3期はリアルを追求【アニメ・おそ松さん】

良い意味での6つ子らしさが減り、おそ松さんらしさも減った3期。
相変わらずのパロディや下ネタがある中、3期ではおそ松さんに「リアルさ」を求める内容が増えた。
以下、一部ではあるが紹介しよう。

4話「コンビ結成」【アニメ・おそ松さん】

1期から登場しているにゃーちゃんこと、地下アイドルの橋本にゃー。
2期では結婚しており、3期では赤ちゃんがいるシングルマザーとなって登場し、視聴者を驚かせた。
にゃーは育児とアイドルの両立で、精神的にも肉体的にも限界を迎え倒れてしまう。
しかしアイドルは辞めたくないと、同じ地下アイドルのトト子に相談しコンビを組もうとする話である。

現実に、このような話があってもおかしくない展開。
おそ松さんらしからぬ内容で、「にゃーちゃんをますます応援したくなった！」というコメントがある一方、「リアルすぎて泣けてきた…」「重すぎる」との声もあった。

5話「帰り道」【アニメ・おそ松さん】

初めて同級生の結婚式に参加した6つ子。

十四松が「結婚だってさ…すごいね」と、結婚について話し始めようとすると、兄弟たちの顔色が変わりはじめる。
その後の6つ子たちは、新郎新婦の幸せそうな様子を思い出しながら、十四松が「僕たちもいつかは結婚するのかな？」と呟くのだ。
すると兄弟たちから、次々と理想の将来を語り始める。
最終的には「僕たち…これからどうなるんだろう」と、トド松が呟いて話は終わった。

6つ子だけではなく、一部の視聴者にとっても深く刺さる回。
「あまりにもリアル…」や「素の彼らを見れた気がする」など、現実的すぎる内容に心揺さぶられる回となったようだ。

個人的におそ松さんの魅力とは「何も考えなくても、楽しめるアニメ」だと思っている。
おそ松さんにリアルさを求めるがあまり、本来の魅力が3期では薄れているように思えた。

特に3期は視聴者に深読みさせようとする内容が多く、6つ子たちは少なからず成長しているのだと感じた3期であった。

結論：期待しすぎた【アニメ・おそ松さん】

原案は「おそ松くん」だが、おそ松さんには原作漫画がない。
そのため、続編はどんな内容になるのか視聴者は予測が難しい。
私を含めたファンたちは、個人で想像や妄想を膨らませたまま「6つ子とはこうだ！」と、続編に「期待」しながら視聴したのだろう。

特におそ松さんは1期が社会現象化し、続編となればファンや視聴者の期待は高まる一方だ。

ファンは決して「飽きたから」見なくなったのではない。
「内容が変わってしまったため」見なくなったのだ。

期待していた分、裏切られた気持ちになっているファンは多い。
「おそ松さんを見るのをやめた」や、「ファンを卒業した」などの声も上がっているようだ。

見たくなければ、見なければいいと思う人もいるだろう。
しかし今までの給料を全ておそ松さんに捧げてきたファンは、おそ松さんを「簡単に諦めきれない」という人もいる。

不満はあるものの、おそ松さんを最後まで見届けたいと思うファンもいれば、見るに堪えないと離れてしまうファンがいるのも事実だ。

⇩続きます⇩