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Aug
【キングダム】上司にしたい将軍でいつも王騎が選ばれる理由を解説!
王騎が人気の理由
強い
ただひたすら強いです。六将軍最後の1人として描かれており、強さの描写も様々です。存在感だけで圧倒する様が描かれていることも多く、敵の武将が斬り込んできた時に即座に返り討ちにするシーンはまさに圧巻です。
王騎はその敵武将とほぼ同じ体格にも関わらず、王騎に対峙した瞬間、何倍もの大きさとなり、一閃に伏してしまいます。王騎の圧倒的強さを象徴するシーンでした。
カリスマ的人気
王騎の軍は王騎に惚れ込んだ漢たちの集まりです。部下である騰(とう)をはじめ、その部下たちの絶大なる信頼もよく描かれています。
王騎軍が絶体絶命(自分の命も尽きかけているはず)の状態のシーンでは敗戦を悟って武器を落とした王騎軍に対し、「たとえ何が起ころうと、最後まで諦めぬことが王騎軍の誇りだったはずですよ」と一喝。もう一度士気が高まる場面を描いています。
このページのシーンは読んでいて、自分も心が震わされるシーンでした。
「人を惹きつける魅力」
話し方にやや(かなり)癖があり、オネェ言葉のような口調で話します。顔も(唇も)規格外に大きいのでかなり圧巻ですが、その言葉の一つ一つや振る舞いが読者をグッと惹き込む要素の一つです。このように、自らの強さだけではなく、部下からの絶大な信頼と魅力が人気の一つであると感じます。
上司にしたいと思える理由
そして、本題である王騎が『上司にしたい将軍』に選ばれる理由を見ていきましょう。
育成力が高い
いわゆる人材育成と呼ばれるものですが、ビジネスにおいても最も大切であると考えている人も多いのではないでしょうか。そう思える根拠は二つ。
騰(とう)の成長
副官である騰(とう)は後に秦の六将軍復活の際に真っ先に名を呼ばれた人物です。実際に王騎亡き後はその後をしっかりと引き継ぎ、秦の将軍として活躍を重ねていきます。これはまさしく、王騎のそばでずっと仕えてきてその考え方・生き方を学んでいったからに他なりません。
事実、騰(とう)自身、敵将軍から「王騎の傘のしたで戦っていただけの男に」と言われた際に『私には中華をまたにかけた大将軍王騎を傍らで支え続けた自負がある。』と言い返しています。そのシーンは個人的にもすごく好きなシーンで、見開き1ページも使って書いてあります。グッときます。
信の成長
次に主人公である信に絶大な影響を与え、大きな成長への転機となったことです。ここで大事なポイントとして、実は王騎が直接何かを教えたということはほとんどないということです。試練を与え、クリアしたところに急に戦争の知らせがきて出兵となり信が手解きを受けることなく、結果その戦いで命を落としてしまいました。
ただ一つ、直接信に伝えたことは『将軍の目線』を見せたことでしょう。今までは一兵卒として戦っていた信ですが、王騎から与えられた課題をクリアしたときに『これが将軍の目線です』と信にとって新しい世界を見せたことです。
ここから信がさらに大きく成長したであろうシーンでした。そして、王騎の死に際に矛を託されます。王騎の想いとして受け取った矛ですが、最初は全く使いこなせず、密かに練習を繰り返していたそうです。しかし、話が進むにつれて、ついにその矛を振るう時がきます。
これも信が夢である天下の大将軍に一歩近づいた、つまり成長したシーンでしょう。
成功体験をさせる
信は王騎の軍に入り、無茶振りとも言える任務を与えられます。敵本陣に奇襲で突っ込み敵将の首を取って来いというものです。はじめは信も驚いていましたが、ここで王騎の将としての動きが垣間見得ました。
それはリスクがとても高いミッションだが、『どうやって敵将の首を取ってくるか』『そのためにどういう攻め方をするか』をアドバイスしています。ビジネスにおいて、部下や後輩、チームメンバーに成功体験をさせることは人材育成の上で最も大切なことです。
これは自らがでしゃばりすぎてもいけないし、相手にただ任せっきりもいけません。道筋やお膳立てをした上で、どう動くかを最後まで見守り、成功に導いていくことをしなくてはなりません。結果として、信を隊長とし飛信隊は敵将の首を取ってきます。
まさに成功体験を自ら掴んだ!という瞬間です。これはもちろん信と仲間達の力に寄るところは大いにありますが、王騎のアドバイスやお膳立てがなければ成功はなかったでしょう。このように自らの姿を持ってして、周りに影響を与え成長させることや、より現場に即した形でOJTを行うことも育成力が高い点です。
しかしながら自分が亡き後でも後世の人に大きく影響を与え、成長のきっかけとなっているのは育成力が高い一番の理由と言えるでしょう。
最後に
王騎を『上司にしたい』という理由をアンケートから抜粋しました。
「成長するための試練を与えてくれそう」
「困った時こそ、その乗り越える術を課題を通して与えてくれそう」
「厳しくも本当に自分のことを見てくれていると感じる」
「漢としての器が違う」
「自ら先頭に立ってチームメンバーを鼓舞してくれる」
などやはりその育成力やリーダーシップに魅力を感じる人がたくさんいました。序盤で作品の表舞台から姿を消してしまったのに、現在進行形で主人公に影響を与え、作品にとっても大きな要素であるキャラクターはなかなかありません。
作品内の王騎を見ていくと、理想の上司像に近づけるヒントが得られるかもしれませんね。仕事で行き詰まった時など、その言葉や振る舞いの一つ一つを思い出してみてはいかがでしょうか?