1
Nov
【ワールドトリガー】アニメ3期で重要な玉狛支部をネタバレ解説!
3期で重要?4人の主人公が所属する玉狛支部とは
3期アニメが10月に開始された『ワールドトリガー』は、2021年秋アニメの中でもハズレが無い展開で、好評となり人気を博しています。しかし、現在の主な展開がネイバーフッド遠征の選抜戦として、ランク戦が主体の展開となっていて登場人物が多すぎるのが難点。
数々の支部やチームが登場する多彩な戦闘が魅力でもありますが、登場人物たちがどのチームだったかなと単行本を見直すこともしばしばある作品です。
主人公の所属する玉狛支部も例外ではなく、『ワールドトリガー』の中で特異な存在となっている事で、遠征を控える3期では重要な存在となってきそうです。この記事では玉狛支部の情報を整理してざっくりとネタバレ解説して、若干の考察を交えていきます。
原作23巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
主人公チーム玉狛第二
『ワールドトリガー』には4人の主人公「空閑遊真・三雲修・雨取千佳・迅悠一」が登場しています。現在アニメ3期ではB級ランク戦が行われており、迅悠一を除いた玉狛第二(三雲隊)がランク戦で活躍しています。
アフトクラトルの捕虜、ヒュースの玉狛第二への参戦で、空閑遊真に続くアタッカーが増えたためアクション要員が増えてきたので更に面白くなることでしょう。主人公チームである玉狛第二についてはこちらの記事で解説しています。
玉狛支部の特異性
玉狛支部は界境防衛機関(ボーダー)創設にかかわった人物たちが多数所属していた事や、現在の本部が建設される前の時代に本部だったこともある特異な存在です。
3期1話で主人公の一人、玉狛支部に泊まり込む三雲修の自室として用意されたのは、かつて城戸正宗(きど・まさむね)指令が過ごした部屋でした。
その部屋に残されたボーダー創設期のメンバーの写真は5年前の激闘を伝えるもので、玄界(ミデン)と近界(ネイバーフッド)との繋がりと概要について、林藤ゆり(りんどう・ゆり)に伝えられる三雲修。玉狛第二の隊長として、三雲修は戦いへの新たな決意を得たようです。
ボーダーのエンブレムに託された願い
ボーダーエンブレムの由来も三雲修に同時に伝えられており、エンブレムに託された願いは玄界にあるボーダーと3つの友好的な近界を区切る境界線(BORDER)のロゴがデザインされたものでした。
このエンブレムには境界の向こうにある玄界と近界それぞれの世界を分かつ役割「城戸派」と、2つの世界の架け橋となる存在「玉狛支部」の、矛盾を内包している意味が込められている秀逸さがあります。
『ワールドトリガー』の主人公たちが戦う意味を、界境防衛機構が絶対的な正義で侵略してきた近界民が悪であるという概念で描かれていないところに、混沌とした現実を生きる視聴者がリアルさを感じられて、面白さの一つの要因となっているのかもしれません。
玉狛支部と近界民との関係性
5年前の戦いの舞台となったのはアリステラと呼ばれる3つの友好的な近界「デクシア・メソン・アリステラ」のうちの一つです。当時同盟関係だった旧ボーダーはアリステラの防衛任務に参戦した結果、隊員10名の犠牲を払うことになり、戦闘の結果アリステラは滅亡しました。
これをキッカケに城戸指令が境界防衛機構を立ち上げることになり、現在に至っています。原作23巻ではボーダーの急激な発展はアリステラの王族が亡命してきたことで、もたらされたものであると語られています。
それは母(マザー)トリガーと呼ばれ、今後の物語のキーとなっていきそうなトリガーです。旧ボーダーが元となっている玉狛支部はアリステラの王族を保護している事から、他の支部とは根本的に違う役割を担うことになりました。
玉狛支部は外交戦術も用いて近界遠征に向けてガロプラとの同盟を模索するなど、戦闘で全てを解決するわけではないところも面白さがあります。
アリステラ王族
アリステラの王族は滅亡した近界から玄界へと亡命しましたが、林藤陽太郎(りんどう・ようたろう)と忍田瑠花(しのだ・るか)がその近界の王族でした。
ボーダー隊員ではない陽太郎が何故玉狛支部にいるのかや、態度が大きなお子様だったことや、捕虜となったヒュースを気にかけていた理由についてはこれで説明がつきます。陽太郎と瑠花の名字が違うのは、瑠花が本部の地下で母トリガーを解析して運用しているので、忍田本部長の名前と戸籍を借りているからなのでしょう。
また、原作23巻では雷神丸が犬ではなく、王家を守護する冠トリガーだと明かされています。雷神丸はトリオン兵的なナニカである可能性が考えられます。
玉狛支部特製トリガーとランク戦
玉狛支部には三雲修が隊長の玉狛第二の他に、玉狛第一(木崎隊)があり、主戦力となっているのは玉狛第一です。玉狛第一の隊員は玉狛第二の隊員の師匠でもあるので、ランク戦で行き詰っていく三雲修はよく相談に乗ってもらっていました。
玉狛第一の隊員はそれぞれ近界民の技術を使ったトリガーを所有していることや、過去の玉狛支部の成り立ちが原因で特殊な事情があってランク戦には参加していません。
ボーダーのトリガーとは根本的に性能が違って、それぞれの隊員の特徴に合わせた一点ものなので参加してもレギュレーションが合わない為です。しかし、ランク戦に参加していませんが実力は確かで、遠征経験もあり他の隊からも一目置かれています。