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Apr
【ULTRAMAN】アニメ2期放送!もはや子供に読ませる気ない?政治的描写が難解。異星人による犯罪も凄惨【異星人考察・ネタバレ】
9巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
光太郎もその薬の影響を受けるが、光太郎は超人的な身体能力を市民を守るために使う。まるでスパイダーマンだ。
しかし光太郎の活躍をよく思わない、暗黒の星のメンバー、ドルズ星人の報復を受ける。
人間の少女をさらって、怪獣に改造して地球侵略用に送り込むという、ウルトラシリーズでもトップクラスに残虐な異星人だ。
『ウルトラマンタロウ』は前作『ウルトラマンエース』同様に、かなり子供向けに作られていた番組なので、このドルズ星人回は衝撃だった。
非道な行いをするドルズ星人をここで起用したことはキャスティングが上手いともいえる……。
ドルズ星人は光太郎の友人であるデイブを、光太郎の目の前で殺す。
火が付いたように切れた光太郎は光の巨人ではなく、自身の激情を体現したかのような炎の怪人となる。
まるで『ファンタスティック・フォー』のヒューマン・トーチだが、友を殺された怒りの表現としては相応しいだろう。
暗黒の星の首領、ペダン星人が、地球侵略の開始を宣言する。
ペダン星人はかつてウルトラセブンをマウントポジションで圧倒したキングジョーを開発したことで有名な宇宙人である。
⑩巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
開発したのはACE SUITと同じ、ヤプールだ。
ジャックと光太郎、アダド、レッドは暗黒の星の幹部たちと対峙するのだが、そこに黄金の城塞という合体メカがやってくる。
キングジョーがモチーフであり、その合体シーンは圧巻だが、次の11巻で追加武装を引っ提げてきたセブンに簡単に倒されてしまう。
ワイドショットとは、原作ではウルトラセブンの最強光線技であり、L字に固定した腕から放つ。ウルトラマンのスペシウム光線に当たる必殺技の名だ。
ここから光太郎や進次郎たちは暗黒の星と激突することになるのだが、アニメ版では宇宙竜ナースやナースを使役していたワイルド星人をモチーフにしたキャラクターが登場する。
⑪巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
バド星人はウルトラセブンに登場した宇宙人で、割れ頭が特徴。光線技を含む、一切の飛び道具を使わない宇宙人であったが、ULTRAMANのバド星人は銃やら剣やらで完全武装している。
驚くべきは、チブル星人である。チブル星人はウルトラセブンに登場し、その後もたびたびウルトラシリーズに出演してきたのだが、高いIQを持つ代わりに肉体は弱く、戦闘向きではないという設定だった。
しかしULTRAMANのチブル星人は重力を操るという超能力を引っ提げて登場し、ULTRAMANたちと最前線で激突するという予想もしえない活躍を見せた。
暗黒の星に、三度笠をかぶり刀剣を使う異星人が存在する。確証はないが、『ウルトラマンレオ』に登場するツルク星人がモチーフかもしれない。
ツルク星人の回は惨殺の描写がリアルで死体まではっきり映る。現代では放送基準に引っかかって、同じ演出はもう出来ないだろう。
ペダン星人は薬を大量に飲んで巨大化するが、光線で倒される。
アダドは暗黒の星を解き放った罪で、獅子兄弟(レオとアストラ)に追われることとなる。
⑫巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
しかし13巻で分かることだが、この演説は全てウソである。
香港でアダドVS獅子兄弟が開戦する。ここはアニメのシーズン2でもまだやっていない内容である。
獅子兄弟ことレオとアストラはこの作品では珍しい純粋なウルトラマンであるが、母星である獅子座L77星を滅ぼされたらしく(これは原作と同じ)、以降星団評議会に保護され育てられたようだ。
セブンが香港に到着するのだが、ここでウインダムが初登場。ウインダムといえばウルトラセブンが使役していたカプセル怪獣であり機械生命体だ。
ほとんどの地異星人はこのウインダムに敵わないのではないだろうか?
