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2020年秋および2021年春に放送されたアニメ『憂国のモリアーティ』の2期が制作される可能性を徹底検証！
円盤売上、国内外の配信実績、原作売上やメディアミックスの状況などから、今後更なるアニメ化展開が続いていくかどうかを予想しました！

アニメ化効果で原作売上が倍増！

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2020年秋に1クール目、2021年春に2クール目を放送したアニメ『憂国のモリアーティ』のBlu-ray・DVD（円盤）は2021年8月11日時点で、全8巻中5巻まで発売されています。
1巻の売上は約1500枚で、2巻以降の売上も全く変化はなく、平均セールスも同じくらいになると予想されます。
非常に安定感のある推移ですが、残念ながら2期の可能性が高いと言える水準には至っていません。

一方で、配信では一定以上の好結果が出ています。
中国の動画共有サイト「ビリビリ動画」における再生数は、2021年8月現在、2クール合わせて3800万再生を記録。
各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー（仮）」においても、2020年秋クール8位の位置に付けています。

そして、本作のアニメで最もめざましい結果が出ているのは原作売上への影響です。

アニメ化が発表された2019年12月の時点では累計発行部数170万部（巻割17万）でしたが、アニメへの期待やPVの公開などでアニメ放送開始前からファンが増加し、2020年11月には300万部（巻割25万）を突破。
その後もアニメ化効果で部数は更に伸び続け、2クール目が始まる直前の2021年4月には400万部（巻割33万）を突破しました。
アニメ化決定から放送までの間に、購入者が倍に増えています。

また、アニメ自体の評判もまずまずでした。
Filmarksが発表した「2020年秋アニメ 満足度ランキング」では全体の9位にランクイン。
「2021年春アニメ 満足度ランキング」でも9位でしたが、第1クールの★スコアが3.8だったのに対し、第2クールは★4を越えており、右肩上がりで評価が伸びています。

更に、5月21日の「探偵の日」にアニメ！アニメ！で実施された「好きな探偵キャラは？」という読者アンケートにおいて、本作のシャーロック・ホームズが3位にランクイン。
『名探偵コナン』の平次や安室、『氷菓』の折木、『金田一少年の事件簿』の金田一を上回り、錚々たる顔ぶれの中で大健闘を見せました。
本作の知名度と固定ファンが着実に増えている証と言えるでしょう。

このように、円盤売上だけを見ると「2期は難しい」と思われるかもしれませんが、それ以外の面は軒並み好結果が出ており、十分可能性があると言えるでしょう。

ミュージカル＆舞台が好調！ 円盤売上はアニメ以上！

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憂国のモリアーティの2期を後押しするもう1つの要素として、演劇の好調があります。

本作は女性人気が高かったこともあって、アニメ化よりも前にミュージカル化と舞台化が行われました。
近年はいわゆる「2.5次元ミュージカル」「2.5次元舞台」が盛況で、人気作品になるとメディアミックスの一環として企画されるケースはかなり増えていますが、アニメ化より前にミュージカルと舞台の両方を発表する作品は稀です。
それだけ演劇と相性が良いと判断されたのでしょう。

そしてそれは、見事に証明されます。

先陣を切って2019年5月に行われた、ミュージカル第1弾『MUSICAL「憂国のモリアーティ」』は初日から満員御礼。
「モリミュ」の愛称も早々に定着し、2020年夏に第2弾、そして2021年夏に第3弾が行われ、好評を博しています。

2020年1～2月には『舞台「憂国のモリアーティ」』、通称「モリステ」も開催。
こちらも多くのファンが詰めかけ、2021年夏には第2弾が実施されました。

そしこの『舞台「憂国のモリアーティ」』は円盤売上がアニメよりも遥かに高く、僅か1週間で約4000枚を記録。
非常に大きな市場に成長している「2.5次元」界隈においても注目株とされており、長期シリーズ化が期待されています。