19
Jan
芸能界でもファン多し。コナンの青山剛昌先生も認める名探偵!「ミステリと言う勿れ」完全攻略! #ミステリと言う勿れ
整の過去
「ダメだもう子供じゃないんだから、ダンゴムシになっちゃダメ」
「もう大人なんだから ダンゴムシになっちゃダメ」
ダンゴムシになっちゃダメといいながら、整は体を守るように丸まっているシーンが数回描かれています。
この漫画には、虐待されていた子供が何人か登場します。
おそらく、整もその一人。
整の胸から首にかけての傷跡が虐待されたときにつけられた傷なのかなぁと。
そして、たぶん整を虐待していたのは父親。
1巻で青砥という刑事が整に対してつぶやいた言葉があります。
「あいつずっと自分の父親への恨みを話してるようだったな…」
この言葉から整と父親の過去に何かあったことが推察できますよね。
整は割と感情をあらわにしないキャラクターなのですが、父親絡み、子供絡みのことになると少し感情的になる部分が見られます。
例えば3巻で整は、
「子供はバカじゃないです。自分が子供の頃バカでしたか?」
と子供をばかにした大人に対して言い放ちます。
このことからも整の過去とつながるんだろうなと感じます。
もう一つ、整の母親は彼が小さいときに自殺したとされています。
されていますと表現したのは、整がこのことに対して不信感を抱いているから。
整は自分の母親は誰かに殺されたのだと考えているようです。
少しずつ明かされてはいるのですが、まだまだ整の過去は不思議だらけです。
と、少し重い話になってしまいましたが、整の子ども時代がすごくかわいいのでぜひ見てもらいたい。
あの特徴的なボアボアの髪型で、赤いほっぺでちっさい整くん。
かわいさしかないです。
整の過去がどう描かれるのかはわかりませんが、子供時代の整をもっと見たいと思ってしまいます。
まだ謎や伏線は増えたりするかもしれないし、気が付かない伏線が張られているかもしれませんが、この漫画の謎をいくつかあげてみました。
今後、この謎がどうなっていくのかも気になる部分です。
と、ここまでこの漫画の魅力を紹介しました。
ここから、私が個人的に特好きだなぁと思うこの作品の魅力を紹介させてください。
それは、不憫な整と、語彙力が失われる整です。
不憫な整と言いましたが、彼がぼっちだから不憫と言っているわけではありません。
ぼっちに関しては周りが整にかわいそうな視線をぶつけましたが、彼自身はなんにも感じていなさそうで気にしていない感じなので、全く不憫だとは思っていません。
整が不憫だなぁと思うのは、例えば取り調べを受けたから大学の単位を落としたり、美容院に行けなくなってしまいボアボアな髪型で警察署を後にしたり、楽しみにしていた催し物が美術館に行く途中にバスジャックに会ってしまい行けなかったり(しかもこの日は催し物最終日)、さらには別の会場でこの催し物がやっているので再チャレンジをしようとしたら、また事件に巻き込まれたりといった面。
不憫です、実に。
このことに関して怒りをあらわにするのではなく、少しすねたように不満を漏らす整がまた結構ツボで大好きです。
タイミングが悪いのかもしれないのですが、不憫という言葉がぴったり。
1巻で藪の事件が解決した後に、警察署を後にする整が風に吹かれてボアボアな髪の毛が風になびいているシーンなんて特に不憫さが感じられるので、個人的におすすめなシーンです。
もう一つ、語彙力が失われる整も大好きです。
整がおしゃべりで事件を解決する漫画ですから、整の語彙力は当たり前に多いのです。
しかし、わくわくしていたり、楽しみにしているとその語彙力は失われているところがあります。
例えばエピソード8でカレーを作っているときに鼻歌交じりに「ぐつぐつしちゃうぞ ぐつぐつしちゃうぞ♪」とつぶやいている整。
刑事を前にあれだけしゃべる整との違いが明確ではないですか??
この他にも整は「〇〇しちゃうぞ♪」としゃべっている場面が何度かありますが、この「〇〇しちゃうぞ♪」が個人的にはめちゃくちゃツボです。
かわいい!
でも、あえてこれだけで表現した方が、整の感情がわかりやすいんですよね。
いかがでしたか?
大好きな『ミステリと言う勿れ』の魅力が少しでも伝わればいいと思うのですが…。
連載もまだまだ続いています。
ぜひ一度気になった方は読んでみてください!!