「蜘蛛キャラ」ブーム到来？

出典 : ©あずみ圭・アルファポリス/月が導く異世界道中製作委員会 : TVアニメ『月が導く異世界道中』

蜘蛛というと、おぞましい見た目で気持ち悪いと感じる人も多いようで、特撮では怪人のモチーフになることが多く、ファンタジー作品においても醜悪な魔物として描かれるなど、敵キャラとして登場することが大半でした。
しかし『スパイダーマン』が世界的にヒットしたことで、蜘蛛要素のあるヒーローや味方キャラは徐々に増え始め、蜘蛛＝敵という図式は崩壊。
近年に至っては蜘蛛をヒロイン化した人気作品が幾つか生まれ、アニメ化まで果たしたことで、そういった風潮はほとんどなくなりつつあります。

日本のアニメ・漫画において蜘蛛のイメージを大きく変えたのは『HUNTER×HUNTER』の幻影旅団でしょう。
蜘蛛キャラという訳ではありませんが、自分たちを蜘蛛に見立てていたり、その中の1人であるマチが念糸という糸を使った念（異能力）を操ったりと、蜘蛛要素の濃い組織であり、彼女等が絶大な支持を得たことで「蜘蛛＝カッコ良い」と捉える人も増えたと思われます。

その後、蜘蛛キャラは本格的に増え、蜘蛛の要素を色濃く持った女性キャラも描かれるようになります。

元々ギリシャ神話に「アラクネ」という蜘蛛女がいて、日本でも女郎蜘蛛という妖怪が高い知名度を誇るなど、蜘蛛と女性の組み合わせは定番。
1990年代に人気を博したPCゲーム『アトラク＝ナクア』の主人公・比良坂初音が蜘蛛ヒロインとして絶大な人気を誇ったこともありました。

そういった下地もあり、『東方project』黒谷ヤマメや『モンスター娘のいる日常 』ラクネラ・アラクネラ、また敵キャラであっても『Yes!プリキュア5』のアラクネアや『鬼滅の刃』累の姉など、可愛く描かれる女性の蜘蛛キャラは着実に増加傾向にあります。

そして、『蜘蛛ですが、なにか？』の大ヒットによって、蜘蛛キャラは一気にメジャー化します。
本作の主人公は「蜘蛛子」という愛称で呼ばれているため、一層蜘蛛キャラというイメージが強く、その蜘蛛子によって「蜘蛛キャラは気持ち悪くない、むしろ可愛い」という印象が更に広まりました。

こういった流れの中でアニメデビューを果たした澪。
彼女がアニメファンに受け入れられれば、蜘蛛キャラブームは更に加速することになるでしょう。

まとめ

ちょっと重めの澪と、カラットした巴のバランスが良いですよね！
蜘蛛キャラは妖しさによって美しさが倍増されているケースが多いですが、澪はまさにそのイメージそのまま。
アニメによって彼女の妖艶な魅力が更にパワーアップした印象です！