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【完全版】『ぼくらの』最終回までネタバレ解説!15人の子供を死亡順に説明( アニメ・漫画)

 

出典:Amazon」

⑦.モジ編 【『ぼくらの』最終回までネタバレ解説】
14人の中で最も頭の切れる茶髪の美少年、それがモジこと門司 邦彦(もじ くにひこ)です。
モジには、ナギという男の幼馴染とツバサという女の子の幼馴染がいました。成長するにつれ、三人の仲はツバサを巡る三角関係に発展していきます。

しかし、小学6年生の頃に、ナギが重い心臓病を発症します。

実はモジはナギのフルマッチドナー(拒絶反応ゼロのドナー)になれるのですが、ツバサを手に入れるのは健康体の自分だと思っていました。

しかし優しいツバサの性格では、選ばれるのは自分でないと悟り、ジアースでナギを殺そうと考えます。

ですがジアース操縦の代償を知った後は、ナギのドナーになることを決意。自らの死も『親友を殺そうとした罰』だと受け止めます。

ナギの病院で、手術の手はずをしてからモジは戦闘に臨みます。強敵でしたが、モジの機転と空軍のサポートで勝利することができました。

このとき、初めてジアースのコクピットが視認され、敵の急所と酷似していることがわかりました。

モジは”敵の正体”について察しがついたのですが、口にはしませんでした……。

ジアースの戦闘後、手術が行われ、ナギは助かりました。

ドナーの情報は一切開示されないのですが、ツバサはモジの心臓がナギの中で生きていることを、判っていました。

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⑧.マキ編 【『ぼくらの』最終回までネタバレ解説】

阿野 万記(あの まき)は短髪でボーイッシュな女の子。ミリタリーオタクな義父の影響で自身もミリオタになっており、ロボットに『ジアース』と命名したのも彼女です。

2歳のときに母親が育児放棄し、衰弱死寸前のところを救出されました。今のマキの両親は長く子供が出来なかったため、マキを養子として迎え入れたのです。

育ての両親との関係はこれ以上ないほどに良好で、マキはひねくれもせず、家族思いの元気な少女に育ちました。

物語開始時点で、義理の両親が本当の子供を授かっており、それを心から祝福しています。

義理の両親は血の繋がった子を授かっても、「一人目の子供はマキ」と明言しており、愛する家族を守るためにマキはジアースに搭乗します。

マキの回で、自分たちが戦っている相手は同じ地球人、負けた側の宇宙は消滅するという事実が明かされます。

しかし生まれてくる弟のため、両親のため、心を鬼にしてマキは相手を倒し、弟が誕生した光を確認して、逝きます。

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⑨.キリエ編 【『ぼくらの』最終回までネタバレ解説】
『ぼくらの』で最も難解なのが、キリエ編です。
切江 洋介(きりえ ようすけ)は太り気味で、内向的な少年です。

カコと同級生で、二人そろって不良グループからいじめられていました。しかしキリエは頭の回転が早く、現実をきちんと受け止められるリアリストです。

残された時間で、『もうひとつの地球を犠牲にしてまで、自分たちの地球に生き残る価値があるのか』を徹底的に思案します。

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従妹にカズちゃんという、四つ年上の女の子がいて、快活な彼女にキリエは憧れていました。しかしカズは学校での人間関係から自殺未遂を繰り返しています。

こうしたことからも『自分が負ければ、従妹を楽にしてあげられる』と考えてしまいます。

軍人である田中美純にも、自分が戦闘の邪魔になったら殺してほしいと頼み、さらに『他の地球を滅ぼしてまで生存することが疑問である』と告白します。

敵との戦闘が始まると、キリエは自身の希望で、「殺す相手を知ってほしい」と、生身の自分を敵のロボットの前にさらします。攻撃されてしまえば即ゲーム終了。地球が消滅するという危険な行為でしたが、なんと相手のパイロットもこれに呼応し生身をさらします。

相手の少女には、痛々しいリストカット痕がありました。
どちらも同じ存在ならば、最善を尽くそうと思い、キリエはジアースを機動させます。
戦いには勝利しましたが、キリエの戦闘描写は一切ありませんでした。

15回ある戦いの中で、最も哲学的なエピソードです。

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