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Oct
『海月姫』『主に泣いてます』『東京タラレバ娘』『偽装不倫』『美食探偵 明智五郎』と名作揃い!!東村アキコ作品まるっと紹介
・主に泣いてます
『モーニング』の2010年14号から2013年4・5合併号で連載されており、コミックスは全10巻で完結した作品です。
2012年7月には主演菜々緒で実写ドラマ化されました。
主人公である紺野泉はどんな男性も一目惚れさせてしまうほどの美貌を持つ女性なのですが、菜々緒さんはこの役がどはまりすぎて、私は感動して見ていました。
また、東村先生は、嵐の相葉雅紀さんのファンでもあることから、この漫画のタイトルは相葉さんのソロ曲や嵐の曲のタイトルがつけられているので、そちらも注目してみてください。
東京都墨田区向島を舞台としたお話で、主人公はあり余る美貌をもっているがゆえに薄幸な人生を送ってきた紺野泉。
「生まれ変わったらブスになりたい。明るくて面白くて誰からも愛される素敵なブスに」
とモノローグで語るほど、美人だからこそ不運な人生を送っています。
有り余る美貌を持ちながらも控えめな性格で、「ただ好きな人のそばにいること」だけが彼女の望み。
ですが、彼女が好きな人というのは、既婚者。前途多難!
面接に行けば社長に惚れられ、街を歩けばみんな振り返る、そして、悪気はないのに人の人生を狂わしてしまうほどの美人。
美人を隠すためにこなきじじいのコスプレをしたりと、あの手この手で非モテ道を突き進む泉が幸せになれるのかどうか描いたコメディです。
ここまでくると美人大変!
東村ワールド炸裂で、相変わらず面白い!!
シュールな笑いが多いです。
美人をひた隠しにし、つつましく生きて来た泉が、最後その美貌を存分に発揮したシーンは思わず泣いてしまいました。
登場人物
・紺野 泉(こんの いずみ)
本作の主人公で有り余るほどの美貌を持つ。
有名画家青山仁の愛人兼モデルで彼女の願いは「好きな人の傍にいること」
彼女を見た男性のほとんどは惚れてしまうほどの美貌であるが、彼女自身天然で、控えめな性格でナルシシズムが無い性格なため、薄幸な人生を歩んでいる。
男性には無作為に惚れられ、女性からはねたまれるため、仕事をすることも難しくほぼ無職。
つねという中学生が彼女の世話をしたり、非モテのためにおかしなコスプレをさせたりしている。
自身の人生を悲観しており「非モテ人生」を望んでいる。
・緑川 つね(みどりかわ つね)
美大受験に向けて仁が講師をしている絵画教室に通う、黒髪でおかっぱの女子中学生。
一人称は「オレ」。
泉とは正反対で気が強い性格で、しっかりしている。
泉の世話もしており、トラブルに巻き込まれないように後始末をしたりコスプレを考えたりしてくれているが彼女自身もそのことを楽しんでいる節がある。