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【PSYCHO-PASS サイコパス】4期の可能性を徹底検証! 10周年の2022年が有力?
2019年にテレビシリーズ3期が放送され、現在は劇場版で続編が制作されている『PSYCHO-PASS サイコパス』。
そのテレビアニメ4期が制作される可能性を徹底検証! 様々な視点から、4期の実現が現実的かどうかを探りました!
映画展開からの4期はあり得る?
アニメのテレビシリーズは、2期が作られた時点で成功、3期まで制作されるケースはかなり稀、というシビアな世界です。
まして4期まで実現した作品となると、ヒットしたアニメの中でもほんの一握りしかありません。
また、その多くが大ヒット漫画やラノベを原作としたシリーズで、近年オリジナルアニメで4期まで作られた作品はショートアニメを除くと『戦姫絶唱シンフォギア』くらいしかないのが現状です。
ただし、それは劇場版との兼ね合いも少なからず影響しています。
原作のある作品の場合、本編をテレビシリーズで映像化し、劇場版はオリジナルストーリーを用意するといったやり方が可能ですし、ストックが潤沢であれば本編のエピソードを劇場版に回してもテレビシリーズの継続が十分可能です。
しかしオリジナルアニメの場合、劇場版を制作するとなると、本筋を全てそちらで映像化することになるため、テレビシリーズの継続は困難になるのです。
実際、『魔法少女まどか☆マギカ』『ガールズ&パンツァー』といった作品は本来なら4期まで作られてもおかしくない人気作ですが、劇場版での展開を選択したことでテレビシリーズは作られなくなりました。
『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズも現在、テレビシリーズ第3期の続編を劇場版で展開中です。
よって、3期の続きがテレビシリーズ4期で描かれることはないと思われます。
一方で、サイコパスシリーズの場合は過去の前例とは少し状況が異なります。
本シリーズはテレビアニメ2期まで制作した翌年の2015年に『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』を公開。
ここで一旦、狡噛慎也(こうがみ しんや)の物語は完結を迎えるものの、『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』シリーズで再起動し、3期の制作へと繋がっていきました。
一度劇場版で区切りを付けた作品が、外伝や番外編ではなくそのままのタイトルで再びテレビシリーズに戻って来るケースは稀。
これは、サイコパスシリーズがあくまでテレビアニメを主軸とした作品である証と言えます。
よって、3期の続きではなく主人公を変更した新たな物語であれば、4期の制作も十分に現実的と言えるでしょう。
現在の需要は?
サイコパスシリーズの4期が実現する可能性はありますが、その可能性が高いか低いかは現在の需要次第。
そこで、その需要を推し量るため、まず過去シリーズのBlu-ray・DVD(円盤)売上を見ていきます。
サイコパスシリーズは1~3期全てノイタミナ枠で放送されました。
2012年放送の第1期は平均8500枚を売り上げており、これは年間18位の記録。
2014年放送の第2期は平均6000枚で、年間22位でした。
それに対し、2019年放送の第3期は平均3000枚。
セールス的には2期から半減していますが、近年の円盤市場を考慮すれば致し方なしといった減少です。
実際、年間順位は25位なので、相対的な位置は2期とそれほど変わりません。
とはいえ、次回作の制作が確定的と言える枚数でないのも確か。
そこで重要となってくるのが配信です。
近年は、配信で好調な作品や海外向けの作品は配信会社の支援によって制作されるケースが多く、そういったケースでは円盤売上の好不調はあまり重要ではありません。
サイコパスの第3期はAmazonプライムビデオ独占という形で配信が行われました。
独占配信の場合、その一社の配信サービスに限定されるため、他のアニメ作品と比べて配信で強い・弱いというのはあまり関係なく、今後もパートナーシップが継続されるかどうかが重要です。
つまり、Amazonがサイコパスシリーズを今後も支援していくか否かによって、4期の可能性が大きく左右されると言っても過言ではありません。
Amazonプライムビデオではサイコパスシリーズを広く扱っていて、全テレビシリーズに加え劇場版の配信まで行っています。
3期および3期劇場版の視聴者も多く、今後も独占配信が継続される可能性は十分にあると言えるでしょう。
一方、2020年3月27日に公開された映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』は、興行収入ランキングにおいて初登場8位という結果になりました。
ただしこれは新型コロナの影響が大きく、またスクリーン数も35に留めていて公開期間も2週間限定としており、最初から映画館での公開よりも配信に力を入れていたと思われます。
テレビシリーズの直接的な続編でありながら、円盤売上は約7000枚とテレビシリーズの倍以上をセールスしているので、その成果は十分に出ていると言えるでしょう。
そして、現在のサイコパスシリーズの語る上で欠かせないのが「演劇」です。
サイコパスシリーズは通常のアニメと比べると制作の経緯が風変わりで、『踊る大捜査線』の監督であり『SP 警視庁警備部警護課第四係』など数多くのドラマで実績を残していた本広克行監督が、アニメ制作に強い意欲を持っていたことから企画が実現した作品です。
その本広監督は近年、演劇に創作意欲を注いでおり、サイコパスシリーズの舞台にも演出として深く関わっています。
舞台版サイコパスは、2019年より描き下ろしストーリーの『舞台 PSYCHO-PASS サイコパスVirtue and Vice』とアニメ本編ストーリーを舞台化した『舞台版 PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』が開催され、共に連日満員と大盛況。
Virtue and Viceは2020年11月~12月に第2弾が開催され、コロナ禍真っ直中にもかかわらず大勢のファンが駆けつけていたようです。
円盤売上も右肩上がりで伸びており、今後も需要は伸びていくと予想されます。
これらの状況を総合的に判断すると、サイコパスの需要はまだまだ健在で、拡大の余地もあります。
つまり、4期をやる価値は十二分にあると言うことが言えるのです。