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ドラマ化もした不倫漫画「ただ離婚してないだけ」ネタバレありで解説!
『ただ離婚してないだけ』とは?
漫画家本田優貴による作品。
「ヤングアニマル嵐』で2017年9号より連載が開始。
その後、「ヤングアニマル」に移籍し、2018年14号から2020年2号まで連載されています。
2020年2月号で完結し、コミックスは全5巻。
2020年度白泉社電子書籍大賞で優秀賞を受賞しました。
あらすじは、結婚7年目を迎えた夫婦柿野正隆と雪映。
正隆はフリーのWEBデザイナー、雪映は高校教師として働いています。
夫婦ではあるものの、“ただ離婚してないだけ”の状態の2人。
顔を突き合わせて朝食は取るものの、一言の会話もない冷めきった夫婦関係、そんな毎日を過ごしています。
こんな夫婦関係になってしまった原因の一つは、流産でした。
しかし、現実に向き合うのに疲れた正隆は、新聞配達員である17歳の夏川萌と不倫をしています。
雪映は正隆の不倫に気付いていながらも見て見ぬふりをして仮面夫婦を続けることに。
そんなある日、萌と不倫旅行に行った先で、萌から妊娠したことを告げられる正隆。
正隆は責任を取れないからと、萌に中絶を依頼します。
中絶をした萌は精神が不安定になっていきます。
一方、雪映は正隆との夫婦関係、不倫のことについて耐えられないと涙ながらに正隆に訴えます。
自分に関して無関心だと思っていた雪映の訴えに心が動かされた正隆は、萌に別れを告げることに。
そして、少しずつ夫婦関係を修復していく2人。
その後、雪映は赤ちゃんを身ごもります。
一方、自分は中絶させられた後に別れを告げられ、さらに雪映の妊娠を知った萌の精神は崩壊してしまいます。
半ば錯乱状態で正隆夫婦の家を訪れ、刃物を振り回す萌。
萌を止めようとした2人はそのまま電源コードで首を絞め彼女を殺害します。
萌の死体を自宅に埋めた2人。
正隆と雪映の間には夫婦という関係の他に、殺人という絆でも結ばれ、その絆によって2人の運命は大きく動き出してしまうというもの。
2021年7月にKis-My-Ft2の北山宏光主演でテレビドラマが放送されました。
原作の漫画と設定等の違いがあり、原作を知っている人でも楽しめるドラマとして話題となっています。
『ただ離婚してないだけ』登場人物
柿野正隆(かきの まさたか)
本作の主人公。
フリーのWEBデザイナー。
関西弁で話すのが特徴。
人当りがよさそうで明るい性格に見えるが、実は優柔不断で意思が弱い。
妻である雪映とは結婚生活7年目を迎えていますが、冷めきった夫婦関係で仮面夫婦を続けています。
一方、仕事や家庭でのストレスを晴らすため、17歳の新聞配達員である夏川萌と自宅で不倫をしています。
雪映に仕事だと嘘をついて出かけた不倫旅行で萌の妊娠を聞かされ、お金を渡し中絶を依頼するクズ男。
不倫旅行を知った雪映の訴えにより、夫婦仲が改善されるようになるが、それに反して萌の精神状態は悪化。
そのせいで萌に刃物で襲われ謝って殺害してしまうことに。
柿野雪映(かきの ゆきえ)
正隆の妻で高校教師をしています。
甘利感情を表に出さない性格で、正隆との夫婦関係についても、正隆の不倫についても見て見ぬふりをしています。
しかし、実は正隆と流産や不妊治療のことで関係が悪化したことから夫婦関係について向き合うのが怖いだけで感情を押し殺して我慢しているだけです。
不倫についても気が付かないふりを続けていましたが、萌と温泉旅行に行ったクレジットカードの明細を見つけたことがきっかけで感情が爆発してしまうことも。
萌殺害後は死体の隠し場所について調べたり、監禁した佐野から情報を引き出したりと正隆より落ち着いた一面を見せる場面が多いのですが、正隆が取り乱した際には正隆がいないと無理と弱音を吐く場面もあります。
夏川萌(なつかわ もえ)〈17〉
新聞配達員で正隆の不倫相手である17歳。
母子家庭であるものの、母親が交際相手の家に入り浸り、家に帰らずに親としての責任を果たしていないため、弟の面倒を見るため夜は年を偽りガールズバーで働きながら家計を支えています。
以前はガールズバーのオーナーである佐野と付き合っていました。
正隆の子どもを妊娠、中絶、正隆との別れを経験したことで精神が壊れてしまう。
その後、正隆の妻が妊娠したことを知り錯乱状態に陥り正隆の家に乱入後、正隆たちに殺されてしまいます。
佐野(さの)
萌が務めるガールズバーのオーナーで萌の元彼氏。
多額の借金を抱えており、取り立てに困っているところ萌と正隆の不倫に気が付き、不倫で脅迫して正隆からお金を取り立てようとします。
正隆の自宅まで押しかけてお金を取ろうとしたところ、誤って階段から落ち頭を強打してしまい、萌との関係を知られた正隆と雪映に口封じのために監禁されてしまいます。
強靭な精神の持ち主で長い間監禁生活を強いられる中でもなんとか逃げ出そうと精神が壊れたふりができるほどです。
⇩続きます⇩