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Sep
【ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない】面白いのに広告がウザい件!ネットミームが話題の成人漫画をネタバレ解説・考察
プロフィール
武村雄介(たけむらゆうすけ):冷静な鬼畜系の無職オジサン
年齢:25歳
特性:ゾンビに襲われない。ゾンビに対する抗体を持っている?
性格:冷静な思考が出来る元サラリーマンで、ネットが生きている間に、生存に必要な情報を自力で集めるなどそれなりに有能。
備考:雄介は勤務先の倒産により無職となる。ゾンビにかまれて3日ほど寝込むが目覚めた時にはパンデミックが起きていた。
初日に食われた母娘の死にざまから、出会う人間全員を助けられるとは思っていないので、深月と出会ってからも、叡智を要求する見返りに食料と安全を保証することになる。
黒瀬時子(くろせときこ):巨乳陰キャOLゾンビ
年齢:23歳だった
特性:ゾンビとなって外界の刺激には反応が無い。
性格:生前は無口で無愛想な性格だった。
備考:ゾンビ化しており自室で雄介に緊縛監禁の上で口かせを付けられて、叡智な紳士的行為をさせられているがなんの反応もなく為すがままにさせている。着ている服が「DT殺し」なので属性多め。
藤野深月(ふじのみつき):愛玩系女子校生
特性:成績優秀な女子校生で、優(まさる)と隆司(たかし)という2人の弟がいる
性格:おとなしい性格だが、弟たちを守ろうとする芯の強さを持つ素直な少女。
備考:深月たちをかばった親を見捨てて逃げたので、精神的に追い詰められて限界が近かった。雄介と契約して叡智な関係となった事で頼る相手を見つけたことが、皮肉にも深月の心を安定させる。
叡智な漫画+パンデミックの面白さ
叡智シーンの描写は主人公のエゴさやクズさが目立ってしまって読後に後味の悪さが残るのですが、そこが漫画としてドラマチックな面白さとなります。雄介の置かれた状況は非日常なパンデミックが起った世界なので、生き抜くために欲望のリミットが壊れた状態なのでしょう。
実際にC-19でパンデミックに見舞われている我々も、SNSなどを見てみると平常時にはありえないエゴさや、鬱屈した思いを吐き出すつぶやきが、人の「業」となって散見されます。
現実を超えたパンデミックが起こった時の、人間の三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)や、精神状態がどうなるのかが見られるところに、ゾンビホラー漫画の面白さが光ります。
皆さんも「われない」で来たるべき「Zなパンデミック」に備えておいてはいかがでしょうか。
サバイバルと性欲
「われない」は成人向けの魅力的な叡智シーンが取りざたされますが、パンデミック下においてのサバイバル描写が面白い作品です。ゾンビジャンルの面白さは都市部でのサバイバルに尽きるので、現代のネット社会を利用した情報収集や、自給自足の知識を得ようとする所など、見るべきところがあります。
雄介は深月を最初は叡智な欲求を見たすモノとして扱っていますが、一緒に暮らすうちに少しずつその動機なども変化しているようです。深月も頼りがいのある男性として、雄介との契約叡智を受け入れ始めます。
まとめ
ゾンビを題材とした映画や漫画作品を語るうえで考えなければならないのは、ゾンビをパンデミックにおける「現象」として捉えることだと思います。人肉を喰う死体というのは確かに恐ろしいのですが、それはどう対処するのかという問題なだけであって、恐ろしいのは「現象」に対してパニックを起こした人間の「業」が出てくるところにホラーとしての要素を感じます。
それは愛情だったり、性欲だったり、生存欲求だったり、エゴだったりするわけで、人間の負の部分が非日常というシチュエーションで表に出てくるところに人間ドラマがあって面白いところなのでしょう。「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」は成人向け漫画ですが、しっかりとゾンビ漫画としての面白さがある快作です。
私が賢者過ぎやしないかって?お願いですから理由は聞かないでください。