ウバラズの演説により、地球人とウルトラマンに不満が出た異星人が暴徒と化す。
それを鎮めるために、進次郎が八つ裂き光輪を出したところまでが12巻の内容だ。スーツの改良により、ここで初めて光輪を出せた進次郎だが、アニメでは1期の最初から光輪を使っている。
⑬巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
しかしセブンがアストラを殺さずに助けたことで、レオはセブンに心を開く……。
これで終戦になれば良かったのだが、評議会は獅子兄弟ごとアダドを消すためにノーバを解き放つ。
ノーバはどう見てもてるてる坊主だが、『ウルトラマンレオ』に登場した強力な宇宙生物。触手を鞭のように使う攻撃と、口から吐くガスで相手を苦しめる。
特にガスは吸った人間を発狂させるという恐ろしい作用があるのだが、ULTRAMANで登場したノーバのガスはジャミングを行うもので、ULTRAMAN SUITの性能を一時的に落としただけだった。このおかげで、何とか進次郎たちは退治することができた。
ノーバを退治したあと、獅子兄弟は科特隊に保護される。
そこでウバラズの演説はウソだと話すが、同時に宇宙全体で勝手に自警活動を行う、ウルトラマン一族を快く思わない種族が多いことも明らかにする。
⑭巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
このことで、自分は超能力者かもしれないと思い始める。
老人に扮した異星人たちが警察署内で殺人をしまくるわけだが、これはバルキー星人の手引きによるものだった。
そう考えるとバルキーの初登場シーンに光太郎を巡り合せた演出は上手い。
ちなみに、女のバルキー星人が登場したのはこれが初めてである。獅子兄弟によると彼女は『評議会の汚れ仕事を請け負う存在』らしい。
後半では星団評議会日本支部のメフィストが真の姿を見せる。
その正体はメフィラス星人。メフィラスは『ウルトラマン』の登場怪人なので、実は早田 進はウルトラマンと一体化して戦った経験がある。
戦った個体が日本支部のメフィストかどうかは不明だが。
⑮巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
ナックルと2対1だったとはいえ、原作ではジャックをボコボコにした超強力怪獣であるが、ここではジャックに秒殺される。
バルキーが、今度は魔法少女の姿で光太郎に会いに来る。どういう層にアプローチしたいのか不明だが、普通に可愛いのでもっとやってほしい。
後半ではザラブ星人がニセウルトラマンとなって破壊活動を行うが、
メフィストに進次郎、諸星、早田進が揃って捕まっているため、「そいつはニセモノだ!」と主張できない。
ちなみにザラブ星人は原作でもニセウルトラマンになっていたが、原作のときのように目の吊り上がったニセウルトラマンではなく、外見はULTRAMAN SUITを着た進次郎そのものだった。
街を破壊するニセウルトラマン(ザラブ)は人質までとるが、アダド、ベムラー、獅子兄弟が来て形勢が逆転する。
更にエド(科特隊にいるゼットン星人)がメフィストのところへ来て衝撃のひと言。
「私が星団評議会最高議長だ」
⑯巻(ULTRAMAN 異星人考察まとめ)
ザラブ、お前自分の力で変身してなかったんかいと誰もが突っ込んだことだろう。
ザラブ星人、エイダシク星人、そしてもうひとり名称不明の宇宙人が、偽物の正体だった。
この三人は擬態が解けた瞬間に暴走するようにプログラミングされていたようで、苦しみながら巨大化する。
巨大化した後、胸にカラータイマーのようなものが見えるが、これは擬態が強制解除されたため、ULTRAMAN SUITと中途半端に融合してしまったのだろう。
名称不明の異星人の暴走形態はクール星人(ウルトラセブン1話の敵)に見えなくもない。
星団評議会上層部――『ゼットンコア』は、地球人のウルトラマンへの信仰を消したいらしい。
16巻後半では、遠藤刑事(レナの父親)がレナを引き取ることになった経緯が描かれる。
レナは遠藤の実の娘ではないのだ。
このエピソードは実に人間臭く、青年漫画らしい。
人種差別を繰り返してきた人類にもし異星人が紛れ込んでいたら……というリアルな物語である。
ベムラーはレナの本当の両親に借りがあるらしく、遠藤に「レナにこの腕時計を渡してくれ」と言う。
それを使ってレナはうっかりウルトラマンならぬウルトラウーマンになってしまう……(笑)