14
Sep
【古見さんはコミュ症です】無口だけど、実はとっても感情豊かな女の子との青春ラブコメ【秋アニメ】
地味だけどいいヤツな只野くん
只野仁人(ただの・ひとひと)。通称只野くんは古見さんのクラスメイト。名前の通り特徴がないのが特徴の、ごく普通の男子高校生です。クラスでの存在感は小さく、友人のなじみからは影が薄いことを度々いじられるほど。
只野くんは中学時代に重度の厨二病だったことが黒歴史になっており、高校入学当初は波風立てず平穏な学生生活を送ることを目標にしていました。そんな只野くんの長所は、他人の気持ちを敏感に察するところ。無口で感情が読みにくい古見さんの本心を、誰よりも早く理解してフォローすることができます。
普段は小心者でビビりの只野くんですが、古見さんのためなら体を張って恥をかくことも厭(いと)いません。おかげで只野くんは空気が読めないヤツ扱いされていますが、古見さんだけは彼の優しさを理解して感謝しています。
そして古見さんが只野くんにだけ見せる、笑顔や照れ顔の破壊力! 表情だけでこんなに女の子のかわいさが出せるんだと感嘆します。アニメやドラマで古見さんの表情がどう再現されるのかも楽しみなところですね。
個性的なクラスメイトたち
只野くんのおかげで、入学当初は友達ゼロだった古見さんにも徐々に友人が増えていきます。そのキャラが濃いメンツが集まっているのですが、よく登場するキャラにしぼって紹介していきます。
まず、只野くんの幼なじみの長名なじみ(おさな・なじみ)。性別不詳の見た目で男子とも女子とも仲良くなれる陽キャの中の陽キャで、只野くんをしてコミュ力全一(全国一位)と評されるほど。楽しいことしか考えていない快楽主義者なので、よくイベントの発起人になっています。
次に、同じく古見さんの友人になった山井恋(やまい・れん)。彼女は古見さんのことが好きすぎてちょっと危険な領域に達しています。古見さんは山井さんを普通の友達だと思っているようですが、周囲は彼女のストーカー行為を止めようと、しばし奮闘しています。
他にも、上がり症の上里卑弥呼(あがり・ひみこ)。とにかく負けず嫌いな矢田野まける。高校生になっても厨二病が治らない中々思春(なかなか・おもはる)など、強烈な個性を持ったクラスメイトが登場します。
そして公式の人気投票で古見さん、只野くんに継いで3位にランクインした尾根峰ねね。尾根峰さんは本編では少し遅い登場でありながら、お姉さんのセクシーさと、オカンの包容力を併せ持つ女の子という魅力的な設定で人気を爆発させました。
切ない三角関係
長いこと古見さんと只野くんの恋愛とも呼べないほほえましいやり取りを中心に展開されていた『古見さんはコミュ症です』ですが、二年生編からある女子キャラクターが登場したことで変化が生まれます。
その女の子の名は、万場木留美子(まんばぎ・るみこ)。分厚いメイクに独特の略語を操るちょっと昔のギャルです。初登場時は強烈なガングロメイクで古見さんを二度見させました。
古見さんとは違った意味で目立つ万場木さんですが、1年で仲が良かった友達とはクラスが別れてしまい、新しいクラスで友達ができないことで非常に悩んでいました。そのことを打ち明けられた古見さんは「私と同じですね」と自分の過去を告白し、クラスの友達第一号になります。
自分から友達を作れるまでに成長した古見さん。素直に自分のさびしさをぶちまけた万場木さん。コミックス10巻のこの話は、二人の魅力と絆が伝わる本作屈指の名エピソードです。
そんな二人の仲をとりもった只野くんに、万場木さんは徐々に惹かれていきます。奥手な只野くんと古見さんが互いの思いを自覚しないでヤキモキするやりとりを続ける中、ストレートに嫉妬して妄想して、全力で恋をする万場木さんは本作をラブコメとして大いに盛り上げてくれます。
本編は最終回間近!
5年にわたって週刊少年サンデーで連載されてきた『古見さんはコミュ障です』は、古見さんや只野くんたちが卒業式を迎え、ストーリーは大締めに向かっています2021年10月18日に発売予定のコミックス23巻では、古見さんと只野くん、万場木さんの切ない三角関係の結末も描かれていますので、ぜひチェックしてみてください。
只野くんを増田貴久さん、古見さんを池田エライザさんが演じるドラマは9月6日から。古賀葵さん、梶原岳人さんがCVを務めるアニメは10月6日から放送開始です。