚人たちを解放し、囚人たちと兄のいる海軍本部に殴り込みをかけるのですが、このときに解放した囚人たちはかつて世の中を恐怖で震撼させた極悪人たちでした。
また、ルフィは「海賊王になる!」と豪語していますが、時世にうとく、四皇や海軍元帥の名前すら知らないということさえあります。
腕力だけでは渡っていけないのが世の常ですが、なんだかんだでルフィはそれを押し通しています。
明らかに情報収集をおこたっており、「船長として不適当なのでは…?」との意見も散見されました。
⑧麦わらの一味だけの戦いではない(ONE PIECE つまらない)
『傘下の海賊団がいるから戦いが長い』と書きましたが、その他にも仲間が増えすぎたことによるデメリットが発生しています。
まずは決闘要素が薄まったという点。
初期のころ~エニエスロビーくらいまでは、麦わらの一味が敵組織幹部と一対一で闘うという構図でした。
『海賊をテーマにしながらも、決着は幹部同士のタイマン』というのが潔く、ONE PIECEを国民的にした要素のひとつだと思います。
しかし麦わらの一味が大人数なってしまったからか、敵の幹部が麦わらの一味と同じ人数出てこなくなったのです。
前述の通り戦闘は乱戦となるため、今ではルフィ、ゾロ、サンジ以外はタイマンをあまりしなくなりました。
次に、ローとキッド一味の出番が少ないということです。
麦わらの一味は同時期に”赤い土の大陸”に辿りついたローの一味と同盟を結び、後にキッド海賊団とも同盟のような関係となります。
ルフィ、キッド、ロー。
三人の船長の立場は対等ですが、キッドの過去だけ描かれていません。
また、ローとキッドの海賊団は、ローとキッド以外影が薄いですし、どのような経緯で仲間集めをしてきたのかも一切不明です。
今後もルフィたちと行動を共にするなら、描いてほしいポイントではあります。
最後に、メインである麦わらの一味の出番が減ったことも挙げられます。
人数が多くなったからか、近年では麦わらの一味の出番が分割されているのです。
ドレスローザ編の決戦にはナミ、サンジ、チョッパー、ブルックは参加していませんし、ホールケーキアイランド編では、逆にゾロ、ウソップ、ロビン、フランキーが不在です。
しかし同盟を組んだミンク族や侍は登場する、というのは少し疑問に思えました。
⑨信者が持ち上げすぎ(ONE PIECE つまらない)
「ONE PIECEって一番面白い漫画だよな!?」と聞いてくる方がたまにいます……。
確かにONE PIECEは面白いです。反論はありません。
しかし読んだことない人にそう尋ねると、読む気を喪失させてしまう気がします。
一部のファンが熱狂的すぎて、読む気がしない人がいるかもしれません。
世の中にはONE PIECEとはベクトルの違う面白い漫画がたくさんあります。
なので、ONE PIECEを読んで欲しいなら、それとなく薦めるのがいいと思います。
結局好みは人それぞれですからね。
まとめ(ONE PIECE つまらない)
ここまで読んでくださってありがとうございます! 私自身はONE PIECEの大ファンです。
特にONE PIECEは過去編がドラマチックで面白いと感じます。
過去編に登場する大人たちは、みんないい意味で少年漫画らしくない、人間くさいキャラクターです。
なんだかんだで『大人世代が子供たちに愛情を持っている』ところが、ONE PIECEの一番の魅力なのかもしれません。
ルフィたちの航海も、もうすぐクライマックス。
どんな結末を迎えるのか、『大人世代として』最後まで見守りたいと思います。