⑮.コエムシ編 【『ぼくらの』最終回までネタバレ解説15】
少年少女たちは全員死にました。しかし『ぼくらの』地球が生き残るためには15連勝しなければなりません。
つまり、最後の一戦が残っているのです。
最初と最後の一戦は『引き継ぎ戦』といわれます。どちらも『ぼくらの』地球の存続にかかわる大事な戦いです(1戦目と15戦目に該当するので)
最後の一戦は、人間の姿に戻ったコエムシが契約し、パイロットとなりました。
コエムシ ―― マチの兄は、次の地球で『ココペリ』を名乗り、子供たちに、ジアースの操縦を見せます。
その際、『ぼくらの』地球のココペリとは違い、操縦すれば死ぬことも打ち明けました。
新しいコエムシには、日本国防軍に所属していた、佐々見一佐がなりました。
コエムシは臆することなく、『『ぼくらの』地球の最終戦』かつ、『次の地球の1戦目』に挑みます。
そうして、平行世界の宇宙同士で行われる、神のゲームは続いていくのですした……。
まとめ 『ぼくらの』の感想・評価は⁉
『ぼくらの』は色褪せない名作ですが、賛否両論の作品かもしれません。
子供たちがバンバン死んでいきますし、救いのないストーリーです。
ゲームの終わりも明確に存在しないため、『何がやりたかったの?』、『オチがわからない』という声もあるでしょう。
しかし15人もの子供たちを生活からリアルに描いていますので、読むことで見識が広がります。
少年漫画のような熱い友情シーンはありませんが、他人の生き方を疑似体験できるというのは『ぼくらの』の素晴らしい魅力だと思います。
見識の広がりと、長期的な視点を持つこと。
これらは大人になるうえでとても大切な財産といえます。
ロボット漫画というより、群像劇のドラマに近いかもしれません。
完全版には『ぼくらの』の新作オマケ漫画もついています。気になった方はぜひ読んでみてください!