28
Jul
涙腺崩壊・泣けるボーイズラブ15選・小説編【BL】
リフレイン~君の心を眠らせないで~/鳩村衣杏
ゲイとノンケのカップルが記憶喪失になるというこの設定だけで読んだら泣いてしまうのがわかってしまう作品。
ですが、本当に泣けます。
心理描写や2人の関係性の変化がすごく丁寧に書かれているからこそ感情移入しやすくすごく泣けてしまう
ゲイに惚れられたノンケが、最初は嫌悪感をあらわにするものの、次第に惹かれてしまい、付き合うことに。
しかし、性行為を持つことを怖がるノンケ。
そんな2人ですが、ある日ゲイが交通事故で記憶をなくしてしまいます。
記憶をなくしたことでゲイはノンケに対する恋心も無くしてしまったのです。
記憶をなくしたゲイが最終的に誰を選ぶのか、そして、ノンケは見た目は同じでも記憶がないゲイに対してどう接していくのか。
一度作られた関係が壊れ、また別の形になり再構築されていく、この過程がすごく素敵な作品です。
君に降る白/朝丘戻
商売男である藍とお客としてきたサラリーマン成瀬との純愛ものです。
身体を売る仕事をしているため自分のことを大切に扱ってくれるようなお客さんがいない中、成瀬は一度も自分の身体を求めてこないことでしだいに藍は成瀬に惹かれていきます。
成瀬は平凡なサラリーマンとあらすじには書かれていますが、白シャツ、白靴下を身に着ける男性が好きという独特のフェチを持っているのもまた、ちょっとツボでした。
他人に対して心を開かずにあきらめきったような藍が成瀬にあって少しずつ他人に心を許していくのがすごくよかったです。
藍の心の変化がすごく泣けました。
心を開ける相手を見つけることができてよかったなぁと思う作品。
たまに無性に読み返したくなる小説です。
殉愛のしずく/名倉和希
社長と秘書の恋愛もの。
からかい半分で秘書の朝日に手を出した社長の清一郎。
しかし、次第に朝日に惹かれていってしまう。
一方、手を出される前から密かに清一郎に恋心を抱いていた朝日は遊ばれていると知りながらも清一郎のことを拒めないでいます。
清一郎にどれだけ遊ばれても、次の日はちゃんと秘書としての仕事をこなしていく朝日の健気さに清一郎がどんどん変わっていくのが面白いです。
でも、中盤までは結構切ない描写も多いのでちょいちょいウルウルしながら読める作品となっています。
さらに、自他ともに認める遊び人の清一郎との絡みのシーンはなかなか濃厚で、こちらの方もおすすめです。
特に最後の方で誤解を解いて仲直りの行為は超絶濃厚となっています。
イエスタデイをかぞえて/綾ちはる
死神が突然現れたことで自分が死んだことを知る冬至。
だけど、死神に最後に一つ願いを叶えてくれると言われます。
その願いで恋人である椿が自分と恋人にならないように人生をやり直すことにするのです。
そもそも、恋人にならないようにしたいと冬至が思ったのは、自分が死んで残されて椿が悲しい思いをしないためにというこの部分だけでもうすでに泣きそうになりました。
しかし、恋人にならないようにしようとしても結局冬至の行動が全て裏目にでてしまい、フラグが立ってしまいます。
過去に戻ったことで、椿の痕跡がない自分の部屋を見て泣いてしまう冬至の姿にさらに泣けるし、椿も冬至がいなくなってから冬至の思いを知ったことで泣き崩れてしまうシーンでもう号泣です。
冬至、椿両視点から描かれるのでどちらの思いも知れて余計に涙が止まらくなる名作です。