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Sep
【手品先輩】手品先輩の2期が制作される可能性について徹底検証
円盤売り上げは2000~3000枚前後を記録
『手品先輩』は原作付きアニメなので、円盤の売り上げ次第で原作の利益率にも影響を及ぼすようになります。アニメ続編の制作には、円盤(DVD及びBlu-ray)売り上げが5000枚以上を超えている方が有利です。
それだけ売れればアニメの制作費は黒字化される場合が多く、「このアニメで儲かるなら続編を作るぞ!」と製作委員会でビジネス的な意思決定がなされます。『手品先輩』の場合はAmazon売り上げランキング(2019年12月調べ)によると、2000~3000枚前後だったと言われています。
これだけだと続編制作には厳しく、巻数も1巻しかないので2期の可能性は低いと言わざるを得ません。作品愛だけでカバーできる程、アニメ制作は甘くないという事でしょうか。放送時間も1話15分と短く、円盤も1巻だけという事からも不利とされています。
グッズやフィギュアの売り上げは?
円盤売り上げは芳しくなかったものの、実は他にも収益を得る方法があります。その1つはキャラクターのグッズやフィギュアを販売する事です。『手品先輩』の関連商品は先輩をメインキャラクターとして、Tシャツやぬいぐるみといった各種グッズ、1/7スケールのフィギュアがアニメ放送期間からしばらくの間販売されていました。
Amazonなど通販サイトでのレビューも高評価が多く、完成度は決して悪くない事が窺えます。メルカリでも『手品先輩』の関連商品がいくつか確認され、特に先輩の抱き枕カバーは高値で取引されています。ただし、グッズやフィギュアによる利益率は低く、売り上げが良くても続編制作の条件には届かないのがネックです。
円盤以外の大きな収益源には、ゲーム化やアニメの独占配信・海外配信の権利の提供がありますが、『手品先輩』ではこういった手段を行っていません。配信自体は放送当時からdアニメストアなど各種サービスで行われているものの、独占配信ではない以上、利益を確保するのは難しいでしょう。
円盤以外の目立った収益源がない以上、アニメ2期が制作される可能性は極めて低いです。ただしグッズの売り上げも製作委員会に多少影響を及ぼすため、ファンの皆さんはグッズの購入も検討されてはいかがでしょうか。
制作会社ライデンフィルムの現状について
本作はウルトラスーパーピクチャーズの子会社にあたる、ライデンフィルムが制作しました。ライデンフィルムは2012年2月に設立された若手のアニメ会社であり、過去には『アルスラーン戦記』や『テラフォーマーズ』などを手掛けてきました。
2021年に入ってからは『はたらく細胞BLACK』『東京リベンジャーズ』といった人気作を輩出しています。そのため現状だと期待する声が多く、「続編で急に質が下がったりはしない」と好意的に捉えている声もあります。
制作会社が潰れたせいで続編が作れなくなってしまったケースもあるので、ライデンフィルムが健在である限りは、いつか『手品先輩』の続編が作られる日も来るでしょう。もしテレビアニメとしての放送が難しくても、OVAなどの手法でオリジナルアニメ化されるという可能性もあります。
手品先輩関連のイベント
声優やスタッフが観客と交流するイベントも収益を確保するための方法です。売り上げ次第では製作委員会に影響を及ぼすので、内容にもこだわる必要があります。
『手品先輩』の場合は放送前に先行上映会が行われ、放送期間もポップアップコーナーの展示や声優のサイン入りグッズの配布会などが行われました。その後、アニメが終わるとブームも下火になっていき、目立ったイベントが行われる事もなくなりました。
ただし、『アニメロ2021』でi☆Risが本作のOPテーマ『FANTASTIC ILLUSION』を熱唱したりと、完全に忘れられた訳ではないようです。イベントで触れられる機会もあれば、続編制作に少しでも希望が持てるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
これまでに出た情報をまとめると、
・原作のストックは3巻分ある
・円盤売り上げは3000枚前後なので、続編制作には厳しい
・制作会社のライデンフィルムは2021年現在ヒット作に恵まれている
という結果になりました。円盤売り上げが芳しくなかった以上、『手品先輩』の2期が制作される可能性は低いです。ただし制作会社のライデンフィルムは現在ヒット作を輩出しており、今後の業績によっては続編が作られる日も来るでしょう。
原作コミックスの累計発行部数は更に伸びていると思われるので、売り上げ次第では続編が制作されるか明らかになります。もし今年中に続編の制作が決定したとしても、放送は2022年以降になると思われます。原作はまだ完結したばかりなので、今後の更なる動きに期待しながら続報を待ちましょう。