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7

Oct

【先輩がうざい後輩の話】Twitter発のオフィス・ラブコメディがついにアニメ化 先輩うざい!!でも本当は……!?

出典:Amazon.co.jp

素直になれない恋心

がさつだけど面倒見のいい先輩である春海に対し、双葉はひそかに想いを寄せています。しかし晴海に子ども扱いされる度に、双葉は怒ってなかなか素直になれません。それでも双葉が風邪をひいて会社を休んだ時に晴美が看病しに来てくれたりするなど、彼の優しさにふれるたび、双葉の恋心は確かなものになって行きます。

双葉は想いを口にできない代わりに、看病のお返しに一緒にスマホを買いに行ったり、春海が風邪をひいたときは看病しに行ったり、春海のために好物のハンバーグを作ってあげたりと、様々なアプローチを試みるのですが、鈍感を絵に描いたような男である晴海は彼女の好意に気づく気配がありません。

想いは一方通行のまま、それでも2人の日々は続きます。マフラーを交換しあったり、部屋で一緒にビデオ見たり、挙句の果てにそのまま泊まったり。そして春海の寝相の悪さが原因とは言え、一緒に抱きつきながら寝たり。傍から見たら完全にカップルですが、双葉が告白しないので、二人の関係は先輩と後輩のままです。

このままずっと一方通行な片思いで終わるのかと思われた時、ちょっと進展が見られるのが原作5巻。初詣のエピソードです。二人が引いたおみくじの「恋愛」の項目には、「隣を見よ」と書かれていました。

普段は鈍い晴海も、この時ばかりは意味深な表情を浮かべます。その帰り道、晴海は双葉に対し「お前の横にこの先誰がいるかはわからねえが…そん時までは俺が隣で守ってやる」と宣言。

遠回しに「お前とは恋人になれない」という言い方にも思えますが、双葉は晴海のその言葉がうれしくて、「じゃあその時までは絶対守ってくださいね」と返すのでした。

二人を見守る人々

本作には双葉と春海の関係を暖かく見守るさまざまなキャラクターが登場します。登場回数が多いキャラを中心に順番に紹介して行きましょう。

まず、双葉の先輩で、晴海の同僚にあたる桜井桃子と風間蒼太。 桜井桃子はスタイル抜群のお姉さんキャラです。彼女は後輩である双葉のことがかわいくてたまらず、双葉の不器用な恋心を応援しつつも、いじわるな姉のようにからかっています。

風間蒼太はいつも気だるげ感情をあまり表に出さないのですが、桃子と同じく、双葉をからかうことには熱心です。居眠りして春海に寄りかかる双葉の姿を盗撮したりして、双葉にボコボコにされたりするシーンもありました。

そして双葉の長年の友人である黒部夏美。双葉と夏美は中学生の時に出会いました。双葉は当初、不良のオーラを放つ夏美を怖がっていたのですが、一緒に登校(夏美はさぼりましたが)してから、度々話すようになります。

そして双葉が描いた絵を同級生の男子にバカにされた時、夏美が切れたことできっかけに2人の仲は急接近。互いをファーストネームで呼び捨てする関係になります。双葉は知る由もありませんが、夏美は双葉がきっかけで昔諦めた陸上をもう一度始めようと思う気持ちになり、密かに彼女に感謝しています。

忘れてはいけないのが、双葉の育ての親であるおじいちゃん。初登場時は春海をかわいい孫にとりつく悪い虫だと目の敵にしていましたが、一緒に酒を飲んだだけであっさり意気投合しました。

思い込みが激しいところがあり、双葉への愛が過ぎるあまりに1人で勝手にいろいろ妄想したげ挙句、暴走してしまうことも度々。ただ孫を思う気持ちだけは本物で、双葉が不良にナンパされた時は、春海とともにナンパ男たちを持ち前の筋肉で撃退していました。

サブキャラたちの恋愛も見逃せない

本作の醍醐味と言ってはとは何といっても双葉と春海の微笑ましいやり取りですが、サブキャラたちが織り成す恋愛模様も非常に魅力的です。本作では双葉と春海以外に2組のカップルが登場します。

まず、双葉の先輩である桜井桃子と風間蒼太。桃子は会社のムードメーカーで、いつでも笑顔を絶やさず、たくさんの男達から言い寄られていますが、本人は恋愛に対して少し奥手です。一方の蒼太はノリがいいところもあるものを基本的にダウナーで感情をあまり表に出さないタイプです。

二人は見るからに相思相愛なのですが。なにせ二人とも恋愛に関しては不器用なので、なかなか距離が縮みません。それでも互いを想い合っているのは確かなので、勇気を出して遊びに誘ったりします。水族館にデートをしに行ったり。

一緒にディナーを食べたり、そこで酒に弱く潰れてしまった蒼太を解放するために桃子が自宅に連れ帰ったり。そんな二人は傍から見たらどう見てもカップルです(2度目)。

もう一組は桃子の弟・優斗と双葉の友人である夏美のカップリングです。他のキャラたちがみんな不器用で自分の恋を自覚できなかったり、ストレートに思いを伝えられない中、優斗は姉の桃子にだけではありますが「夏美が好きだ」と宣言しています。

相手は年上で姉の友人というなかなか高いハードルですが、健気で素直な優斗の恋心は、素直に応援したくなります。

まとめ

思わずニマニマしてしまう先輩と後輩のラブコメが楽しめる「先輩がうざい後輩の話」は、既刊7巻。コミックスにはTwitterには収録されていない話も多数収録されています。しろまんた先生の書き下ろしあとがき漫画もついていますので、ぜひ購入しての一読をお勧めします。

「先輩がうざい後輩の話」はすでに100万部を超え、2018年には次にくるマンガ大賞のWebマンガ部門1位に選ばれています。もうすぐアニメが始まり、本編の双葉と晴海の恋愛の行く末もふくめ、今後がますます楽しみな作品です!

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